第四節 刑務所、門前にて
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シクルレッジの建造物……。
というよりは、ほぼ郊外に近い土地に研究所はあった。
周辺を有刺鉄線付きの柵で囲み、警備兵が巡回している。
門から建物までの距離もかなりある。侵入者や逃亡者が走れば目立ってしまうだろう。
だからこその作戦だ。
門の前では、槍を携えた警備員が、怪訝な目で四人を見つめていた。
「関係者以外は通せません」
先頭には、ニヤニヤ顔のライラック。
その後ろには、風の鎖で手首をつながれた三人の少女たちがいた。まだフードで顔を隠している。
ライラックが鼻歌交じりに一歩前へ。
「その関係者なんだなぁ、これが。名前は、ライラック・ザーク」
名前を聞いた警備員は、横のカウンターに置いてある名簿表をチェックする。
首をかしげつつ、視線を下へ……。ページをめくり続ける。
「ライラック、ライラック……。んん?」
そもそも彼は、直接ここに来たことがないという。名前が載っていないのであれば、計画の前提が消失する。
貧乏ゆすりを続けるライラック。痺れをきらして吠えた。
「アラシさんからの紹介だよ!」
アラシ……という名に、金髪の少女はかすかな聞き覚えがあった。
それを聞くと、警備員は別の名簿表を持つ。しばらく眺めていく。
「ああ、ありました!」
「そら見たことか! 手間取らせやがって!!」
とはいえ、入所許可が出たのはライラックだけだ。
警備員の視線は、彼の後ろの方へ。
「そちらの方々は……?」
問われ、ライラックが振り向く。だるそうに三人のフードを上げる。
明かされた顔を見て、警備員は息を呑んだ。
三人のうち、一人は特に有名人だろう。
セツナにフェリシィ、そして、リリアーナ元王女である。
彼女たちの手首を縛っている風の鎖は、リリアーナが発動したものだ。セツナとフェリシィを含め、捕まっているように見せている。
「ギリギリ情報は届いてるだろ? 僕が捕まえた! 新しい贄とするため、ここにぶち込めという警察からの指令だ!」
経過した日数を考えれば、リリアーナとセツナの手配は、アーガランド大陸内でも知れ渡っているはず。
他に二人の警備員が近づいてきた。
目配せし合いながら、渋い顔を向ける。
「申し訳ないですが……クレセントでの手配は、こちらだと意味を為さないのです。向こうで犯罪者だからといって、収監はできません」
「……へ?」
つい気の抜けた声をリリアーナは出してしまう。
普通ならば安心できる展開だ。だが施設内に入りたい今、それは困った事態になる。
「大陸間の引き渡しも、戦時中は行われていませんし……」
このままでは、入口の段階で計画が終わってしまう。
リリアーナは咄嗟に口を開く。
「で、でもー、私、ほんとに凶暴で……。オラァ! やっちまうぞ!!」
ゴロツキの真似をするも、逆に警備員の表情は和らいだ。
「弟が、リリアーナ王女の大ファンなんです。人柄がとても良いと。だから今回の指名手配も、きっとなにかの間違いだ! なんて言ってました」
思わぬところで擁護を受けた。
帝国領土の人でもそう思ってくれる人がいるのだ。リリアーナは嬉しくなる。
「ありがとうございま……。はっ!?」
ここで礼など言えば、凶暴性が薄れると感づいた。頬を膨らませて地団駄を踏む。
「アホ。ポンコツ」
唐突な悪口が聞こえた。リリアーナは固まる。
発言はすぐ横からだ。
無表情のセツナが、警備員の方を見ながら悪態をついたのだ。
「素人。ゴミ。役立たず。音痴」
普段は絶対に言わないような単語のオンパレードである。どうしてそんなことを言うようになってしまったのかと親心になってしまう。
