第43話魔王VS勇者2
「‥‥!!」
復活の勇者は自分の剣にヒビが入ったのを感じ取ったのか、後ろへ跳んだ。
後ろに跳んだ瞬間、僕はそれに付いていくように走りさっきまで刀と接触していた所に当てようとした。
「なっ!」
復活の勇者は刀が当たる寸前に書き消えた。
その瞬間、僕は後ろから危険を感じたので、そのまま刀の遠心力を使い体を回した。
またもや甲高い金属音が鳴り響き、復活の勇者はすぐに後ろに下がった。
〝雷×雷〟
「!!」
〝水壁〟
僕は復活の勇者が後ろに下がった瞬間、雷×雷を放った。
しかし、復活の勇者は雷を吸収する水の壁を作り、殆ど防いでしまった。
「お前の方も雷×雷を水壁で防ぐのは凄いとおもうぞ?」
「私の攻撃を全部防いだのは貴方が初めてだよ・・・」
復活の勇者は、いつの間にかに治したのか傷の無くなった剣を僕の方に指した。
「でも、だからこそ次は貴方に勝つ!」
「!!」
次の瞬間、少女はもといた場所から書き消えた。しかし、いつまでたっても攻撃は来なかった。
「・・・そのセリフを言って逃げるか?普通」
僕はもとの姿に戻った途端に疲れが来て、ガクンと膝をついてしまった。
「お兄ちゃん!」
「・・・大丈夫だ、少し疲れただけだから」
そう言い、僕はそのまま仰向けにた折れ込んだ。そして僕は、さっきの戦いを思い出した。
完璧に気配を消せる力量に、僕の魔術を初級魔術で止める魔力の多さ、接近戦の強さそして、その強さと相性がいい固有魔法このまま戦っていたらどっちが勝っていたら分からなかった。
〝強くならなきゃ〟
その思いは何処かに居る誰かと被った気がした。
◇◇◇
「はぁはぁ」
私は次は勝つと言う意思を、崩壊の魔王に伝えたあと、最後の力を振り絞り時間を操作し必死に逃げた。
「くっ」
私は足を踏み間違えてしまい、盛大に転んでしまった。
崩壊の魔王が最後に攻撃した雷魔術が思ったより強く水壁では防ぎきれず、今でも身体を蝕んでいた。
変身も解け、いつもの青髪に戻ってしまっている。
私は無意識の内にさっきの戦いを思い出していた。
気配を殺し、不意討ちで倒そうとしたが攻撃を仕掛けようとする前に気付かれ、得意の接近戦でもほぼ互角に戦い、魔術では私の知らない雷魔術を詠唱をせずに放ってきた。
「強くならなきゃ・・・」
口に出して言った筈なのに、私の耳にも届かず風に流されて、消えていった。
初めて主人公以外を書いてみました。
何かおかしいことがあれば教えてください!
最後の方なんか変な気がしたので変だったら教えてください!
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