93.信じる者は救われて欲しいなぁ
《イエティ王奪還戦》1日目
【第32階層フリーズ:氷山肋骨】
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立ち並ぶ逆垂氷は樹木のように。
あるいは透明な骸のように。
しかしその何本が本物であるか知る由も無く。
さながら模倣と嘘の展示会である。
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「最前衛以外は積極的に追われる事は無い。仮拠点班は3分後に部隊から離脱し転移ゲートまで後退し仮拠点作成に当たれ!」
「イエッサー!」
C班"拠点設営部隊"32階層担当であるジョージは事前に細かに役割を決め、教育していた。見た目幼女ながらさながら軍隊のように統率の取れた動きだ。
「前階層転移ゲート前に仮拠点を、次階層転移ゲートに本拠点を作成する方針は有効そうだな。31階層からの補給も入口すぐにある方がいいもんな」
「32階層内の仮拠点と本拠点間の物資運搬はイエティの力を借りる。魔物の数が爆増した現在、本隊にいなければ魔物に狙われないイエティはかなり有益だ」
外は依然として魔物に襲われている。現在は交代で休憩しながら戦っている。ここは本丸、マツバの飼っている土竜の背に設営した小部屋だ。
今は俺とマツバ、スワン、メアリー、そしてイエティのカンゴルがいる。
「今39階層方向へ動いている、最もスフィアーロッドに近いイエティが奴に視認され襲われる。ならば我々は速度を問わず常に進まなくてはならないか」
「そうだね。イエティ達に運搬を協力してもらう以上、最前線が止まればそっちが補足されてしまうかもしれない」
「こっから最後まで戦い詰められるだけの兵站は無いわ。進むペースを落として、前の拠点から輸送してもらわないとね」
「運んで貰えない徒歩イエティが運ぶ! 少し時間はかかるけど……」
「それに加えて、だな。想定より厳しくなったなぁ」
マツバも言っていたが、失敗は許されない。ここまでの熱量は維持できない。今が最高のタイミングだからこそ、慎重に行きたい。
「──グレンから連絡よ。マスカットがやらかしたってさ」
「【飢餓の爪傭兵団】の乱入か。初日は31階層も安泰だね。こっちも想定よりペースが落ちるだろうし問題無いだろう」
……用意していた2週間分の物資。だが魔物出現率が4倍になるとすれば、3〜4日くらいしか無いんじゃないか?
現在進行形で物資は補給され続けているが……不安が残る。
と、俺宛にメッセージの通知。
[バロン]:
『【朝露連合】から追加の支援物資届きました。ベル社長の指示で増設した工場が間に合ったそうです』
[セリアン]:
『hi.少年!【飢餓の爪傭兵団】の居ない間に第110階層の道具屋買収できたよ。随分と盛り上がっているようだけど、いるかい?』
……頼もしいなぁこいつら。
「兵站の用意は外の連中の仕事だ。俺達は運搬だけ考えよう。まずは──」
──◇──
氷山に擬態した飛竜。曰く"アイスエイジワイバーン"。
竜種は【竜騎士】以外の【調教】成功率が大幅に下がるらしい。
つまりは何の問題でも無い。
──《【調教】成功!》
「うおおおお! どういう事だよジョージさん! これで5体目の捕獲だ!」
「いはやは凄いな。本当に【竜騎士】じゃないのか?」
エンブラエル君の銀竜を足場に、飛び交う氷飛竜を【調教】していく。確率の壁は多数で補う事ができるから、飛んでる彼らに接近できるのならば何の問題も無い。
