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陰陽師と結ばれた縁  作者: サクサク
絡まった糸をたぐり寄せれば
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2

雪華が準備してくれた袿姿になると母屋に戻ってくる。

単から着替えた春宮さまが、敦成さまが持って来た書簡をいくつか読んでいた。


「宮さま今日はお仕事ですか?」


1番近い場所に腰を下ろすと、手元に握られている書簡に視線を向ける。


「いや、今日は父上からゆっくり休みように言われているから、梨壺にいるつもりだが何かあったか?」

「それが、玄武と青龍と、朱雀から体調が悪くなると言われたので。それなら今日宮さまがいらっしゃるのなら、

傍にいようかと思いまして。」

「傍にいれば体調の変化もすぐにわかるし、今日は2人でゆっくりと過ごそうか。」


2人でどう過ごすか話していると、雪華と琥珀が朝餉を持って来てくれた。

この時代のお姫様は上げ膳据え膳。

衣を作ったりはするけれど、基本的に動き回らない。

活発に動いていた私にとっては少し苦行ではあるが、今日は神将たちからも止められているので大人しく言う事を聞くことにする。

酔っている感じというが、何がどう酔っているのだろうか?

エネルギーでも土地でもないし、特に自身の霊力や心力はいっぱいになっている感じもしない。

「いただきます。」と、手を合わせて食事をしつつ自身の力の巡りを見てみるが特に異変があるわけではない。


「急ぎの書簡などはございましたか?」

「菊華を迎えに行くにあたり、ある程度まとめて終わらせたから急ぎはないな。」

「そうですか。」


空いた御膳を雪華が下げると、宮さまは敦成さまに呼ぶまでは来ないで良いと言い人払いをした。

私はというと、神将たちも北舎に控えてもらっている。琥珀と朱桜は再び朝の稽古以降、調査に出て行ったので実質梨壺には、私と宮さまの2人だけになった。

2人になっても特に話すことはないけど、書簡を読んでいる春宮さまの隣にピッタリとくっついてみる。が、何か物足りなく、ぎゅうと抱きつく形で収まった。

うん、これが一番落ち着く。

初め春宮さまは戸惑っていた様子だったが、ちょうど良い場所を見つけて抱き寄せてくれた。

さすが神の血を引いているだけあって、心地よい波動というかエネルギーというか。

ウトウトしてしまうのも頷ける。

神の血・・・・・。

ということは、宮様でも実は神気だったり力の発散をさせることが可能だったりする??

閨は確実でしょうけれど、それ以外の方法でも可能かもしれない。

力を渡せば、加護も強くなるから。

病気知らずの風邪知らず。

ただ、宮さまに力の流れがわかるかにもよるのだけれど・・・・・。


「宮さま、今特に体調は悪くないですよね?昨日の私からの接吻は嫌でしたか?」

「は?絵?別に嫌だとかそんなことはないし、体調も悪くない。」

「・・・?それはよかったです。体調悪くないのでしたら・・・・・。」


と、春宮さまの両頬に手を添えると、唇を重ねる。

何度か軽いキスを繰り返し、少し開いた唇を舐める。

この位かな?と思ったところで離れれば、宮さまは

耳まで真っ赤になり、少し体勢を崩した。


「宮さま、今お酒飲んだような感覚でしょうか?」

「・・・菊華、それよりも接吻(このようなこと)を安倍邸の孫たちにもしているのか?」

「あぁ!盲点でした。血筋が同じだから、いけたかもしれませんが身内なので考えておりませんでした。神将たち以外なら宮さまが初めてです。それで、今酔ったような感じでしょうか?」

「・・・・少し目が回ってるだけだが、酔っている感じはしない。私が初めてならいいが。私の元へ入内するのは嫌じゃなかったのか?初め父上にそう聞いたんだが。」

「嫌というより、私自身の立場を考慮したら選択肢から外れただけです。私、宮さまの事嫌いじゃないですし、触れて嫌悪がない男性って貴重ですし、何より生理的に無理とか同僚とか身内以外にときめくなんてしないでしょう?」


満足げに話せば、宮さまはさらに頬を赤く染めた。


「それはつまり、異性として見てくれているという事か?」

「はっきりわかりませんが、私の中では神将たちと同じくらい好きですよ?一応仮でも夫婦になったのですから、嫌われないように努力はします。それに、私は宮さまの傍にいるとかなり心地よいので引っ付くのは好きです。」

「まぁ、今はそれでいいか。」


ふーと息を吐きながら、そのまま仰向けになった春宮さまの上から降りようとしたら阻まれ、そのまま背中に手を回され抱き寄せられた。

今更ながらすごい体勢だなと認知するものの、回された手を振り解くのはなんだかもったいない気がしてそのまま頭を胸元に寄せて目を瞑る。

聞こえる春宮さまの心音が心地良く、そのまま深い眠りについた。

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