第56話〝封印の印〟
「ふっ!」
ほぼ無音の気合の声が聞こえた瞬間、山のようだと揶揄されても可笑しくない程の大きさの魔物が、一瞬でバラバラになった。
「やっぱ切れ味が上がってるな・・・あと、なんかスピードも上がってる気がするのは魔剣の効果か?」
「全く姿、見えなかったよ~」
「やばいな」
僕たちは魔剣と、ガイザから貰った力がどのくらいの強さなのか確かめに、火山みたいな所に出る魔物を倒しに来ていた。
しかしいくらなんでも、武器1つでここまで変わるとは、な・・・少し釈然としないな
「なあ、これで良いのかな?」
「ん?何が~?」
「武器とか道具で強くなることがだ」
「え~と・・・この武器とか道具はお兄ちゃんの力で手に入れたものだからお兄ちゃんの力って言えるんじゃないかな?」
「・・・本当にそうなんだろうか」
僕は道具なんかを使わないで強くなりたいのだよな・・・
こんな力でサヤに勝ったとしても自分の実力ではないから全く嬉しくないし・・・
「・・・よしガイザから貰った宝石はずっと着けてろって言われてたから着けておくが、この魔剣は封印することにしよう」
僕はリンの返事を待たないで、印を結ぶ者の中で唯一効果の分かっていた・・・というか、名前で効果が予想できていた〝封印の印〟を結んだ。
結んだ瞬間呪文のような文字が剣の周りに絡み付くように表れ、土の中に入ってしまった。
「えー!もったいない!」
「頑張ってこの剣以上の剣を実力で作れるようになるからもったいなくないぞ?」
「ふーん?」
「よし必要な所を持って、帰ろう」
「そだね」
僕たちは必要な部位だけを持ってギルドに戻る事とした。
◆◆◆
「え!?なにやってるのですか!勿体無いじゃないですか!」
「・・・お前もそう言うのか」
「考えてみてください!あんな化け物を一瞬でバラバラに出来る武器なんてそうある訳がないじゃないですか!」
「だからそんな道具を使って強くなっても、自分の力じゃないから嫌なんだよ・・・」
僕達はギルドに戻ってすぐにクエストの報告をした。
そしたら職員があの剣の事を聞いてきて、リンが包み隠さず全て喋ってしまったのだった。
「はぁ・・・少し感情的になってしまったようです・・・すみません」
「いや多分それが普通の反応だと思うよ~」
「そうなのか?」
「そう言って頂けると嬉しいですね」
「そこまで反論されるほどなんだったら、どこかで売っちゃえば良かったな・・・」
「あの剣使える人他にいるのですか・・・?」
「サヤ位だったら使えるんじゃないか?」
「サヤさん程強い人は貴方位しか居ません!」
ふむそうか・・・
「じゃあ決闘の参加賞にあげちゃえば良かったな」
「はぁなんか貴方と喋るのが少し疲れました・・・今回の話はまた今度にしましょう」
まだこの話を続けるつもりかよ・・・
「うん!分かったよ~じゃあね~」
「はい・・・お疲れさまでした」
僕は護符魔法を使ったリンに引きずられるようにして、宿に戻って行った。
本当は昨日更新できそうでしたがなかなか話が思い付かず書くことができませんでした・・・
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