「自由飛行可能な魔物は運搬において肝要だ! ライダー系列は捕らえた"アイスエイジワイバーン"を調整し誰でも乗れるようにしてくれ! 目的は戦闘でないなら【竜騎士】でなくとも繰る事は可能なはずだ!」
「「「イエス・ジョージ!」」」
──【Blueearth】の中でもかなり序盤に現れる竜種"アイスエイジワイバーン"。ライダー系列としては【竜騎士】でなければ捕獲できそうにもない厄介者。
ただ、物資運搬ともなれば飛行する大型生物というのは魅力的だ。ここは俺が適役だったようだね。
「飛行部隊も作れそうだ。エンブラエル君はキャミィ君と共に休憩に行ってくれ。空中はもう自力でなんとかなるから」
「……OK! ここじゃアンタが指揮官だ。従うぜ。こいつも低速で飛び続けて疲れてた所だ。サンキューな!」
二つ返事で従ってくれる、いい部下だ。
……さてさて、この階層のイエティも探さなくては。
──◇──
会議もそこそこに、俺とメアリーは【夜明けの月】用の仮部屋へと向かっていた。
複数の魔物が連なってできた小規模な移動要塞は、いくらか小さな小屋を建てて過ごしやすくしている。長期戦でずっと野晒しってのも悪いからな。
「上官殿」
「お、キャミィ」
道中で声を掛けるのは──地上だと更に小さく見える──眼光鋭い"鬼教官"【ダーククラウド】のキャミィ。
「……少々暖を取らないか?」
キャミィが指を鳴らすと、赤黒い血が虚空から吹き出し、巨大な両翼を広げる竜が現れた。
──希少ジョブ【ドラゴンブラッド】は魔物を【調教】せず、竜の血を貯めて竜として操る。とはいえリアルな血生臭さは無いが、少しメアリーがビビってる。
竜は周りから隠すように翼を折りたたみキャミィを覆う。キャミィもこっちこっちと手招きする。
「……行くわよ」
「狭くて済まない。【夜明けの月】の部屋に入るのは少々バツが悪いので」
竜の中は──胴体の部分が空洞だったりして、以外と広かった。3人向かい合って座れる程度の広さだ。
「で、率直に聞くけどキャミィ。アンタ記憶ある?」
火の玉ストレート。まぁそこがいい所なんだが。
「はは。その言い方だと、本当に現実世界があるんだな?」
「……その言い方だと、キャミィは記憶を持ってないのか?」
「ああ。【ダーククラウド】に入るにあたって現実世界の話、記憶の話……全部説明されたが、その上で思い出すのを遠慮した。だから記憶は無いけど、事情は知っている」
……それはなんとも、凄いな。
そのパターンは考えた事無かった。
「いやおかしいでしょ。騙されてない?……って思わない訳?」
「騙すような連中じゃない。元々私はハヤテやエリバと仲良くなって、その後に話を聞いたんだ。現実がどうとかそういうのはどうでもいい。
エリバが言うには、あまりいい記憶じゃなさそうらしい。だったらわざわざ思い出す必要も無い」
凄い信頼だ。そいつ個人が気に入っているからこそ、そいつの追求はしない。
そして、最後には──。
「──ハヤテが人殺しをしようとしていても、お前は止めないのか」
何を言ってるのか。とか冷静な部分は投げ出して。
聞きたかった。聞かねばならない。
「PKとかじゃない。記憶が無いキャミィにはピンと来ないか? ……誰かを倒して、そいつは二度と戻って来ない。それが"死"だ。ハヤテはそれをやろうとしてる。
……【三日月】が解散した理由でもある。その辺どう思ってる?」
ハヤテは隠していたのかもしれない。だが聞きたい。【ダーククラウド】に【三日月】を重ねたからか?
