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BlueEarth 〜攻略=世界征服〜  作者: まとかな
風雅楼閣サカズキ/ヤマト階層
326/507

326.開会突撃インタビュー!

【第130階層 風雅楼閣サカズキ】


──【井戸端報道】特別放送

参加者インタビュー編


「マイクテスト!!!!です!!!!!」


[カンペ]:

『ちょっと元気すぎるかなオオサダちゃん』


「はぁい!!!ごめんなさい!!!」


[カンペ]:

『一度マイクこっちに渡してオオサダちゃん』


「はぁい!!! 【第130階層 風雅楼閣サカズキ】よりお送りします、【井戸端報道】のオオサダです!!!

"爆裂花火二十七"開催まであと僅か! マックス氏による発破の効果あってか、名だたる著名人が集まっております!!!

タルタルナンバン局長より、全力でインタビューせよとの指令を受けましたので!!! 不肖このオオサダ!!! 全力全開で挑ませて頂きます!!!」


[カンペ]:

『二度とマイク握らないでねオオサダちゃん』




──◇──




インタビュー:【セカンド連合】


──いらっしゃいました! 見て下さい、街中でありながらあの半裸! テッカテカの筋肉! そしてやたら高い鼻!

あれこそ【月面飛行(ムーンサルト)】の筋肉博士、ナイス様です!!!


「オゥ! Ms.オオサダ! お久しぶりデェス!」


──どうもナイス様! 暫くぶりです!!!


「HAHAHA! セカンドライフは順調デスカ? 【神気楼】の皆サン、特にソニアサンが元気だといいのデスガ!」


──はい! 今日もソニアちゃんは元気です! 今日は久しぶりに戦えるってワクワクしていましたよ!!


「成程。【神気楼】も参加するのデスネ。良い()()()デース!」


──やっべ! やり手ですねナイス様!


「HAHAHA! jokeデース!」


「それ、多分"良い知らせ"な。その言い間違い多いよなナイス」


──おっと、まさかまさかの【象牙の塔】破壊兵器アザリ様! 【象牙の塔】も参加なさいますのですね!ブックカバー様も名指しされましたが……?


「んー、叔父貴とかアカツキは不参加だぜぃ。ちゃんと観るって言ってたけどよ」


──成程成程。お二人が気になっている人とかいらっしゃいますでしょうか!?


ムゥロン(無論)、Top Rankerデース! ワタシは、【ダーククラウド】からどうにも目が離せナイ……ナイスデース!」


「そうだねぃ。ウチのマックスがやらかした事ではあるが……トップランカーが"宝珠争奪戦"に口出しして来る事ぁ無かったからねぃ。警戒は必要だぜぃ」


──おや、慎重ですね! 上司とはえらい違いです!


「それはそれとして、叔父貴からしっかり【夜明けの月】をぶちのめすよう命じられているぜぃ」


「ワタシも同じくデース! Mr.ライズの頚椎ぶっこ抜きマース!」


[カンペ]:

『全然交戦的』




──◇──




インタビュー:【真紅道(レッドロード)


──おやや! あそこに見えます真っ赤な軍服は……


「む。むむむ! 【井戸端報道】オオサダ殿でありますか!本官は 【真紅道(レッドロード)】最前線発破担当! ヒートであります!」


[カンペ]:

『凄く話が早い。そしてうるさい』


──【真紅道(レッドロード)】の皆様はマックス様の挑戦を受ける、という形になるのでしょうか!?


「はっ! 黎明期より【真紅道(レッドロード)】と鎬を削ったマックス殿の誘いとあらば、受けぬ道理が無いと! グレン隊長が仰っておりました!

残念ながらトップランカーそれぞれの上位陣は別件で立て込んでおりました故! 不肖このヒートが代表として乗り込んだ次第であります!」


[カンペ]:

『お一人で?』


「いえ! 同胞2人とサカズキに向かい! 可愛いネコチャンを追う内に1人になりました! ここはどこでありますか!?」


──大変です! 迷子が2人です!!!


[カンペ]:

『迷子になってるのはヒートさんだけだよ』




──◇──




インタビュー:【飢餓の爪傭兵団】


──見つけました。あの赤青の髪に漆黒のマスク!


[カンペ]:

『やめようオオサダちゃん。マジでやめよう。クワイエットさんはマジでヤバい』


──うおおお!!! クワイエット様! お話宜しいでしょうか!!!!


[カンペ]:

『オオサダちゃん!!!』


「………………あぁ、【井戸端報道】の。どうも」


──【飢餓の爪傭兵団】は大幹部クワイエット様お一人が出陣ですか?


「俺は……そうだな。1()()()()()()()()()()()?」


[カンペ]:

『生放送なので……』


「そうか……。うん……まぁ……大幹部だからな。1人で来れば面目も潰れると……いうものだ」


──もしかしてクワイエット様も迷子ですか!?


[カンペ]:

『オオサダちゃん!!!

失礼しましたクワイエット様。ご活躍期待しておりますー!』


──あーれー……




「ん……ままならないな。会話は、好きじゃない。

……多分ブックカバー様か……アザリあたりが来ている……。会ったら助けてもらうか……」




──◇──




インタビュー:【ダーククラウド】


──あ! エリバさん! エリバさんがいます! エリバさーーーーん!!!


