表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/206

ローレライ

 そうか、ローレライ居るんだ。人間を溺れさせるって‥‥‥ニクセンがローレライにさせている可能性があるなあ。今度そっちの方に行ってみよう。今日は2人の競争も終わったみたいだし、宿に帰ってエリカとこれからどうするのか聞こう! ミュラーの肩に乗り宿へ行く。途中やはり女性の視線を集めるミュラー、それを見てアランが言う。


「おまえさん、えらいモテルなあ、女どもの目の色が違う。仕方ないか、あのクラ―ケンを倒したんだ。その強さは見ているから認めるが‥‥‥何か気にいらんなあ」

 

そんなアランに僕は言う。

「アランもいい男だよ、確かお嫁さんがいたよね? 海に出る時はいつも見送っているのを知っているよ。愛されてるじゃないか、他の女性なんか気にしたらダメだよ!」


「勿論嫁さんの事は愛してるよ。今でもいい女だって思っているさ」

ちょっとドヤ顔のアランにもう一度僕は言う。


「なら気にしなくていいじゃないか、ミュラーは魅力ある好青年なのはエリカが育てたからだと思うよ」


 ミュラーは照れながら言う。

「そうだね、エリカには感謝しているよ。エリカに会えて僕は強くなる事を教えて貰ったんだ」


 良い顔になっている。初めて会った時はおどおどして頼りなかったけど、今は自信に満ちた顔をしている。男の顔だ。宿に着いてエリカ達の所に行く。


「お帰り、どうだった? まさか負けたなんて言わないわよね」

 エリカちょっと怖いよ‥‥‥そんなエリカにミュラーは笑顔で


「アランはやっぱり海の男だね。負けそうになったけど、今回は引き分けだったよ」

「そう、良かったわ」


「エリカこの後はどうするの? クラ―ケン討伐したし、少しここでゆっくりしていく? 僕ちょっと気になった事があるから川の方に行ってくるけどいい?」


「それは、構わないけど‥‥‥私達も一緒に行ってもいいかしら?」

「いいの? 一緒に来てくれると嬉しいな」


「さっきギルドに行って来たの、依頼が出ていたわ。キラーアントが出たと」

 そう言うエリカの言葉に、アリーナは分かっていないって感じだ。そこでエリカが、


「キラーアントは大きなアリね。女王アリ。クイーンが何処かにいるって事よ。何人か被害に遭っている。冒険者としては見過ごせない! 依頼を受けるわ。アリーナ今度はしっかり活躍してね。貴方の力が必要よ」


「任せて! 嬉しい! やっと暴れる事が出来るのね!」


 ミュラーがそこでアリーナに言う

「アリーナ、今度はアリーナは僕の魔法陣で中に居てくれないか? 必要になったら呼ぶよ。アリーナが変身する姿を見られたくないからね、フォレストウルフと一緒に居てね」



「解ったわ」

 

 エリカがギルドへ依頼の受理をする為に出た後、ミュラーは魔法陣を描く。アリーナはその魔法陣に吸い込まれて行く。


さあ! エリカが帰って来たら行こう! 僕はローレライに会いに行く、エリカ達はモンスター討伐だ。


【ローレライ】ライン川に沿った大きな岩の上にいる。その歌声は人間を川へと呼びよせる。ニクセンの弾くバイオリンに誘われて誘われ川へと引きずられてしまう。

【ニクセン】川に身を投げた者の幽霊だと言う者もいる。バイオリンを弾きその旋律で人間を川へと誘う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