「……うん。そういう事か。理解した。うちのリーダーがヘタレてるのが原因かコレは」
顎に手を当て頷くキャミィ。
鋭い眼光は帽子による影のせいか、それとも。
「【ダーククラウド】のメンバーは全員それを承知している。その上で着いていく。それが答えだ」
「……ライズ」
メアリーの声で意識が戻る。俺の左手をメアリーが力一杯握っていた。
「力みすぎ。アンタはもう黙ってなさい」
俺の暴走を精一杯抑えようとしたか、メアリーは俺を心配するような目を向ける。
……馬鹿か俺は。
「キャミィ。有益な情報をありがとう。他の【ダーククラウド】もそんな感じなのかしら」
「私ほど割り切っているかどうかはわからないけどね。記憶持ちもいれば記憶無しもいる。ハヤテ達の妄言だと思う者もいるが、共通しているのは──ハヤテを信じている事だ。と思う」
……ハヤテを信じる仲間がいっぱいいるのか。
俺は信じられなかったのにな。
──◇──
「ライズ君」
「うおっ、どうした!」
なんとなくぼんやりとしていた所にジョージが声を掛けてきた。
周囲を見渡せば、もう33階層への転移ゲートが見えている。早いもんだ。
「イエティとも合流できたようだ。20名足して40名、10名残して30名連れて行く事になる。大丈夫かい?」
「おお……悪い。ぼーっとしてた」
本当に何してるんだ俺は。
偉そうに軍師気取ってふんぞり返っていられる立場でもなし。働けっての。
「……ライズ君。悩みかい?」
「いや悩みというか……ううむ、どう表現するべきかなぁ。やるせないというか、情けないというか……」
「ふむ。なればライズ君。交代するかい?」
ぽすりと、胡座を描く俺を背もたれにするジョージ。おっさんなのにいい匂いがする。
「ライズ君の仕事と俺の仕事、入れ替えてみないか?」
「……いやそれは」
「出来ないよね? ライズ君にはライズ君にしか出来ない役割があるから。
他人と自分を比較する事は別に悪い事ではないと思うけど、"差異"を"劣等"と受け取るのは無駄だと思うよ」
……ドロシーといい、ジョージといい、アイコといい。
なんかもう人の心を見透かす化け物ばっかりだな。
これを羨ましいとは思わないけども。
「そうだな。なんか似たような事昔言われた気もするなぁ」
「【三日月】時代の話かい?」
「そうそう。ハヤテとはよく喧嘩したんだが、ツバキは"どうでもいいわ"の一言でバッサリ切ってくるんだよなぁ」
「ははは。帰ってきたらまたその話を聞かせてくれ。ハヤテ君が君にとってどういう立ち位置になっているのかは知らないが、楽しかった過去を否定する必要はない」
「……ん。ありがとなジョージ」
「そうと決まればそこに隠れてる連中も出ておいで。変な所で奥手になるんじゃないぞ」
「んぎゅ」
物陰から崩れ落ちて来たのは……【夜明けの月】の面々。全員見てたんかい。ドロシーは下敷きになってるし。
「では俺は32階層の本拠点代表なのでここで降りるが、しっかりしたまえ。特にライズ君とクローバー君。大人の男だろう」
「へーい。おじ様は男に厳しいねぇ」
「だらしない大人に厳しいだけだよ。俺を筆頭にね」
「アンタがだらしない判定入ったらもうおしまいでしょうよ……おらライズ。暇なんだよ構えー」
「お前は暇じゃないと困る。1階層100発縛りとかで戦ったらいいんじゃないか」
「それアリだなぁ! やるやるー」
……頼れる大人だなジョージ。どこか依存していたかもしれん。
ジョージ抜きでやってけるかなぁ。
「では頑張れ【夜明けの月】。……C班32階層担当整列!」
「「「イエス・ジョージ!!!!」」」
もうノリノリだなぁ。軍人じゃなくて警察だよな?