「おやおやオオサダさん。お久しぶりですね」


[カンペ]:

『最近の最前線情報には名前が上がっていませんでしたね。最近は何をされていたんですか?』


「ちょっとしたサプライズの準備を、ね。【神気楼】の皆は元気かい?」


──勿論です!!! やはりトップランカーの牽制として参加を?


「それもあるけれど、個人的には【夜明けの月】の様子見かな。彼らは【ダーククラウド】にとって良き隣人で、良きライバルだ。

【ダーククラウド】はまだトップランカーとして歴が浅いし、ここで派手に活躍できたらいいなぁ」


「活躍しちゃダメだろう。我々はあくまでも第三者だ」


──あ、貴女は"鬼教官"キャミィ様! エンブラエルさんも来ていますよ!


「そうか。一つ捻ってやるとしよう。……期待しているような関係じゃないからな?」


[カンペ]:

『オオサダちゃん、あまり踏み込まない』


──はい、失礼しました!!!


「いやいや。……ところで、こんな街中でやるのか? 住民達は大丈夫なのだろうか」


[カンペ]:

『そこは大丈夫ですよ。猫又さん達は戦闘に慣れているそうで、身内でもよく建物を壊すそうです。猫又で一番多い職業は大工さんらしいですよ』


「そうなんだ。壊すのは止められないんだね」


「直す方に伸びるのか。いやそれで良いのか……?」




──◇──




インタビュー:【喫茶シャム猫】


「【喫茶シャム猫】の! シャムである!!!」


──お疲れ様です! お出口はあちらです!


「扱いが悪いのでコック」


[カンペ]:

『要注意人物なんで。何しに来たんですか』


「決まっておるであろう。このゴタゴタの隙をついて出店である!」


──参加しないんですか?


「成り行きに任せるのである。気が向いたら出る」


「我々の本来の目的は喫茶店の出店でコック」


[カンペ]:

『おいテロするつもりだ【アルカトラズ】呼べ』


「勘弁してくれたまえ。わかった。真面目に参加するから!」


──通報ゥーーー!!!


「この騒音幽霊全然話聞いてくれないでコック」




──◇──




──城門前


「細かいルールを制定してもらったぜ!」


あちらこちらで他のギルドが顔を出して、【井戸端報道】がドタバタしている頃。

マックスの隣には、【アルカトラズ】"審理"の輩スレーティーさん。

それなりの回数【アルカトラズ】に世話になっているマックスを警戒しているのもあるのか、"審理"の輩側からの提案を受けて【ギルド決闘】としてルールを再定義した。勿論あたしも絡んでる。




──────

【ギルド決闘】"爆裂花火二十七"


・"猫又九番守"【バッドマックス】【夜明けの月】三陣営はそれぞれ九つの花火を所持する。


・花火の移動には条件がある。

"猫又九番守"

 →花火所持者による挑戦のみ

【バッドマックス】【夜明けの月】

 →撃破(非花火所持者の挑戦可)or同ギルド間での譲渡


・合計二十七の花火が誰かの手に移った時に終了。勝者が【バッドマックス】【夜明けの月】以外の場合は引き分けとなる


・非参加、撃破済冒険者はサカズキでの戦闘行動を行えない(妨害・援軍禁止)


・"猫又九番守"の挑戦は順不同。万誑命(マダラメ)に限り、他八番の花火が移動した場合のみ挑戦可能


・参加者は開始時、ギルド単位でサカズキのランダムな位置に転移する


・花火の所持有無は外見で判断は出来ないが、花火の持ち主が移った場合に放送で公表される。

──────




「公式が動いてくれると安心できるな」


「こっちが色々疑わずに素直に戦えるものね」


あれやこれやと……裏に陰謀抱えた戦いばかりだったからね。

こういう何も考えずに勝つことだけ考えればいいっていうの、むしろ新鮮ね。


「ギルドごと転移するんですね。バラバラではなくて助かりますけれど……」


「結局のところ、どれだけ早く【バッドマックス】を見つけるかが肝要になるね。開幕ミカン君で高台でも作る?」


「いや、多分必要無い」


ライズは何か察してる。……うん。嫌な予感はする。


「方針を再確認するわよ。まず、何よりも先に猫又から花火を奪う。【バッドマックス】が取ってもこっちが取ってもいいから、万誑命(マダラメ)の早期着地を狙うわ。

一度猫又の手を離れれば、後は純粋な取り合いになるからね」


「レイドボスをさっさと呼び出せば、他の連中も動きが鈍るというものだね。

【バッドマックス】は位置を見つける程度で、最優先は"猫又九番守"という事だね?」


「どうせマックスはすぐに目立つ。だがその間に連中も猫又を狙う筈だ。"猫又九番守"は半数近くが場所不明。こっちの捜索がこの喧嘩の本命だ」


そう。この戦いにおいて、最も優先すべき事。

【夜明けの月】は情報と理屈で戦う──




──◇──




『では! これより!!!

"爆裂花火二十七"開催ですっ!!!』


オオサダの号令と共に、全参加者が転移する。

俺たち【夜明けの月】が着地したのは──西町、大通りか。

さて、【バッドマックス】は……




──遠方、北町の方で花火が上がる。




「──俺こそがマックス様だ! 【バッドマックス】の花火は()()()()()()()()()

かかってきやがれ馬鹿野郎共ォ!」




──【バッドマックス】は、情熱とノリで戦う!


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