だがすぐに彼女の狙いに気づく。
罪には侮辱罪なるものもある。この場で人をおとしめ、罪状を背負おうというのだ。
リリアーナの頭にも過っていたやり口ではある。しかし意欲が湧かず、やらないでいた。
代わりにセツナが始めてしまったが、これならいけるかもと考え始める。
だが警備員は、嘲笑ぎみに首を横へ振った。
「度の過ぎた暴言は犯罪の対象ですが、不自然な流れで申されましても、こちらとしては何とも思いません。申し訳ないですが、お引き取りください」
いたって冷静で優秀な対処だ。ゆえにこちらの思惑通りにならない。
セツナは冷や汗をかく。ジッと正面を見たまま、微動だにしなくなった。
リリアーナは身体を傾け、そっと耳打ちする。
「……セツナさま?」
「やめてください。完全に失態でした」
ただ醜い言葉を並べ、人としての品格を失っただけとなった。彼女も後悔していそうだ。
進路は全て絶たれたかのように思えた。そのときだ。
フェリシィが息を深く吐き、両手首を見せつけるように上げた。
「アタシはちゃんとこのアーガランドでわるいことした犯罪者よ! そうやって見逃されるなんて心外だわ! 早くレンコーしなさい!」
警備の者たちはまた見合う。
だがやがて爽やかに笑った。
先ほどから喋っていた一人が、彼女と同じ目線になるまで膝を丸める。
「お嬢ちゃん。何をしたのか知らないけど、早くママに会いたいだろ? 大人しく家に帰りなさい」
フェリシィはムスッとした。子ども扱いされることを彼女は嫌っている。
不機嫌そのままに、ライラックの肩へぶつかっていった。
「いっだッ!?」
キレ気味に彼は振り返る。
その後のフェリシィの挙動を見て、眉を波打たせた。
彼女はまるで、自身の短パンを強調するように腰を横へ持ち上げていた。
両端にはポケットが付いている。そこへ手を突っ込んでほしいのか。
ライラックは意図を読み取ったようだ。左手でポケットをまさぐる。
「ん……?」
何かに触れ、彼の表情が曇りだす。
形をなぞっていくにつれ、徐々に血の気も失せていく。
恐る恐ると。だが勢いよく、中からその物体を取り出した。
顔の前まで持っていく。
彼は目を見開いて崩れ落ちた。
「うわあああああああああ!!」
ライラックは、物体を前方へと飛ばす。
決して大きくないそれが、警備員たちの足元に落ちる。
温厚だった彼らが、武器を構えるまでに警戒を強めた。
物体の正体は、かすかに黒焦げた親指だ。
表面のその痕からして、破裂したライラックの右手にあったものだと理解する。
フェリシィはくすりと笑う。
「ここに被害者もいるんだから、すぐにでも捕まえるべきだと思わない?」
一人の警備員がライラックを見る。彼に右手が無いことは、対面した時点で分かっていたことだろう。
ライラックは慌てて起き上がり、右手の断面を彼らに見せる。
そしてなんとも大げさな仕草で喚き声をあげた。
警備員たちは悩みつつ、フェリシィを取り囲む。
「話は聞かせてもらおうか」
左右から彼女の肩を押す。
フェリシィは抵抗せず、そのまま投降。門を抜けていった。
急展開に呆然とする三人だったが、リリアーナは我に返る。
ただ一人待機したままの警備員に声をかけた。
「い、一緒に行動してたんです! 私たちも中に……!」
リリアーナへ気さくに声をかけていた彼だ。状況の一変で厳しい表情となっている。
わずかに唸りつつ、顎で刑務所の方を差す。
「……行きなさい!!」
リリアーナは深々と一礼した。セツナと共に中へ。
ライラックも、雪面に落ちた親指を拾ってから付いていく。手に載ったそれを見つめ、歯ぎしりする。
「あのエルフのガキ……!! 持ち歩いてたなんてまぁまぁなサイコ……」
直後のことだ。
