ステンドグラスに祈りて
掲載日:2021/12/06
詩の様な恋物語です……。
マリア様のステンドグラスから
光が差し込む
月の光
厳かな冬の夜
礼拝堂には少女と青年
二人は密やかな恋を築いていた
愛し合う二人
ボロを纏った少女
綺麗な服を着た青年
出会うはずの無かった二人は
この古い礼拝堂で恋に落ちた
身分の違う二人
出会うはずの無かった二人は
一目で恋に落ちた
この夜
もう戻らないと決めた二人
少女はそっと
左手を差し出す
青年は跪き
ポケットから指輪を取り出す
マリア様の涙の様なブルーサファイヤが小さく輝く
月の光を浴びて
きらりと
光った
「行こう」
「ええ、共に。一生かけて」
古い礼拝堂には風が寂しく吹くだけ
マリア様のステンドグラスは全てを見ていた
そして何も語らない……
お読み下さり、本当にありがとうございます。




