第35話冒険者たち
「今日はここで休むか」
「うん!そうだね~」
「このペースで行くと5日位かな?」
「うん・・・まだ調子が戻ってないね~」
「少しずつ戻せばいいぞ?この距離を5日で行けるのでも充分早いのだから」
「えへへそうかな~?」
「ああ」
僕はそう言いながら、リンの頭を撫でてあげた。
「えへへ~」
リンは嬉しそうに揺れながら笑っていた。
「よしそろそろご飯にするか」
「うん!そうだね!」
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「ん?なにか来る?」
「へ?」
「何かこっちに近づいてくるぞ」
「何なのかな~?」
「感覚的に味方ではないみたいだな」
「取り敢えず隠れて見ようか?」
「そうだな」
僕たちは取り敢えず森のなかに隠れた。しばらくすると大勢の冒険者らしき人たちが、喋りながら歩いて来た。
「エリン一帯が突如に消滅した。原因を調査し、元凶を始末しろ。ってクエストで移動時間を魔術で大幅に短縮するって書いてあったから受けたけど、それでもあと一年半は掛かるじゃねーか!」
「ほぼ半分も縮められたって結構凄いと思うけど?」
「でも帰りはその倍は掛かるのよね~」
「この中に移動系の固有魔術を持ってる人が居れば良かったのにね?」
「無い物ねだりはやめにして、少しでも早く着くためにキリキリ歩くぞ~」
「・・・お、おう」
等と喋りながら冒険者は通りすぎていった。
「・・・もうチャカまでも情報がいってるんだな」
「まあ少なくともあと四年は情報が来ないと思うから大丈夫でしょ~」
「まあそう信じるか」
「うん!そろそろ寝よ?」
「ああそうだな。お休み」
「うん!お休み~」
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「おはよう~」
「ああ、おはよう」
「よし!ご飯食べよう!」
「ああそうだな」
「・・・はい!」
「ああ、ありがとう・・・もう食料が無くなってきたな」
「あともう少しで着くんだから足りない分は、何か動物を狩ればいいんじゃないかな?」
「最初の頃みたいだな」
「懐かしいね~」
「そうだな」
僕たちは最初の頃を思い出していた。
「僕たちって何か変わったのかな?」
「ん~私にはわかんないかな~?」
「そうだよな」
「でも、自分が変わったかなんて、わかる人なんて居ないんじゃないかな?」
「リンはなんか最近少し変わった気がするよ」
「?どんな所が?」
「最近たまに、少し大人びて見える時があるよ」
「そうかな~?」
「ああ、僕をいつも助けようとしているだろ?ありがとなリン」
「うんうん大丈夫だよ!私の方も、いつもお兄ちゃんに守ってもらってるから・・・いつもありがとうね?お兄ちゃん!」
「ああ、よしそろそろ行くか」
「うん!そうだね!」
〝護符魔法 対象:カイト、自分効果:スピード保護・スピード上昇・持久力アップ・重力軽減・風圧軽減〟
「あ!少し調子戻ったかも!」
「ああ、少し前より軽くなった気がするな」
「よし!じゃあ思いっきり行こう!」
僕らは、地面を思いっきり蹴り、最初から本気でチャカの方向に向かった。
遅くなりました!すみません。毎日更新は、少し難しくなってきたかもしれないです。リンたちの会話が余り進んでくれないです。何かおかしい所があったら容赦なくいってくれたらうれしいです!
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