親指の色が砂と化した。
「んなぁ!?」
続けていたるところからヒビが入る。サラサラと風に流されていく。
口をあんぐりとさせた彼とは対照に、セツナが説明する。
「記憶を頼りに、土の魔法で再現したモノでしょう」
バイオレンスな光景だったが、警備の者たちを欺くという意味では大成功だった。リリアーナは、彼女の小柄な背中を見つめる。
「フェリシィちゃん、あったまいい~……」
「親指だけでも繋げてもらおうと思ったのに……!!」
落胆するライラックをよそに、刑務所までの道はすぐ終わった。
建物の中は薄暗く、壁に付けられたロウソクだけが唯一の明かりだ。ライラックが説明していた電力による明かりは、まだこのフロアには設置されていないらしい。
女性の警備員が近づいてきた。順番にボディチェックをさせられる。
「ちょっと!! ママの形見なのよ!?」
フェリシィ愛用のスリングショットは取られてしまったようだ。文句を言い続けるも、当然許してはくれない。
リリアーナも、羽織っていたローブはもちろんのこと、腰に下げていたレイピアを取り上げられる。
ライラックとの戦闘に続き、またしても武器を失う展開だ。得た剣を振るう機会が無いことに溜息をつく。
フェリシィの所持品であるスリングショットと共に、別室へと運ばれてしまう。
続けて、魔導石の入ったポーチまでも奪われる。それはライラックに手渡された。
残すはセツナのみ、というところで振り向く。
背後では、思わぬ雰囲気が漂っていた。
ボディチェックを受けているセツナは、うつむきながら頬を赤らめてしまっている。
身体を見られるという点で極度に恥ずかしがるため、この状況も耐えられないのだろう。
格好が格好だけに仕方のないことだが、腕を上げられた際の胸の変形具合が顕著に表れていた。
大きさは控えめながらも、決して硬そうではない。ぷるんとした柔らかさが伝わってくる。
リリアーナはというと、生唾を飲みながら、その様子を凝視してしまっていた。
自分も触れたことがないのにという屈辱と、艶めかしい様子を見てしまった罪悪感。同時に押し寄せる。
とはいえ、見てはダメだと正気に戻った。勢いよく目を逸らす。
それにより……刑務所の職員だろうか。
セツナが触られている様を、ニタつきながら観察している男二人の存在に気づいた。
いかにもスケベな目つきをしている。その視線は、胸だけでなく、下半身にまで……。
リリアーナの脳内で何かが切れた。
「どこ見てるんですッ!!」
彼らはビクつき、慌てて視線を外す。口笛を吹き出したあたり、反省はしていないようだ。
ボディチェックが終わった。セツナがまだ顔を赤くしたまま、警備員と共に近づいてくる。
「大丈夫……?」
心配で声をかけるも、無言でうなずくだけ。落ち着くには時間がかかりそうだ。
現在は、囚人三人が、八人の警備員に囲まれているという状態。ライラックだけが遠くから付いてきている。
先ほどのイヤらしい男二人も、セツナの背後に付いていた。
ローブを剥奪されてしまった今、セツナの後ろ側は、尻がほぼ丸出しな状態である。キュッと上がった形と、ボディスーツによる食い込み……。それらが男たちを欲情させたのだ。
一歩進むたび、小刻みに揺れる尻肉……。彼らはまだ直視している。
なんとか痛い目に遭わせたいところだが、リリアーナ自身も、あらゆる装備を奪われて非力だ。男の腕力にはどうやっても負けてしまう。
しかし、セツナの必死に耐える状況は見ていられない。せめて注意だけでもしようと、また口を開こうとした……。
その時だった。
「もう……いいでしょうか」
「えっ?」
発言の意図が読めずにいると、セツナが足を引っかけてきた。
「ぬわぁ!?」
リリアーナは勢いよく転倒。
