第2話。王と大魔法師様の謁見でございます。
勇者様!魔王を倒すべく、期待をしてます!
勇者様!あとで拍手させてください!
勇者様!これを買ってください!
待てぃ!一人だけ、おかしいでしょ!
しかも俺は、まだ青年だから!!
この近衛兵たちは、何を俺に求めてるだ!!
近衛兵の2人組がが俺に近づいてくる。
「では、王の間の部屋へ向かいましょう、勇者様」
「各国の外交官たちも、お待ちです」
俺は自分の国に帰れるのか質問してみた。
年配の方に失礼が無いように言葉を選んだ。
「日本に帰る事は出来ますか?」
近衛兵の2人組は顔を見合わせて頷く。
「残念ながら、勇者様……」
「それは叶う事は出来ないのです」
俺は一瞬、頭の回路が止まった。もう一度聞く。
「聞き間違いですかね?帰る事が……?」
すると先程、応えた近衛兵の一人が冷静で答える。
「勇者様、貴方の国に帰る事は出来ないのです」
「ここに『召喚』された以上、諦めてください」
俺は納得が出来なかった……そうか!
この2人は、この王宮内の兵士だから。
詳しい内容が分かる訳ないか!
そうだ!そうに違いない!お偉いさんなら。
俺が帰る方法を知ってるかも知れない。
そうだ、それを聞いてみよう……。
「でしたら、王か、お偉い様に聞いてくれませんか?」
近衛兵の2人組は、またもや顔を見合わせ。
次は「ハァ」と。ため息をつくのであった。
「勇者様、王と大魔法師様が言ってた事なのです」
俺は頭の中が真っ白になってしまった。
もう自分の国には『永遠に戻る』事は出来ない。
お父さん、お母さん、ユナ、トウヤ……。
マキ、フユキ……!永遠に会えないのか……!
勇者は怒りが込み上がってきていた。
誰が自分を召喚したのか……そして何故、
自分が選ばれて召喚されたのか……。
怒りで頭の中が一杯になっていた……。
勇者は、まるで『孤独』に襲われ始める。
まだ15歳で沢山の事を経験したい事もあるのだ。
親友たちと遊んだり、恋をしたり。
家族で旅行したり。色々な経験をしたい……。
勇者は心の中でつぶやくいていた。
一人の世話人が近寄ってくる。
「お探し致しました、王と大魔法師様が来られます」
近衛兵の二人組が頷く。「承知しました」
「では、勇者様、王の間へ向かいましょう」
勇者と近衛兵たちは王がいる。
国王が住んでる王城へと向かうのであった。
こうして勇者の物語が始まろうとしていた。
この物語は一人の日本人である。
普通の「高校生」が勇者として異世界で……。
転移され始まる物語である。
魔王を倒すべく。勇者は立ち上がるのである。
勇者は拳を握りしめる。王を殴る事を決意した。
あとは、その大魔法なんとかを問い詰めたい。と。
次回、第3話。いよいよ王と大魔法師様の謁見でございます!