エリカ達と合流する
僕はフレアを抱えて空を飛ぶ、エリカ達がいる場所へ。何処にいるのかわかるんだ。ほら。グリフォンが飛んでいる。僕はスピードを上げてグリフォンに近づく。
「みんな! ただいま! 心配かけてごめんよ。もう大丈夫だから!」
「シルフィー!」
皆は嬉しそうに僕を呼んでくれた。おや? スライムさんが居ない?
「ねえ。スライムさんは何処にいるの? ミュラーの仮想空間?」
エリカは気まずそうに笑って言う
「そうね。今はその中に居て貰っているわ」
アリーナは
「だってエリカが、スライムにものスゴイ勢いで怒鳴るのだもの、そりゃあね」
エリカを横を向く
「‥‥‥だって、シルフィーが消えてしまったのだもの。そんな話聞いてないし、こんな事(フレアの暴走)になるなんて思わなかったんですもの‥‥‥」
「ありがとう。エリカ心配してくれて。僕は妖精だよ。だから、ほら! もう、大丈夫!」
「それにしてもスゴイわね、シルフィー。フレアを抱えて飛ぶなんて」
アリーナは驚いたように言う。
「今回の事で僕の、妖精としての力も強くなったみたいなんだ!」
「ヘエ!それはスゴイ! 良かったね。フレア! 凄く心配してたから。これからはどんどんシルフィーに頼っちゃいなさいな! その方がシルフィーも嬉しいんだと思うよ」
アリーナはフレアに満面の笑みを浮かべて言う。
今回の事で皆には心配かけたから、本当に悪いと思っているんだ。スライムさんは僕は妖精だから死ぬ事はない。けれど、きっと相手は当然妖精の弱点は知っているだろうから。最悪、シルフィーが狙われる事もある。さっきも言ったがシルフィーは妖精だ、不死だから心配はない。で、あれだもん。スライムさんの計画は上手く行った、ただ、僕がああなって、フレアの力が暴走した。誰も犠牲者は出なかったみたいだから、良かったけど。あんなに凄い力をフレアは秘めていたのか、オベロンがあれでも半分だと言っていたのを思い出す。僕が暴走させないようにするんだ! それが僕の使命だ!
飛んでいると緑の森が見えて来た。
「あそこで一度休憩しましょう」
エリカが指を刺す。
二体のグリフォンはその森を目掛けて舞い降りる。そっか、グリフォンも喜んでいるんだね。ありがとう。それ程大きくない湖のちかくで皆んなで休む。
「ねえ、スライムさんを出して上げてよ」
「そうだね!忘れてた」
とミュラーがスライムさんを出す。
「やあ! シルフィー! お帰り!」
「スライムさん! ありがとう! スライムさんの計画どおり妖精達を助ける事が出来たよ!」
? スライムさんは無言だ?
「‥‥‥悪かったわね‥‥‥あんなに怒鳴って‥‥‥」
エリカはスライムさんに言う。
「妖精は不死だから大丈夫と私は言った。そんなに信用がないのかな? 私は」
「だから‥‥‥悪かったわよ。ついかっとなってしまって‥‥‥」
「まあな。無理はない。あんな所を見たんだ。フレアだけでなく皆もあいつには怒りを感じているよ」