その間にセツナが跳躍する。
自由な右脚を広げ、横に一回転。
警備員たち六人の頭部へ、一斉に蹴りを浴びせたのだ。
側頭部を打たれた彼らは、少し心配になるふらつき具合で倒れる。
残ったスケベ二人が目を点にさせた。
「何をして──」
叫ぶ前に、彼らの身体へ電流が走る。
いつの間にやら、セツナの指先からワイヤーが伸びていた。そこから発せられた雷で、一瞬のうちに意識を奪う。
連行されるという状況からは脱した。しかし八人もの警備員が床に伏しているというこの光景。
ライラックはわなわなと怒りだした。
「何してんだよ君ら!? もっと奥まで行けそうだったんだぞ!!」
対してフェリシィは、ささやき気味に吠える。
「やっちゃったんだから仕方ないでしょ……!」
「ああ、もう!」
鼻息を荒らげながらも、ライラックはリリアーナに魔導石の入ったポーチを渡す。
リリアーナはジェイドムーンを使う。自分たちに付けていた風の鎖を解除した。
セツナは、気絶した彼らを両肩で二人ずつ担ぐ。そうして辺りを見回す。
扉を見つけると、開いて中へ。
リリアーナも、両手に一人ずつ引きずりながら追いかける。
部屋に入ってすぐ、セツナがロッカーを開けた。一つのロッカーに二人ずつ、適当に放り込んでいく。
ライラックとフェリシィが、スケベな男二人も連れてきた。彼らもロッカーの中にしまわれる。
せっかくなのでと、リリアーナは二人の顔を寄せた。
先ほどの憂さ晴らしだ。唇がくっついたのを見届け、クスクスと笑いながらロッカーを閉める。
するとセツナが、部屋の出入り口の方へ勢いよく振り返った。
「伏せて……!!」
一同へ、体勢を低くするよう呼びかける。
別の警備員が侵入してきた。彼は涙目で大あくびをする。
「夜勤はヒマだなぁ。ふあぁ~……」
扉の陰へと回り込んでいたセツナが、彼のうなじへ峰打ちした。
勢いよく倒れそうなところを受け止める。またロッカーの方へと移動。
リリアーナもなんだか楽しくなってきてしまった。気絶した人物の脚を掴んで手助けする。
「入れちゃえ入れちゃえ……!!」
「どんどん犯罪慣れしてないか君ら……!!」
一番冷静でいるフェリシィが、リリアーナに耳打ちしてきた。
「ここが更衣室だったら、人の出入りが多すぎるわよ……!」
確かにロッカーは多くある。そして、ついさっき入室してきた彼は、いかにもひと仕事を終えたような雰囲気だった。
気絶した警備員が見つかりでもしたら、より事態は逼迫したものとなってしまう。
とはいえだ。不安は過るものの、偶然入った場所が更衣室だったなどということがあり得るだろうか。
「は、はは……。まさかそんなぁ」
リリアーナは部屋の奥へと進む。
なにやら仕切り代わりとなっているカーテンがあったので、そこから中を覗き見る。
……三段ベッドがいくつも並んでいた。
今この時間も人影がある。リリアーナ達の動きをかき消す大いびきを発している者も。
もっと悪い状況だった。リリアーナは大量の冷や汗を出しながら、三人のもとへ戻る。
「仮眠室です……」
ライラックが頭を抱えた。人の出入りどころか、この場に居座り続けるのも危険だ。
セツナが申し訳なさそうにうつむく。
「焦りすぎました」
「ううん! あんなヤツら、一発食らわせておいて正解……!」
「過保護がよ……!! 要は、僕らがやったって知れ渡る前に電力フロアへ行けばいいんだ」
だが、まだその場所は分かっていない。警備員のどれくらいが知っているのかも不明だ。
ライラックが辺りを見回す。するとある存在に気づく。
この刑務所の制服だ。ロッカーがあるのだから当然といえば当然ではある。冷静さを欠いていたがために見逃していた。
ライラックはそれを手に取り、女子三人に対して言う。
