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宴会

 クラーケン討伐後港へと帰る。港には沢山の人間達が待っていた。ここから見えていた景色ではよく解らなかっただろう。船が着くと歓声と歓喜で大騒ぎになっていた。船から降りて来る船員達は、皆口々にエリカ達の活躍を興奮しながら話をする。そこにはギルドのお姉さんもいた。エリカ達が無事だと分かってほっとしているようだ。


「帰ったわ」

 港に着いて船から降りて来たエリカが、ギルドのお姉さんに報告をする。


「はい! ご無事で何よりです! お疲れ様でした。そして、ありがとうございました」

「あの‥‥‥」

 とエリカがざわつく中で困った顔をする。


「これ‥‥‥どうしましょう?」

 甲板に沢山あるクラーケンの触手の残骸を見て言う。


 港にいた女性達が

「そんな事心配しなくていいよ。燻製にしたり、塩つけにしたり、干したりと色々出来るさ」

「そうそう! 燻製や干した物何か他で売ればいい」

「そうだよね! クラーケンだよ! こんな珍しい物滅多に見れるもんじゃないからね」

「ギルドの鑑定済みの承認があれば高値で売れるよ」

 女性陣も興奮している‥‥‥。


 皆が喜んでくれるなら僕は嬉しい! セルキー達もバラバラになったクラーケンの残骸を持ち帰り食料にするのだと言っていた。エリカ達は沢山の人に囲まれて困っている、ミュラーの周りには女性陣が囲んでいる。アリーナはそれに対して面白くないと拗ねている。今回はアリーナの活躍は無かったけど、美味しいクラーケン料理が食べれるのだ。それで機嫌を直してもらおう。


「さあ! みんな! 片付けるよ!」

 と、女性陣が動き出す。あんなにあった残骸がキレイに片付けられて行く。


 夜は宴会で盛り上がる。お酒が入った男性陣はエリカとミュラーの話でさらに盛り上がりミュラーを担ぎ始める。


「こんなに細い身体なのに、どうやったらあそこまで闘う事が出来るのか不思議だよなあ」


「アハハ! そこはくすぐったい!」

 とミュラーが身をよじる。アリーナは料理に夢中だ。エリカはそんな様子を楽しそうに見ている。

その中の誰かが言った


「そんな事を言ったらエリカはどうなんだ?」

それに対して


「そりゃあ! 特級持ってるんだ。強いわなあ!」


「そりゃそうだ!」


 宴会は夜遅くまで続いた。


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