大罪の国 紹介
地理に関して
他の国よりずっと深い場所にあるため、他国との行き来は困難。
そのため輸出入は高価でかさ張らないものに限定され、自給自足を余儀なくされている。
他国への侵攻は困難だが、他国からの侵攻もまた困難である厄介な地。
そもそも大罪の国に至るまでは山を越えなければならない場所が幾つかある上、休息地もないので侵攻には多大な労力を要する。
都市に関して
大きな街は王都しかなく、他は農村。
流通はほとんどなく、農民は魔物の駆除や種子の対価に税を納める。
農民の守護の管轄は貴族で、王都の守護の管轄は7家。
王都
現代人もビックリの未来都市。
活気はそれ程なく、研究者や技術者の都と言ったほうがイメージには添う。
電気の代わりとして世界龍の鱗からの魔力を使い、エネルギー問題とは無縁。
気候に関して
常冬の極寒地帯。
農業はお得意の遺伝子操作で種子を改良して、自給自足が可能になるまで発達させた。また、この世界でこの国だけが化学肥料を使う。
基本的に奥に行けば行くほど気候は厳しくなるので、現存する国の中では桁外れに深い位置に存在するこの国ほど気候が厳しいところはない。
ただし200レベルの人外になってくると魔物しか住めない気候を好むようになるが、それは別の話。
王に関して
国に関して究極の権限を持つ。
現王は女であり、性別は考慮されない。
王になるときに名前を剥奪され、純然たる王という存在になる。
原則として王位継承権を持つ者は王の血を引き継ぐ者のみ。
ただし試験官の中で育てられ、王が伴侶を持つことはない。
そうやって生まれた者は王宮の内部で愛以外の全てを与えられて育てられる。
王の選抜方法は、100人以上の王位継承権を持つ人間を用意し最後に残った一人が王となるという残酷なもの。
能力の低い人間から殺され、王宮の人間全てに認められなければ生きて王宮を出ることはない。
脱走した場合、7家が総力を挙げて狩る。
脱走に成功した者は皆無。
法に関して
絶対君主制であり、明文化された法律はない。
王が絶対の権力を持つが、通常は貴族と7家の協議により国が運営される。
貴族に関して
中世の貴族よりも、現代の公務員に近い。
実力主義で自分の力を最大限に発揮することを信望する国であるため、汚職や権力争いはほとんどない。
これは諜報員であるラクスリア家が犯罪者を自由に裁く権利を持ってあるからでもある。警察と司法が一体化した恐ろしい制度。
心を読む術があるため言い逃れもできず裁判すら行われずに殺される。
ただし、殺すのが惜しい場合に限り審議が行われて生死が決定される。
貴族ですら、実績を出せなければ取り潰される。
しかし、能力のある人間には失敗に寛容。
常に数が不足する。
7大罪の凶家
傲慢「スペルヴィア」刻印に特化。
嫉妬「インヴィディア」呪いに特化。
憤怒「イラ」戦闘に特化。
怠惰「アケディア」防御・結界に特化。
強欲「アヴァリティア」補助に特化。
暴食「グラ」長距離狙撃に特化。
色欲「ラクスリア」情報戦・暗殺に特化。
理念では7家は対等だが、実際にはイラが頂点に君臨する。
しかし、最も影響力があるのは情報を一手に担うラクスリア。
表では対立し、裏では協力し合う。
これは大罪の国が対立することで能力を磨くことを理念としているが、現実ではそうも言ってられないことが原因。
役割分担がはっきりしているため、個々の家が自由に動きやすい。
しかし特定の家が潰れれば、すぐに崩壊につながる危うさも秘めている。
イラ家
主人公が当主の家。
役割は戦闘行為の主導。
戦闘に関して王を凌ぐ発言権がある代わりに、その他のことに対して口を挟めない制約がある。
7家が協同して行なっている人造人間、試験官ベイビーの作成技術の総本山でもある。
当主はイラ家の中で最も強い者がなる。
役割は国の外で他国の牽制をすること、最上級魔物の討伐である。
これは慈善事業ではなく、巨額の研究資金を稼ぐためである。
具体的には大国の年間予算くらい稼ぐ。
また、趣味として余った金で伝説級の武器をいくつも作らせてしまう悪癖が代々の当主に見られる共通点。
代々の当主は現当主も含めて例外なく戦闘狂。
代々の当主が寿命を全うできた記録は本家にすら残っていない。
大罪の国を建国したのはイラ初代当主である。
発端となったのは“世界龍の鱗”を手に入れたこと。
宗教について
偶像などは信仰せず、現王を崇拝する。他には上位貴族や7家当主も信仰の対象になる。
己の能力を尽くすことこそが教義。
故に仕事中毒が国民病であり、結婚率は決して高くはない。
試験管ベイビー技術はそのために生み出された側面もある。
質問があれば答えます。