「制服があるぞ……!! これに着替え……」
リリアーナは胸のあたりを隠す。
確かに警備員になりすます話は計画中に出ていた。しかし男性の前で着替えることには抵抗があった。
他の二人もジト目で対抗する。
「おいぃぃぃ……!! そんなこと言ってる場合じゃないだろ……!!」
「隠密に中へ進む方法はまだあります」
セツナがそう言うと、ライラックもまたジト目を向ける。
「……一応聞くけど」
「叫ばれる前に、全員を気絶させて……」
とても作戦と呼べる内容ではない。
聞いたフェリシィは、口をあんぐりとさせたままセツナを見上げる。
「アンタ、ノーキンだったの!?」
「のーきん、とは?」
説明される前に、リリアーナがセツナの肩に手を置いて話す。
「の、脳みそまで、すっごく強い人のことだよ~」
すると、カーテンの向こうから唸り声が聞こえてきた。
ちょうど一番手前のベッドだ。起き上がる……人影が見えた。
さらに、廊下の方からも激しい足音が鳴り響く。
「大きな物音があったのはこの辺りだ!!」
挟まれる形で、四人は絶体絶命の状況に追い込まれる。セツナが前に出て警戒。
「念の為に聞きますが、殺傷武器の使用は」
「ダメに決まってるよ……!!」
どうにかして、見つからずにここから抜け出せないものか。
リリアーナが思案している最中のことだ。
途端に、脳内が紫色に染まった。
この仮眠室から、光のようにまばゆく描かれた線が、廊下へと出る。そうして勝手に道筋を辿り、ある部屋へと入った。
取り上げられたレイピアが安置されている場所だと分かる。
実際に移動はしていないのに……手を伸ばせば、掴めるような感覚だった。
その想像が体現化する。
意識が現実へと戻ると、右手には、取り上げられたはずのレイピアが握られていた。
唐突な事態に、四人全員が目を丸くさせる。
似た現象は、イクトゥスの攻撃からフェリシィを守ろうとした際にも起きた。鍛冶屋に向かったときもそうだ。
なぜ武器が手元に戻るのか……。まだ真相は明らかになっていない。
柄の部分には、同時に回収された、フェリシィのスリングショットが巻きつけられている。
「ママの魔導具……!!」
彼女は気づくと、すぐ手に取る。嬉しそうに頬へ擦りつけた。
ともかく、これは好機だ。強力な武器であるレイピアを手にした今、自信を持ち始める。
「私たちも転移できれば……!!」
「まだ自発的にはできないはず……! 危険です!!」
テレポートの魔法は基本的に、闇魔力の使用で発動する。リリアーナの体内にはダーク・シードがあるため、理論上は短距離の転移なら可能だ。
しかし、完全に操れていない現状では、身体を蝕むリスクもある。
そこで重要となるのが……補助魔導具のレイピアだ。
ジャスミンの説明通り、闇の魔力を浄化して放出できたこれならば、成功の確率は跳ね上がる。
善良な心の反映……。イクトゥスとの戦闘で得た感覚はまだ残っていた。
皆を守りたいという想いを胸に秘めながら、リリアーナは目をつむる。
断続的に見えてきた。
四角く、大きい。金属製の物体が。
ネジのような先端が上を向いて飛び出している。箱の側面には計量器のような目盛りも付いている。
リリアーナ達が潜水艦の操縦席で見た光景とよく似ていた。
セツナを救うために必要な物なのだと感覚的に理解する。
リリアーナは三人を抱き寄せた。そうして、レイピアの柄を両手で握りしめる。
切っ先を床に突き立て、精神を集中させた。
「みんな……。離れないでね……!!」
刀身が、青白く輝きを放ち始める。
やがて四人の足元を囲むように、円の魔法陣が出現。
光の波が、縦に塗り重なっていく。
扉が開かれると同時。
全方位が光に包まれ、視界が歪んだ。




