ドラゴンは何処に
そして、その夜、メリュジーヌ達妖精が集まった。
「メリュジーヌ達宜しく!」
彼女達に話す。快く協力してくれると言ってくれた。人間を認めてくれたんだ。昼間は人間達が、
夜はメリュジーヌ達が、協力し合って、建物は完成していく。
その街でいつもの様に、お店で他の人間達と話す。
お店にいる人間達は機嫌がいい。妖精達が帰って来てくれたのだ。嬉しいよね。うん! 僕も嬉しい!
後はあの2人が今後どうやっていくのか、だね。
ここにいる人間達はメリュジーヌの事は知っていたようだ。2人が惹かれ合っている事も分かっていた。だが、その事で他のメリュジーヌ達が居なくなってしまった……責任を感じた青年は、彼女と街を出る決意をしていたようだった。
「僕達妖精はいつも人間達の傍にいるよ。でも、良い妖精ばかりじゃないからそこは気を付けて、人間を食べてしまうものだっているんだ」
その夜も楽しく話して、宿に帰って来る。帰ってくると窓から外を見ているスライム
「どうしたの?」
と僕は聞いてみる、
「悪しき妖精って、モンスターみたいな者なのかなあって、思っていたんだ」
「そっかあー、そうなのかも知れないね。ゴブリンみたいに……所でずっと不思議だったんだけど、スライムさんのこの声って何処から出ているの?」
「ああ、それね。良く聞かれる。口も無いのにって」
僕はじっと見てみる
「私の思念ってやつを君達は声として聞いているのだよ」
思念? 難しい……
「詳しい事はよく分からないけど、それって凄いよね。でも、顔が分からないから、どう思っているのか 判断するのは難しいよ」
「スライムだから仕方ない。だから私は思った事はハッキリ言うし、聞く、そうやって来て問題は無かったよ」
そうか! だからスライムさんの話しを聞いていると言葉は少ないけど、良く伝わるんだ。
「言葉にしないと解らない事って多い。こんな風に思ってくれているだろう。とか、思うのが当たり前、みたいに思っていては相手には何も伝わらない、言葉にして言うから伝わるんだ。私には顔は無い、だからハッキリ言う、これからもだ」
何だろう、ちょっと感動してしまう。僕はキラキラさせて、スライムにすり寄る。
「おい! 眩しいって!」
「? 目が無いのに?」
「私達スライムは魔力の力、感覚で見ている。君達の“見えている”とは違う。こう見えても魔物だからね」
やっぱり、スライムさんに仲間になって貰って良かった! キラキラさせて飛ぶ僕とスライムを2人は後ろで見ていた。エリカが、
「シルフィー、今日も楽しそうね」
「うん! 楽しいよ!」
皆で、テーブルに着いてお茶を飲む。そこで、ドラゴンの話になった。
「ドラゴンを探すって言ってもなあ、心当たりが全く無いし……」
とミュラーは溜め息交じりに言う。スライムが、
「ドラゴンは群れを作るもの、単独でいるものと、様々なようだ。私は会った事が無いから分からない」
エリカも
「ドラゴンって言うと洞窟っていうイメージがあるけれど。それも、違うのかも知れない……」
エリカも聞いた事は無いようだ。
ドラゴンは西洋と東洋で姿は違うのは、良くご存じだと思います。どちも水に関わる事が多く信仰の対象となっている事が多い様に感じました。中には火を吐く、火竜、サラマンダーとして描いている物もあります。
 