──◇──
【第31階層フリーズ:永遠雪原】
『最前衛よりの最新情報です! 現在32階層を突破! これより33階層へ攻略を進めるとの事です!』
マスカットの放送だ。いかん。魔物討伐に精を尽くしすぎたか。
「フレイム! 今何時だ!」
「15時です団長! パフォーマンスタイムはマスカットの奴が延長しやがった! ミカン氏も準備完了してますぜ!」
「うん。本来ならもうそろそろ俺は出なくてはいけない。が──」
「【飢餓の爪傭兵団】には負けますね! ウルフいるっすからね向こうは! こっちはバーナードも居ねぇですが、向こうは割とフルメンバーだ!」
賢しいブラウザあたりが考えたのか、随分と酷い手を考えるものだ。こちらの事情なぞお構いなしか。
「フレイム。ここで俺たちが本来の予定通り31階層を離れれば【飢餓の爪傭兵団】にパフォーマンスで負ける。離れなければライズさんや【かまくら】のみなさんへの大義に悖る。どうすればいいと思う?」
「そりゃあどっちを選べって話ですかね! 俺にゃあ荷が重い!」
「違うぞフレイム。俺たちは【真紅道】だ。進む道全てが王道だ。
故に! 全てに恥じぬ行動を選ぶのだ! 馬を出せフレイム!」
──即ち、総取りだ!
大暴れ中の【飢餓の爪傭兵団】を補足。俺を見逃さないよう、奴はそれなりに近くにいるはずだ。
フレイムは切り替え、馬車を呼び出す。俺が乗るのを確認すると発車した。
「ウルフ! このままでは埒が開かない!
大将戦だ! どちらが先に元凶を叩くか競争しよう!」
おお、ブラウザが嫌そうな顔をしている。
君ではウルフを止められないからな。サティスのいない【飢餓の爪傭兵団】ではウルフを止められまい。
ドシンと荷台に重さがかかる。振り向く必要もない。
「面白ぇじゃん。それで行こうや」
──【飢餓の爪傭兵団】総頭目、ウルフ。まるで自分のものかのように寛いでいるが、狼というより猫だな。
「マイク持ってっかグレン」
「ああ、全体放送用のはあるぞ。はい」
「あい。さんきゅ」
それはそうと相互扶助。どうでもいい事は協力するし感謝もするのだ。
『あー……っし。今より【飢餓の爪傭兵団】は第5区画にて耐久戦を行う! 俺の帰りを待ってな【飢餓の爪傭兵団】!』
『【真紅道】も同様に、第3区画にて拠点防衛パフォーマンスだ! 【飢餓の爪傭兵団】に討伐数で負けてはならないよ! こっちは勝ち星持ち帰るから!』
『──ななな、なんという事でしょうか! そうです! 【真紅道】最大のパフォーマンスは、グレン団長によるスフィアーロッド討伐だったのです!
しかしそこに【飢餓の爪傭兵団】総頭目ウルフと加わり、競争という形へと変更しました!
果たして勝利するのは【真紅道】なのか、【飢餓の爪傭兵団】なのか! ラストパフォーマンスは最終日をお楽しみにーー!!!』
いい感じにアドリブ利かせてくれたみたいだ。これで俺はD班に追い付ける。
「当初の目的はこっちか。そんで俺を連行すればパワーバランスが取れるし、防衛を継続させる事でバカ増えた魔物共の対処もできるってか。流石は王道の騎士様、貴族らしい我儘っぷりだ」
荷台でガタンガタン揺られながらウルフが悪態を吐くが──"座る"コマンドをしなければとても耐えきれない揺れだろうに、律儀な所が出ているな。
「こちらが呼んだんだ。座ってくれ」
「ほんじゃあ邪魔するぜぇ」
よっこいしょ、と荷台に座るウルフ。
──ハッキリ言って、俺もウルフも対多人数戦は得意分野ではない。戦力としては一級だが、防衛戦に役立つとは思えない。ウルフもそう思って着いてきたのだろう。
「あとよう、動くのが遅いんだよ。こっちは準備万端だっての。お菓子もポケットにぱんぱんだぜ」
「遠足じゃないんだぞ」
……いや、これは本当に遊び半分なのかもしれないな。
