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アームレスリング

 そこには、若い娘と大きな体格の男性がテーブルで手を繋ぎ見つめ合っている。

と、その後

「スタート!」

 と大きな掛け声がかかると、2人は腕相撲を始めた。そうか! アームレスリングってやつだね。


 凄いなあ……あの、相手の男性は汗だくだよ。あっとあのが勝った! 強いなあー


「シルフィー何を見ているの?」

 とエリカが聞いて来たので今見た事を話した。


「へえ‥‥‥面白いじゃない」


 おっとこれは、やる気ですね! エリカさん! ワクワク!


「私もそれに参加してもいいかしら?」

「もちろん! でも、私に勝った人はいないのよ。貴方に勝てるかしら?」

 その一言で‥‥‥あら……エリカを……本気にさせてしまったね……


「では、私が貴方に勝った初めての人になるのね。光栄だわ」

 両腕を組みエリカはそのを見下ろす……


 ミュラーが

「エ、エリカ?」

 止めようとしたのをスライムが止める。


「女と女の勝負には口は出さない方がいい。あの殺気……こっちに向けられたらたまらん」


「でも……あのが可哀そうだよ」

 ミュラーの一言で相手のにも火が付いた。殺気が強くなる……


「で、では用意を」

 周りは賭けをしていた。


「アリーナが負ける訳ないだろう? 俺はアリーナに賭ける!」

「じゃあ俺は反対に賭けるかな、じゃないと賭けにならないからなあ」


 エリカの殺気……久しぶりだ……怖い……


「もういいかな? これで用意は出来た! それでは2人肘を乗せて、そう、動かしたらダメだぞ、手を握って、スタートの声が合図だいいね」

 2人は睨み合う。火花が散っていそう……


「スタート!」


 バーーーーン! という音がして決着が着いた……エリカが勝った! 店内は大騒ぎだ!


「ええーーーーっ!! アリーナが負けたあーー!?」



「すげーなーあ! あんた!」


「やったぜ、俺の1人勝ちかあ悪いなあ」


 賭けに勝った男は嬉しそうだ。


 ……負けたは顔を真っ赤にして悔しがっている……


「そこの! そこの貴方!」

 とミュラーを指さす


「僕?」

「そうよ!」

「私と勝負しなさいよ!」

「女の子とは……」

 と困った顔をするミュラーに


「行ってらっしゃい」

 とエリカが後を押す

「でも‥‥‥」


「これは! いい勝負になるか!」

 と店の人も煽る


「さあ! 賭けをしよう。始めるぞ! さあ! どっちに賭ける!」

 

 店内は物凄い勢いで沸いている……

 ミュラーはしぶしぶ前に出て行く……


「手を抜いたら承知しないわよ」

 と、アリーナというは凄い顔でミュラーを見て言う……


 エリカの顔は無表情だ……これは……


「構えて! いいかな? 肘を置いてさっき見ていたからやり方は分かるよね?」

 と聞かれて頷くミュラー……エリカは無言だ……負けたら許さん、の顔をしている……賭けも始まった、エリカはミュラーに賭ける!


「アリーナが二度も負けるわけがないだろう?」


 エリカの殺気が……エリカの時より強くなっているのは、気のせいだろうか?


「俺はアリーナに賭ける!」


「俺もだ!」

 これは‥‥‥ミュラー……負けられないね……


「ようい!」

 周りは息を呑んでその様子を見守る。


「スタート!」

 バン!と音がする。


「アリーナがまた負けたあ!?」

 わあーーーーと店内は沸く。エリカはドヤ顔だ。かけ金をごっそり持って行く。


「ごめんね」

 と、ミュラーは相手のにその爽やかな笑顔を向ける。すると、そのはまた顔を赤くする…… この顔は負けて悔しいの顔じゃない。ミュラー……ここでもやっちゃったかな?


「凄い2人が来たもんだ」


「そうだな、負け知らずのアリーナを負かすなんて」


 店内は騒然としている。エリカとミュラーは客等に囲まれてワイワイと騒がれる。


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