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BlueEarth 〜攻略=世界征服〜  作者: まとかな
大樹都市ドーラン/フォレスト階層
34/507

34.決戦前、準備様々

【Blueearth】は過酷なマラソン。


近道は無く、決められたルートを冒険者自信が進まなくてはならない。

スタート時点でランナーの数は決められており、途中参加は存在しない。

時には上り坂、あるいは壁。

そんな過酷な環境が、現段階で150階層以上ある。

次々と脱落者は出てくる。先頭と後方で差は広がっていく。

終わるまでスタート地点から動かない者。

途中から諦めてスタート地点へ帰った者。

途中に居心地のいい場所を見つけて留まる者。

少しずつ。確実に。ランナーは減る。

しかもこのマラソンは、ゴールがどこなのかわからない。

先頭に残っている奴なんて、ヤバい奴しかいないのよ。


あいつらがそうなるとは思ってなかったし、何か偉そうに言える程に攻略してる冒険者じゃないけど。


私は、あんた達となら狂っても良かったんだけどね。




──◇──




【第10階層 大樹都市ドーラン】

【土落】【朝露連合】前線基地


「……ん? 殺さないの?」


めちゃくちゃ堂々としているベル。

怒りだなんだというより困惑だ。

【エルフ防衛最前線】のメンバーが質問を投げる。


「あの、つまりドリアード派ってこと?」


「その辺はどうでもいいわ。

 このドーランにおけるシステム。商人を集めて連合を組織して、敵対組織を完膚無きまでに迫害する。そのシステムの発案者は私よ。

 カメヤマを潰しても私がいたら同じ事が起きるかもね。あるいはもっと悪辣な事が思い付くかも。

 どうする?」


この段階まできて士気を下げるのはごめんだ。

ここは一つ、お邪魔しちゃおう。


「それより、あの【飢餓の爪傭兵団】のギルドマスターと知り合いなんてな。その情報、言ってよかったのか?」


「全然良くないに決まってるじゃないの。これで私は【Blueearth】中の悪い連中に追われるわね。バカウルフの情報欲しさに」


「そりゃ酷いな。【夜明けの月】で面倒見ようか?」


「そんな感じで勧誘してきたわねサティスも。そんで裏切られたけどね。

 お断りよ色男。口説く相手を間違えてるんじゃない?」


泣きそうです。俺が。


「……なによ。誰も文句言わないのね。《聖母》の教育の賜物って奴?」


「いいえ、あなたの生き方の賜物です」


反応したのはベルを持ち上げていたアイコ。そのままベルを降ろして目線を合わせる。


「ライズさんが連れてきた人だからと言って誰でも信用するような私達ではありません。

 ただ、わざわざ必要のない情報を開示して不利になるあなたの真っ直ぐな心が、私達を抑えているのです。

 優しい人です。カメヤマさんを倒せば全て解決する訳ではない事を、皆に伝えてくれました」


「……ライズ。なんなのよこの子」


「ドーラン産の天然物の聖人、《聖母》アイコだよ。俺達のような人種にゃ一生勝てない奴だ」


そう聞くと、ベルは目を閉じて項垂れる。


「……じゃ、個人的に許せない連中は【ギルド決闘】の後にね。私は寝るわ。まだ怒りが収まらないっての」


「suggestion:私も同行します」


「……ま、いいわよ」


アイコの仲裁のおかげで穏便に済んだようで一息。

……ベルを無理矢理にでもここに引き摺り出したのは別の目的だったんだが、結果としてベルを危険に晒しちまったなぁ。


「とにかく! 明日に向こうのメンバーが揃って、本番は明後日!

 ルールはまだ決まってないからわからないけど、とりあえず全員の能力の擦り合わせするわよ。集まりなさい」


総長(メアリー)の召集に全員が動き出す。

しばらくは待ちだな。何しようかね……。




──◇──

《【草原の牙】の巡り合わせ》




ベルグリン率いる旧【草原の牙】。

一応まだ観察処分中で、ウィード階層から外には出られない立場だった。

今回は朝一で【アルカトラズ】法務部に駆け寄って、色々と申請をした上での許可を得たのだ。期限結構ギリになって怖かったけど、間に合って良かった。


「もう久しく感じるなライズよ。目的が目的だ。力を貸すぞ」


「人数戦なら統率の取れたチームはありがたいとメアリーは思ってるぞ。酷使されるだろうから覚悟しな」


「受けて立つ! これも巡り合わせだ」


……【Blueearth】は、質量フルダイブ型のMMORPGであり、電子世界移住計画のデモンストレーション。あくまでゲームだからプレイヤーは成長しないし、あくまで移住実験なので肉体は現実基準だ。

つまり、本来の肉体が強い奴が有利すぎる。グレッグ、サメゴリラ(仮)、アイコと力強い冒険者を度々見てきたが、両手剣を両手に持って好き放題振り回せるのは本当にベルグリンにしかできないのかもしれない。