〜【飢餓の爪傭兵団】重役〜
《とある裏ギルドのメモ帳》
【飢餓の爪傭兵団】の主要メンバーについての情報だ。基本情報故に目を通しておく事。
【飢餓の爪傭兵団】は縦社会だ。総頭目の下に三大幹部、その下に各部門の隊長、以下一般兵となる。
・総頭目"軍頭の孤狼"ウルフ
ローグ系第3職【大盗賊】
基本武器:短剣
・狼とは言うがヒグマより恐ろしい獣性と気まぐれさを持つ怪物だ。出会ったら目を離さず後退りする事を推奨する。
本当に何をするのか予測ができない。平気で遅いかかり、死なないギリギリまで追い詰めたりする。闇目線でもヤバい。
明らかに武器の挙動をしていない時があり、最前線特有の非公開アイテムを使用している可能性が高い。とにかく接触は避ける事。
・三大幹部"絶対王権"キング.J.J
ウォリアー系第3職【聖騎士】
・化け物わがままキング。"最強の聖騎士"の称号を【真紅道】グレン団長から奪うべく【飢餓の爪傭兵団】に飛び込み、終わっている人間性を実力と暴力で押し黙らせてのし上がったやべぇ奴。
【聖騎士】とはいえ誰かを守るつもりは毛頭無く、【グラディエーター】もかくやの脳筋戦法を好むが、その手の弱点も全て力技で解決してしまう"力の概念の擬人化"のような奴。ウルフの次に話が通じない。出会ったら逃げろ。
・三大幹部"四枚舌"クワイエット
マジシャン系第3職【マジックブレイド】
口数が少ないだけのサイコ野郎。ウルフと一緒に人がどこまでやれば死ぬのかの実験を拠点階層で堂々とやっていた悪魔。魔法剣二刀流に加えて近距離魔法・遠距離魔法の四刀流の使い手。
別に知的なタイプでも無く、三大幹部で1番執着深い。一度狙われると間違いなく一度は殺される。
暗殺ギルド上がりの傭兵……とかでは無く、完全に一般人から突然沸いたサイコパス。接触禁止。見かけたら逃げろ。
・三大幹部"餓狼のサムライ"サティス
ウォリアー系第3職【サムライ】
・先日の報告で【飢餓の爪傭兵団】脱退を確認。
尚、三大幹部全員が終わっているので彼がマトモなように見えるが、1番ヤバいのはこいつだと評判。"殺さなければ重いペナルティにならない"という我らのスローガンは、我らの隊長が彼に一度捉えられ1週間の拷問から解放された時に呟いた一言から始まった。絶対関わらない事。目をつけられたら自殺するのが吉。
・最前線斥候部隊隊長"恐怖のツッコミ怪人"ファルシュ
ローグ系第3職【リベンジャー】
・元暗殺ギルド上がりの傭兵。だが上が終わっているため比較的常識人。【飢餓の爪傭兵団】のツッコミ役。
こちらに手を出すと大手闇ギルド【闇夜鎌鼬】から報復が来るので手を出さない事。
・情報班総司令"三重返し"ブラウザ
マジシャン系第3職【図書官】
・最強最悪の裏切り者。だがその裏切りによって【Blueearth】を救っているので悪とも断ずる事もできないが。
とにかくガメツい。利権利益大好き。【飢餓の爪傭兵団】の財布番にもなっているが、恐らく何割かは着服している。
敵に回すだけ損をするし、味方にすると間違い無く裏切ってくる。どないせいっちゅうねん。
・拠点防衛部隊隊長"夢遊病"サカン
クリエイター系第3職【キャッスルビルダー】
眠っている所を誰も見た事が無い、最恐警備員。【飢餓の爪傭兵団】の現場拠点では文字通り常に奴が徘徊しており、侵入潜入が非常に困難とされている。
最前線では【真紅道】と【飢餓の爪傭兵団】がお互いの拠点にこっそり侵入するといった事をしていた時期があったが、奴の隙を突けなかった事で公的にはお互いに無断の侵入をしないという約束を取り付けたという。裏ではどうしてるかはわからないが、奴はその頃から今に至るまで休まず働いているとか。ホラー話か?




