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モンスターの情報

 エリカは笑顔で受付のお姉さんに言った。


「もちろんですよ! エリカ様達ならきっと何とかして下さると信じています」


 お姉さんは真剣にエリカを見つめる。そんなにも酷い状況なのか。そのまなざしに願いが込められている。


「今夜泊まれる場所を教えて下さい」


「わかりました」


 調べるお姉さん、教えてくれた場所は森の近くだった。わかっているね、お姉さん! その場所を聞いて外へ出る。アリーナ達とその宿に向かう。道中スライムさんが、


「エリカが目指している場所はヤバいのか? 皆口にはしないが、止めておけと私達に言っているように見える。


「そうね。ギルドの受付嬢にも言われたわ。でも、皆が困っているのは事実。それに、私が怯むと思う? どんなモンスターと会えるのか楽しみだわ」



「流石エリカと言いたいが、情報を集めた方がいい。私にまた依頼があったのだろう? 丁度いい、その時に話を聞くよ。私への相談もその事が関わっているものもあるだろう。街の人間達が私達を見る目が違う」


「それじゃあ、お願いね」


 宿に着き。僕は妖精達の話を聞きに行く。スライムさんは相談所へ。僕は森の妖精達からエリカが目指している場所について聞いた。妖精達も寄り付かない、魔物が多くて妖精達が怯えていた。


 皆が言うには、とにかく大きいと言う。これは行ってからだね。スライムさんは相談所で人間達の話を聞く。


「あそこが魔物の巣窟となったから遠回りしないと行けなくて困っている」


「怖くて近寄れない」


 あそこに対しての街の人間達は恐れを抱いている。中には興味本位で行った者もいたが‥‥‥帰って来なかったと。スライムさんは相談を切り上げ早目に宿に帰って来た。僕も早目に宿に戻った。




「揃ったかしらね」


 エリカが見渡して言う


「あの場所にはかなりの数のモンスターがいる。それも大きな個体だ」


 スライムさんが言うと、エリカも、


「そうみたいね。この分だとミノタウロスとか居そうよね。楽しみだわ。ダンジョンで飼いならされたミノタウロスより狂暴でしょうから」


 ミュラーも


「今なら、僕も戦えるよ」


「そうね。今のミュラーならいけるわね」


 エリカも嬉しそうだ。




 明日出発だ。皆で行く。僕はどんなモンスターがいるのかとワクワクしている。それはエリカ達も一緒だ。負ける気がしない、どんなに沢山いてもこのメンバーなら大丈夫。


「そうと決まったら今日はゆっくり休みましょうね。明日、行くわよ」



 この中で誰一人怖気づいてしまう者はいない。困っている人間がいる、冒険者としては見過ごせない問題だ。モンスターがらみなら余計に。



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