本人がかつて天与の力と呼んでいたその肉体は、間違いなくベルグリン自身の努力の成果だ。

それでいて度々見せつけてくれた統率能力。悪く言えば落伍者のチンピラ軍団でしかない【草原の牙】を、号令一つで自在に操るリーダーシップ。これは今回かなり優位に繋がると思う。

総じて、レベル差戦力差を縮めるための要素は全て持っていると思う。俺が手助けできるのはこれくらいか。


「ベルグリン。再会を記念してこれをやる」


「うぉ、これは……」


手渡すのはレイドボス《テンペストクロー》からドロップするアイテムから作った高位両手剣【嵐夜の(あぎと)】。

レベル制限がかかるからベルグリンが装備しても実力は発揮されないが──ベルグリンなら使いこなせる。


「前に説明したな。アイテム化武器のダメージ判定は、お前の攻撃力と武器適正が反映されない代わりに速度と重量が強く反映される。

 そして装備していないのでレベル制限のある武器は事実上レベル制限を無視できる」


「それでメアリーの杖をゴーストに射出され死んだからな。凄い威力だアレは。

 ……む。そうか。それを俺にやれというのか!」


そう。【嵐夜の顎】は風属性が施されており、比較的軽い両手剣。装備すると攻撃速度ボーナスが付くくらいだ。

検証の結果、速度によるダメージ上昇の倍率は人力範囲までしか変動しないという結論に達した。

どういう事かと言うと、手っ取り早い話が銃弾だ。ゴーストによる攻撃スキルを利用した射出では大ダメージを出したが、リアルな銃の弾速はそんなレベルじゃない。弾丸の内部ステータスがいくら低くても結構なダメージになるはずだ。

だが、実際はそれほどでもなかった。マニュアルで銃で闘うのはダメージ効率的にナシ、という結論。

速度によるダメージ加算は、ゴーストカタパルトくらいが最高値。人力で剣を振る速度の差で大きく変動するくらいだった。ならより速く振るには、軽い武器の方がいい筈。


「お前、元から特定の両手剣を使ってるわけじゃないだろ。多少軽くなったからって使いこなせないって事は無いよな?」


「無論。だがいいのか? 普通に危ないだろ、俺にコレを渡すのは」


「対抗策をグレッグにも渡した。お前が片手でアイテム化両手剣を持っているだけでな、マニュアル操作で両手武器振る事ができるなら同じ事はできるんだよ」


とはいえ、結局はプレイヤーの攻撃力と武器適正が反映されないと火力は著しく低下する。レベル制限無視が使えるのは今のような序盤だけだろう。それにいつか修正(ナーフ)入ってもおかしくないから気をつけないとな。


