第6話。この◯ソ◯バァ!
拝見……父上様……母上様……お元気でしょうか?
私くしは……私は〜……だぁー!!
苛つくー!手紙を書いても届く訳ねぇだろうが!
こんな世界◯ソだぞ!身内さえ居ないだぞ!
ゲームもねぇ!TVもねぇ!スマホもねぇ!
オラはこんな異世界は嫌だぁ!
エ◯本もねぇ!……あっ……。
転◯物の主人公とか、よく精神が大丈夫だよなぁ!
あれか!あれなんだろ!「美少女が居るから良い〜」
的な展開だからか!それで精神を保とうとしてるのかっ!
あいにく、こっちは「美少女」どころか!
チ◯ロよそうな校長女しか見てないわ!
家に〜帰りてぇよ〜(´;ω;`)ブワッ
あっ……しまった……つい「顔文字」を……。
夢から目覚めた俺は……『現実』に戻っていた。夢じゃなかった……。畜生がっ!!
俺は考えた。どう『精神』を保とうかを……。そこで考えたのが『日記』だ。日記を書こう。
勝手に転移されて腹が立つが、日記を書いて。
全てを、それにブチかます!!
幸いな事に、この部屋には日記が置いてあった。
部屋の広さは畳で言うと8畳ぐらいか。普通だ。
ん?足音が聞こえてくるな。誰か来たのか?
「開けなさい、偉大なる大魔法師ユリアよ」
コンコン。コンコン。とノックしている。
この部屋の良い所を教えよう。鍵付なのだ!!
普通の勇者なら、こう言うだろうな……。
「今開けます!大魔法師様!」とな。
だが……言わせてもらう……誰が開けるか!
この!クソバ◯アがっ!!◯ね!!
俺は普通の勇者じゃねえぞ!ヘコヘコするか。
俺は主人公でも何でもない『普通の高校生』
まだ部活もしたい事があったんだ……。
「開けなさいよ!聞いてるの!」
コンコン……。ドン……!コンコン。ノック音。
ん?今……叩いたのか?気のせいか……。
いや、待てよ?これは……面白そうだ!
無視したら、どうなるだ?試してみるか。
「ちょっと……!居るの?居ないの?」
コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン。
どんだけ!コンコンしてるだよ!嫌がらせかっ!!
「あ――もう!居るんでしょ?出てきなさい!」
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンコンコンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン。
勇者て……いったい……何だろうなぁ……。
魔王を倒した後の勇者て……。
そ~いえば、そんな転◯物のア◯メも観たなぁ。
あれは面白かったなぁ。あ〜帰りてぇ〜。
ん?ユリア校長が大人しくなった?
俺は恐る恐る扉に耳を近づけ、注意深く聞き耳を立てた。
『これこれは、ユリア様ではありませんか』
『どうなされましたか?ふふ』
「出たわね!王の愛◯たち!昨日もピ――なの?」
『えぇ、それは〜とても……◯◯◯◯だったわー』
『王たら、もう……◯◯◯……◯◯◯◯◯よ!』
俺はもう我慢の限界がきた。ガチャ。※鍵開ける。
「そんな話しを未成年の目の前で話すなや!!」
俺はキョトン顔になる。そこに居たのは……。
大魔法師ユリア校長が「一人だった」からだ。
「おーほっほほ!騙されたわね……これが……!」
俺はすかざす扉を閉めて鍵を閉めた。ガチャリ。
もーウンザリだ……俺はある事を考えた。
よくあるある展開なら「さぁ!冒険だ!」と。
勇者たちは旅に出るパターンだろ……。
俺は普通の高校生だから……。未成年だからな!
そこまで心が強くないし!ウンザリなんだよ!
はいっ!今から〜引き篭もりま――す!!
こうして勇者は旅……ではなく!?引き篭もり!?
どうなる勇者よ!?魔王は?美少女は?
「ねぇてば!ご……ごめんなさい!謝るから!」
許して――!勇者様――!※ユリア校長の声。
次回、第7話。部屋に引き篭もります!