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ももと眠る夢


私は子供の頃から犬が大好きで、ずっと


「犬が飼いたい」


「犬が飼いたい」


と言っていた。


夢は犬と一緒に私の布団で眠る事。


フワフワの毛皮に包まれながら一緒に眠るのが夢だった。


私が中学2年生の頃、毎日バスで登下校をしていた。


家の近くのいつものバス停に着いたので、バスを降りようと窓から外を見ると、そこには母が。


中2にもなって母がバス停まで歩いて迎えにきてくれていた。


恥ずかしい気持ちもあったけど、嬉しくって急いでバスを降りた。


最初は夕陽に照らされてよく見えなかったけど、母の横にはちょこちょこ歩く子犬がいた。


えっ!?っと思わず声が出た。


「柴犬?どうしたの?!」


そう聞くと母は嬉しそうに、


「ゆきがワンちゃん飼いたいって言っていたから。ペットショップを見に行ったら、お父さんがこの子を凄く気に入っちゃってね」


と言った。


嬉しかった、凄く嬉しかった。


母が歩いてお迎えに来てくれた事も、犬をかってくれた事も。


その柴犬は目がクリクリしていて愛嬌のある顔立ちで、尻尾もクルッとロールケーキのように丸くなっていて、すごく可愛かった。


名前は、もも。


そう名付けられた。


ももが来てからの毎日は本当に楽しかった。


学校から帰るのが楽しみで仕方なかった。


最初は懐くまで少し時間はかかったけど、少しづつ少しづつ仲良くなっていった。


「もも!」


と呼ぶと、ロールケーキのような尻尾を振って、嬉しそうに近づいてくる。


撫でようとすると、私の事をひょいっとすり抜けてどこかに行ったり。


私が、


「もも〜、行かないで〜」


と言うと、あえて遠くの柱の影から私を見つめるもも。


私が座布団を半分に折って寝転んでいると、半分空いてる座布団にもももちゃっかり頭を乗せて一緒に眠ることも。


私はそれが嬉しくて、小さな声で母に「お母さん見てみて!写真撮って〜」とお願いした。


そんなツンデレなももに、私は毎日遊んでもらっていた。


一緒にいると落ち着く。


ももも同じ気持ちだったのかな。


構おうとすると逃げるけど、構わないで私が何かをしていると、こっそりももの方から近づいてきて、いつも寄り添ってくれていた。

ももの体温が嬉しかった。


私はももが大好きだった。

ももも同じ気持ちだったかな。


しかしこの時はまだ、私の夢である、私の布団で一緒に眠る事は果たせていなかった。


ツンデレのももをどうにか自分の部屋に連れて行くことは出来るだろうか。


私の奮闘はまだまだ続くのだった。

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