「……巡り合わせだな。カメヤマによって追い出され【草原の牙】を立ち上げたが……【夜明けの月】に敗れ、巡り巡ってカメヤマと対峙する事となるとはな」


感慨深い。ベルグリンは【嵐夜の顎】の使用感を確かめるために右手で軽々振り回す。うん。やっぱお前だけ筋力おかしいよ。


「俺は最近楽しいぞライズ。お前と会えた事は、俺の誇りだ」


「小っ恥ずかしい事言ってんじゃねぇよ。ばーかばーか」


「褒め慣れておらんなぁ。はっはっは」


うーむ大人の余裕というやつか。ベルグリンがいい男に見えてきたぞ。




──◇──

《エルフ派出たり入ったり》




【エルフ防衛最前線】のテントを覗くと、旧【草原の牙】のメンバーであるオオバがいた。

あと【夜明けの月】に加入したアイコとドロシーもいる。

元【エルフ防衛最前線】チームか。


「じゃああたしが追われた日にヒイラギはカメヤマに捕まったんだね。その時に取引を提案されたと」


「はい。その時に見逃してもらう代わりに、物資補給と情報の交換を提案されまして」


「情け無いねえ。そんな事してもその場凌ぎにしかならないじゃないか」


「全くもって。情け無い限りです」


オオバは元【エルフ防衛最前線】のメンバー。出入りの激しいギルドだが、ヒイラギがGMである事だけはずっと変わっていないそうだ。


「ヒイラギさんはずっとエルフとエルフ派冒険者を守るために行動し続けてきましたから。誰も疑いませんよ」


「いやアイコが来る前までは割と疑心暗鬼だったよ。いつ潰されるかもわからなかったし、誰か裏切り者でもいるんじゃないかってね。うちらを変えたのはアイコだよ」


……今回の一件、【エルフ防衛最前線】がゴネたら終わる場面も少なくない。

身内のトップが裏切り者でも、味方に実質的な元凶がいても、許す事ができるのはアイコの存在が影響しているだろう。


「で、ドロシーは本格的に女の子になるのかい?」


「僕は男ですってばー」


「でも似合ってるじゃないかい」


「似合うと言って頂けるならやぶさかでは無いです。

 ですが、これは女装しているのではなく。僕に似合うファッションが女の子の服だっただけです」


それなりに信念があるのか、あるいは最後の抵抗か。

がんばれドロシー君。相手は霊長類最強の女性だぞ。




──◇──

《あのひとは今》




「旦那ー。面白くなってきまして?」


「うーわ普通に出てくるなよ部外者立入禁止だぞここ」


「それはバレたら困りまして。旦那も」


当たり前のように背後に立っていたデューク。

しかも俺を共犯にしようとしてやがる。


「……まぁいいか。で、どうだ? 面白いだろカメヤマ」


「確かに面白いですが。PKギルド【闇夜鎌鼬】撤退に伴う違約金の建て替えその他諸々で2億L(ラベル)程度待ってかれまして。どうやって儲けさせてくれるんでして?」


「思ったより安いな。俺でも払えたな」


「……いや旦那に買えないもの無いって何度も言ってまして。旦那は商人界隈では有名な爆弾《商人殺しのパンドラボックス》で──」


「はいはい。俺を騙そうったってそうはいかないぞ。

 俺の財布の中身くらい把握しとるわ。凄い額だけど凄い商人ならもっと持ってるだろ。知らんけど」


一般庶民の俺には桁が高すぎる世界の相場はわからん。が、まぁそんな庶民の俺がそんな何でも買える化け物なわけないだろ。

デュークは定期的にこの話題でからかってくるが、いい加減そんな嘘は通用しないと学習してほしい。


……なんだその終わってる奴を見ている時の恍惚とした表情は。


「さて、果たしてどうやって稼がせてくれるんでして?」


「金より魅力的なものもプレゼントだぞ。

 まぁまだ確信はしてないがな」


俺が1番悩んでいたのは、事後処理だ。

ムカついたからカメヤマ引き摺り下ろすぜ! ってのはまぁ構わないが、トップ不在のドーランは混乱に陥る。【ギルド決闘】翌日の《拠点防衛戦》により更に混乱するだろう。

終わって放置ではまた別の悪い大人に悪用されるだろう。【夜明けの月】は先へ進む。ドーランを取り仕切る事はできない。

だからベルを連行してきた。ドーラン無関係で腕の良い商人っていったらベルしかいない。

本人はドーランを嫌っていた。が、「ムカつく思い出がある」って話だったからどうせカメヤマにしてやられたんだと思ってた。そういう商人はアドレに多かったし。

……デリカシー無かったな。全然ハズれてたし。

ともかく、事後処理はベルに頼もうとしていたんだ俺は。

だが、どうにも別の可能性が出てきそうなので──デュークをここで利用する事にした。




「ドーラン全部あげるっていったら嬉しいか?」




──◇──

《記憶復活組:格上狩りの難しさ》




──【夜明けの月】のテント


「result:勝者:ライズ」


【決闘】の光輪が消滅する。

ステータスに異常はないが、精神的に疲労感が凄い。


「見事ですライズさん。やはり素手は【Blueearth】では勝てませんね」


決闘の相手はアイコ。アイコの提案でやってみたが、まぁレベル差以前に条件がな……。


「アイコだけ武器無しってのは、勝つ事自体が目的じゃなかったんだよな?」


「はい。記憶を取り戻したついでに少し対人を想定した闘い方を模索しようと」


「空手選手だよな? なんか殴られたり蹴られたり投げ飛ばされたりしたけど」


本当に、ここが【Blueearth】でなければボコボコ通り越して死んでたんじゃないかと思うほどに恐ろしい目にあった。

臨戦体制の格闘家の前に立ってはならない。


「私に基礎を教えてくれた師匠は総合格闘技(MMA)選手でしたので。一通りは極めています」


「アイテム化武器戦法と違って素手は本当にダメージにならないからな。マジでシステムに助けられたぞ……」


「ですが全力でかかっても殺傷する事が無いというのはいいですね。この世界では手加減の必要が無さそうです」


「凄い事言ってるわよ《聖母》」


メアリーは安全な位置まで退避して、ドロシーを抱き抱えている。仲直り出来たようでなによりだ。


「それに、光明も見えてきました。依然戦闘では役立たないかと思いますが、やりようはありそうですね」


……【Blueearth】には拳装備もあるが、かなり少ないし指が自由に動かせないものが多かった。アイコは拳装備は諦め、基本素手で戦い、ダメージが必要になったらモーニングスターを振り回すスタイルを選ぶ事にした。


