1.虹を追う
はじめまして。泣田 いりです。
初めての投稿で、文法とか上手じゃないけど、頑張って書きました!楽しんでもらえたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
⚠️ネガティブ表現あり!
これは俺が中学生のときの話。
俺の目が変わった理由だ。
みーんみんみんみんみんみー…。夏。
あーあ。やってらんねぇよ、まじで。
中学三年生、受験生の俺。高校とかぶっちゃけそんな考えてない。そんなことより、今日はなんのゲームやろうかな。モンスターシューティング(略してモンシュティ)やろうかな!あれ、神ゲーだし。
俺は石を蹴りながら家へと向かう。
俺だって分かってるさ。受験生なんだからゲームとか控えた方がいいし、勉強しないといけないし…。
でも、俺は、勉強よりずっと大事なことがあるって思ってる。だから勉強はやりたくない。
と、俺はふとして足を止める。このまま家に帰ったら流石に母さんに勉強をやらされる。うわ、モンシュティのレベル999のモンスターより怖ぇわ!
あそこなかなか突破できないんだよな〜…。
いや、今はそんなこと考えてる場合じゃない!
今は午後4時。勉強したくないし、6時まで探検したい気分。よし決めた。俺は2時間の冒険を始めることにした。俺はよく学校帰りに探検をする。俺の住む街は田舎っぽいが、都会と言われれば都会でもあるような街だ。そんな微妙な所が大好きだ。冒険しがいがある。
俺は方向転換した。この前はこの方向へ行ったから、今日は反対方向。何があるんだろう。わくわくしながら自分の街を歩く。いつの間にか、蹴っていた石を忘れていた。見たことない街並み。でも、奥へ進むと見たことのある景色。そうだ、この景色。駄菓子屋がある。俺、行ったことある。道もちょっと覚えてる。今日は駄菓子屋に寄ってこようかな。
駄菓子屋は天国みたいな所だ。小さな部屋に大量の駄菓子がある。それに、駄菓子は美味しいだけじゃなく、面白い要素があるから大好きだ。
俺は最初から開いているガラスのドアを通って、ちいさなカゴを持った。駄菓子屋のおばちゃんはやっぱりいない。きっとこの部屋の奥にいるだろう。適当に駄菓子を選ぶ。駄菓子は全部美味しいから目を瞑って選んでも悪いことは無い。これに〜これ!あとはあれと…。あ!もっちり君じゃん。透明の容器に爪楊枝。四角いお菓子が並んで入っている。これ色んな味があるから好きなんだよな。今日はコーラ味にしよう。俺は駄菓子屋のおばちゃんを大きな声で呼んだ。すると「はいはい」と言いながらこちらへ来た。俺は持っているカゴを見た。あれ、こんなに入れたっけ。駄菓子はついめっちゃ買っちゃうんだよな。仕方ない、仕方ない!俺は会計を済ませ、おばちゃんにお礼を言った。ビニールに入ってる駄菓子。ああ、早く食べたい!
さ、次はどこへ行こうか。この道は知ってるから、知らない所へ行きたい気分。俺はフエラムネを口に入れて歩きながら考え事をした。そろそろ夏休みだけど、どこへ行こうかな。でも、夏休みのことを考えると、クラスメイトの声を思い出す。「夏期講習やだ〜」「塾のプリント多すぎ。」みんなが頑張ってる夏休みだけど、俺はゲームとかしちゃおっかな。夏祭りにも行って。受験生の夏休みは、夏休みと言えるのか?夏勉強じゃん。それに、塾とかなんだとか、嫌ならやめちゃえばいいのに。ってことはきっとできないんだろうけど。俺は塾行ってないし、家で勉強するしかない。俺はちゃぁんと夏休みをエンジョイするぜ。
俺は真っ青な空を見上げる。入道雲。今にも俺たち人間を飲み込みそうな、大きな雲だ。綺麗だな。やっぱ外出て探検しないと!勉強なんてずっと家にこもりっぱなしじゃん。
俺は立ち止まる。フエラムネも砕けて口の中で無くなった時。虹があった。弧を描くような綺麗な虹。こんな綺麗な形の虹を見るのは久しぶりかもしれない。俺は思った。たしか、虹の端には宝物とか幸せがあるみたいな!うおー!今までの冒険で1番楽しみだ!俺は虹の端を走って追った。
読んでくれてありがとう。
好奇心旺盛な中学三年生の主人公。虹を見つけて走っていきました。この先どうなるんでしょう。
来週月曜に次回を投稿する予定です。
楽しみに待っててください。