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陰陽師と結ばれた縁  作者: サクサク
はじめまして平安京
15/75

藤壺と梅壺

春宮さまが執務をされている間、私は眠っていた内裏、大内裏内の様子について朱桜達から報告を受ける。

眠っている間ずっと傍にいたのは、青にぃで他の3人が結界など色々と調査をしてくれたらしい。

現在結界は綺麗に張られていて綻びはない。

私が梨壺に住み始めてから、白い女性の亡霊は現れていない事。

私が祓い、結界を張ったのにも拘わらず、すでに藤壺、梅壺が黒く澱んできているらしい。

となると、その二つが怪しい。

陛下のお后さまたちについても調べる必要があるかなー?

その辺りは朱桜たちにお願いしよう。

物的証拠があるなら、陛下に頼るかな??


「時平、具合が悪いのか??」

「え?あ、大丈夫です。少し考え事をしていたので。執務は終わりましたか??」

「あぁ。さて、どこに行こうか??」

「藤壺と、梅壺へ、確認をしたいことがあるのですが、行くことは可能でしょうか??」

「少し時間をもらえれば可能だが。」

「では、お手数をおかけいたしますが、行けるようにお願いいたします。」

「分かった。」


春宮さまに手続きというなの先触れを出していただいて、私は春宮さまと共に藤壺と梅壺に向かうことになった。

春宮さまと共にやってきた藤壺と梅壺の状況を見て、私はそうそうに後悔しそうになる。

藤壺と梅壺の周囲は黒いモヤがひどく、濃くなっていた。


〈朱桜、今朝もこの状況だったの?〉

〈いや、今朝はそこまで酷くはなかった。〉

〈雪華、いつぐらいからこうなったのか、分かる?〉

〈そうじゃのう、この濃さになってから時間はさほど経っておらぬ。〉

〈ということは、春宮さまの使いが来てからかもしれないね。〉

〈青にぃ。顕現して殿を頼んでもいい?〉

〈もちろん。〉

〈琥珀も出ておいで。〉

〈うん。〉


私の横に琥珀、私たち3人の後ろに青にぃが姿を現した。


「春宮さま、体調が悪くなったらすぐに教えてください。」

「・・・分かった。そんなに状況は悪いのか?」

「そうですね。悪いと思います。まずは奥の梅壺へお伺いをしてもよろしいでしょうか?」

「分かった。現在梅壺には父上の側室である更衣さま、藤壺には女御さまが生活をされている。」

「では、皇后さまは?」

「私の母上は長く伏せていてね。今は弘徽殿(こきでん)に住んでいるよ。たまに宿下がりをされている。」

「梨壺に戻ったら、お后さま方の関係性を教えてください。」


清涼殿、後涼殿を通過して藤壺へつながる渡殿に足を踏み入れるとさらにモヤが濃くなる。

春宮さまを背中で庇うようにしてさらに奥の梅壺へ向かう。

梅壺への渡殿へ足を踏み入れた途端、ぞわりと全身の毛が逆立って本能が警告をする。

袖に入れていた符を飛ばす。


「裂破!!!!」


バチン!!!


と固いものがぶつかる音が響き渡る。

懐から小刀を出し指先を切る。滲み出た血を6枚の符に線を引き空へ放り投げれば五芒星を描いた。

さらに印を結ぶ。

対峙するモヤは、諦めていないようでさらに臨戦態勢に入っている。


「ノーボウ アキャシャ キャラバヤ オンマリ キャーバリ ソワカ!」


中心にある塊を光が包み、それを絞るようにして空気中に弾けた。


「我が吐息は神の息吹、全てを光で見たし、清めよ!!」


パン!!!!


と柏手を打つと琥珀の風と共に周辺の空気を結界の外へ押し出す。

それでも若干違和感が残るのはまだ《《原因》》が中にあるから。

どうしたものかと考える。


〈朱桜、中見てきてもらえる?〉

〈分かった。〉


「春宮さま、体調は大丈夫ですか?」

「あぁ、何か分かったのか?」

「まぁ、原因と元凶は分かりました。」



「きゃぁーーーーーーーーー!!!!!」

〈皐月!!!!〉


という叫び声と朱桜が私を呼ぶ声が同時に響き渡った。

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