「しかしこれで5人か。なりゆきでギルドに入れたが、方針を固めなくちゃな。

 アイコは今ヒーラー系第2職【バトルシスター】で、前衛で殴りながら味方を回復する珍しいタイプだ。うちでいうとゴーストがほぼその役割だが」


「私はより相手の攻撃を受けて戦うヒーラータンクとして動きましょう。いざとなったらマニュアル操作のダッシュで駆けつけます」


【Blueearth】での移動速度は基本的に一定。だが移動補助機能をオフにすれば自身の肉体で移動可能。

アイコは本気で走れば【Blueearth】想定のダッシュより速い。スタミナを消費するが、ここはゲームなので疲労もかなり軽減される。つまり最高速度を長時間キープする事も可能だ。

この戦法は【Blueearth】ログイン時の肉体依存なので、アイコに追いつける冒険者は殆どいないだろう。なんせ霊長類最強の女性だ。


「……で、ドロシーはかなりスタンダードな【スナイパー】だな。遠距離物理要因は序盤で確保するつもりが逃しちゃったからな。凄い助かる」


「は、はい。お役に立ちます」


めちゃくちゃ可愛い。欲しいもの何でも買ってあげたい。


「……今後はどうすっかな。アイコもドロシーもとんとん拍子で仲間入りしたけど、記憶回復に抵抗が無くて欲しい能力を持っている奴なんてそうそういないよな」


「それはまた後でいいでしょ。とりあえず今はカメヤマ仕留める。それだけ考えればいいのよ」


思い切りのいいリーダーだ。

それでいて頭がキレるから偉いもんだ。


「……今回の計画、ほぼお前の想像通りになったな。これからどうなる?」


「【ギルド決闘】当日のルールの擦り合わせに合わせてアドリブで作戦立てるわ。思考時間が同じならお姉ちゃんくらいにしか負けないつもりよ、あたし」


頼もしすぎる。

相手は150人。簡単な策では突破できないが、メアリーの策なら勝てる気がする。


「とりあえずアンタはあの馬鹿強いサムライを倒しなさい。

 あたし、まだアンタが格上に勝ったところ見た事ないわよ」


「痛い所突いてくるなぁ。それ言われたら頑張らないといけなくなるだろ」


ブックカバー戦は引き分けに持ち込んだが、実質負けだ。

テンペストクローも粘り逃げ切り。真っ向勝負なら負けは必定。

あの時出てきたサメゴリラも俺じゃ勝てない。今の所、格上に勝てた事は無い。


……ここで実績解除といこうか、格上。

今回はちゃんと()()()()()も惜しみなく使うぞ。



〜【鶴亀連合】参加メンバー150名内訳〜

《記録:【夜明けの月】ゴースト》


【鶴亀連合】より【ギルド決闘】参加者の一覧を受理。

記録として整理する。

ログの圧縮のため、プレイヤー名は省略する。

記載はあくまで決闘に参加を表明した人数であり、そのギルドのメンバー数とは異なる場合もあり。


【ゴルタートル】17名

【働き鶴】32名

【珊瑚商】3名

【飢餓の爪傭兵団】1名

【ブルーブルズ】16名

【腐リ蝦蟇】3名

【アキアカネ】3名

【厳五郎】4名

【タニシ's】3名

【フォアグラフ】3名

【ザリガニオン】5名

神切(カマキリ)】3名

【ILB】9名

【聖隷會】6名

【ソウルフレンズ】2名

【キャットピザ】4名

ギルド未加入 36名

──累計150名


一部ギルドの特徴を入手。公開します。


【ブルーブルズ】

ドーランに滞在する階層攻略ギルド。しかし一年程攻略を中止しており、主な仕事は【鶴亀連合】の手伝いとなっています。

ブラックリスト入りの冒険者の追放にも積極的に参加していますが、《聖母》へは一定の敬意を払っている様です。


【ILB】

【祝福の花束】ムネミツがかつて在籍していたペット愛好ギルドです。名前の由来はI.Love.Beast。

ドーラン内ではそれなりに大きいギルドでしたが、ペットの食費を賄うためにエルフ討伐に積極的に参加し、その過激な方針を巡り内部分裂した事で今の形になります。

当時のギルドマスターはギルド内会議にて追放されましたが、現在同じドーランにて【腐リ蝦蟇】を立ち上げ躍進中です。

現在は人数自体が減った事もあり、最低限の稼ぎのみで半隠居状態となっています。


【聖隷會】

ヒーラー専用ギルドです。が、あまりに過激な活動と他冒険者への物理的接触によりメンバーの半数が【アルカトラズ】《禁獄》の元に懲役を科された経験のある、問題児ギルドです。

傷ついた者を癒す事を神の権能と語り、ヒーラー以外の回復行動を許さないそうです。サブジョブのヒーラーも浅ましき紛い物として粛正するとの事。

現在投獄中の冒険者の解放を目指しているようです。

(度が過ぎれば丸ごと削除します。by天知調)

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