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魔王も転生?

 僕はローレンツと一緒に妖精の国に行く。光のドアを抜けるとそこは妖精の国だ。そこにはオベロンとティターニアが待って居た。ティターニアは両手を広げて言う。


「ようこそ‥‥‥違うわね。お帰りなさい。私達の愛しい子」

 と優しく抱きしめる。

「良く頑張ったわ。もう何も心配はいらない」


「‥‥‥‥僕、ここに居てもいいの?」

 ローレンツが聞く。


「ここは貴方の国よ。ほんのちょっと人間の所にお邪魔していただけよ」

 沢山の妖精達が彼の元に集まって来る。そして囁く『お帰り』『お帰り』と。その後妖精達に何処かへと連れて行かれた。


 僕はオベロンに向かって、

「オベロン。聞きたい事があるんだ」


「‥‥‥魔王の事かい?」

 腕を組み目を閉じたまま答えるオベロン。


「オベロンはどこまで魔王の事を知っているの?」


「聞きたいかい?」


「勿論だよ!」


 オベロンは僕を見る。

「魔王は元は天使だ。君も聞いた事はあるだろう? ルシファーという名を」


「それは、前世の記憶があるからね。前の世界でもそういう存在がいたっていう事を覚えているよ」


「同じだよ。もうすぐ堕天する。そして、再び復活するんだ。彼もまた転生したのさ、記憶は蘇ったんだ」


 オベロンは僕を見つめている。

「‥‥‥君は、戦うんだよね。私達妖精は不死だ。だが‥‥‥苦痛は感じる」


「そうだね。この前消えちゃった時。あの時、翼をはぎ取られた時は痛みを感じたよ」


「シルフィー。本当は君に戦ってもらいたいとは思っていない。その逆だよ。この件に関わって欲しく無いと思っている‥‥‥‥でもそれは無理だって事も知っているよ。君はエリカ達をほっては置けないからね」


「それで、どこまで知っているの?」

 

 僕はオベロンの前に出る。


「‥‥‥‥魔人達が魔王の復活を待っているよ。君達が随分魔物を倒しちゃったからねえ、魔人達はかなり怒っているみたいだよ」


 オベロンは眉を下げて言う。あれだね、魔法陣の時だよね。だってあれはダメだよ、あのままにはしておけないじゃないか! 僕は怒った顔をしていたのだろう。オベロンが、


「シルフィー達がした事を問題にしてダメ出しをしているんじゃないよ。あれは正しいと思っている。ただねえ。魔人の勢いに火をつけたみたいになっているんだ。自分達の邪魔をする者が現れたってね。

奴等は魔王降臨を待っているから、その時に魔物達に人間を襲わせて祭りをしようって思っていたようだ。‥‥‥生贄だよ。魔王へのね」


 何て事を考えているんだ! その計画の邪魔をする事が少しでも出来たのなら良かった。


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