第44話魔物大陸
「なんか凄く強い魔物とかいないか?」
僕たちは戦った場所で一日程休憩し、今はエリンのギルドに来ていた。
「いきなり帰ってきてそれですか・・・この前倒した古龍以上に強い魔物なんていないですよ」
「他の大陸とかにも居ないのか?」
「えーと確か、魔物大陸と呼ばれる所があるのですけど、そこが名前の通り強力な魔物が群れを成して行動しているらしいですよ」
「じゃあそのクエストとかあるか?」
「調査依頼なら出てますけど・・・」
「じゃあそれ受ける」
「今まで帰ってこれた人はほぼ居ないのですが、それでもよろしいのでしょうか?」
「少なからず帰ってこれた人は居るんだろ?」
「まあ、過去に一人だけ居ますが・・・」
「じゃあ大丈夫だろ」
「はぁ、分かりましたギルドカードを貸してください・・・はい大丈夫です。必ず帰ってきてくださいね?」
「ああ、勿論だ」
◇◇◇
「今回は海を挟むから、僕の作った魔術で飛んで行くぞ」
「え?お兄ちゃん魔術を作ったの??」
「?結構作ってると思うけど」
「本当に??・・・使ったときあるっけ?」
「ほら、ドラゴンの時とか」
「あーあれお兄ちゃんが作った魔術だったんだ~」
「兎も角リンが空気抵抗と、魔術を補助して貰えると嬉しいけど」
「勿論いいよ~」
〝護符魔法対象:カイト・自分 効果:空気抵抗無効(大)、魔術補助(大)〟
「よし、えーと、リンは背中に乗ってくれないか?」
「・・・へ?うん!いいよ!」
リンはなぜか一瞬止まってから、嬉しそうに了承をし、僕の背中に乗った。
「よし行くぞ」
〝疾走〟
まず僕は疾走で助走をした。
〝飛翔〟
ある程度、スピードが出た所で、飛翔を唱え地面を蹴った。
そのままの勢いで斜めに上昇して行き、回りの木々より少し高い位置で上昇を止めて、そのまま真っ直ぐ進んだ。
「おー!凄いね!」
「ああそうだな」
「どんくらいで着くの?」
「分からないが途中で一回降りて休憩するかもな」
「もしかして余り飛べないとか?」
「いや?ずっと飛べるけど」
「じゃあ、走る訳じゃないんだし一回で着くようにしようよ!」
「・・・じゃあそのときはリンが灯りをつけろよ?」
「灯り?何で?」
「何でって前に何かあっても真っ暗じゃ分からないだろ?」
「暗視使えば良いじゃん」
「・・・魔力これでギリギリ一瞬で無くなんないくらいなんだが?」
「え?それじゃあもう飛べないんじゃない?」
「ん?僕は魔力が一瞬で戻るから飛べるよ」
「・・・初耳」
「あれ?言ってないっけ?」
「言ってないよ!」
「・・・ごめん」
「言ってくれたしいいよ~あとそれだったら灯りつけてあげるよ!」
「ああ、じゃあ一発で着くことにするよ」
僕たちは雑談や、しりとり等のゲームをして暇を潰すことにして飛んで行った。
飛翔の速度は飛行機より少し遅いくらいです。それで一日以上ってどれくらいの距離ですかね?
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