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謎多き天界

 空を飛んでいると、渡り鳥とすれ違う。もう、鳥達が渡る時期になったのか。


「凄いや、渡り鳥の大群だ。皆綺麗に並んで飛んでいるね」

 ミュラーは嬉しそうに見て言う僕は、


「ミュラーも自分で飛べるんだよね?」


「そうだね。飛べるよ‥‥‥僕だけならね。ペガサスは人は乗せない……僕達は神しか乗せては行けないんだ」

 ミュラーは辛そうに言う。そんなミュラーに、


「僕は天界の事は知らない。だから、ミュラーが話したくないのなら聞かない。天界と僕達の住む場所は違うから、そこのルールも知らない。それこそ姿を見せてはいけないのならそれに従わないといけないよ。天界は僕達みたいな妖精とは違う、かなり厳しいって聞いた。堕天する……それはどんな理由があっても自ら行ってはいけないと聞いた」

 ミュラーは、


「天使はね……それこそ人間の様に序列がある。僕は天界に生きるものだったけど……人間が思う程いい所じゃないよ」

 そんな話をしていたら街見えてきた、


「あの街に行きましょう」

 エリカが言う。僕はグリフォンから降りる。その背中からエリカとミュラーも降りる。街は沢山の人でに賑わっていた。僕はミュラーの肩に乗った姿は消していないのに誰も気が付かない。ちょっとつまらない。


「まずは宿を探さないとね、ギルドに寄ってみましょう。依頼があれは受けるのもいいわね」

 そこは大きなギルドだった。受付のお姉さんも綺麗だ。冒険者登録表を見せエリカは尋ねる。


「初めて来たのだけれど、この近くの森に空き家は無いかしら?」


「エリカ様ですね。あら? そちらはシルフィーですか? 可愛い!」

 そうそうこの反応だよ。いいね!


「妖精を連れている冒険者剣姫エリカ。今、話題ですよ」


「そうなんだ」

 ミュラーは何だか嬉しそうだ。受付のお姉さんも僕を嬉しそうに見る。


「暫く滞在されますか? それでしたらいい宿を紹介させて頂きますが、それでよろしいですか?」


「ええ任せるわ、お願い」


「宿屋は何軒かございますのでゆっくりご覧になって下さい。ギルドへの依頼も貼ってあるます。良かったら依頼を覗いて下さい」

 僕は受付のお姉さんから果物を貰った嬉しい! キラキラ光る。


「まあ! 綺麗!」


「先に宿屋を探して来ます。その後に依頼を見せてもらいますね」

 と、僕は受付のお姉さんに手を振る。


「エリカ、僕は森で寝るから僕の事は気にしないでいいよ。何かあったら僕を呼んで直ぐに来る」


「解った。シルフィー宿が決まったら呼ぶわ、それまで森で遊んで来ていいわよ」

 エリカの言葉に

「うん!」 

 と僕は森まで飛んだ。


 案内された宿を回って見る。当たり前だが、いい宿は高い。貴族じゃないんだから……あのお姉さんどう思って勧めてくれたのやら……そこで、ミュラーが、


「エリカ……」

 と、静かに言う。


「そうね、気づいている。誰か付けている。そこのお店に入るわよ。入ったら直ぐに出る」


「わかった」

 2人でお店に入る。付けて来ただろう人も入る。そして、エリカ達は裏から出て入り口に向かい待ち伏せる。その人物が出て来た。エリカは剣に手を置き、出て来た人物に向かう。


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