雪と氷の世界
「こんな所かしら? これだけあれば、充分に冬は越せる。冬の間にもこれだけあれば色々加工出来るわね」
エリカ達冒険者も満足していた。其々の冒険者は報奨金を貰い、中にはダイアウルフを何匹か持って帰る者も居た僕は2人に言う。
「良かったね。ジャックも居なかったし、ミュラーも言い経験になったみたいだ」
「シルフィーに助けて貰ったから……」
と、少し照れながら言う。そんなミュラーを微笑んで見ていたエリカは、
「私達もダイアウルフを貰うわよ。あの毛皮は温かいから、あの大きさなら2人分でも余るわね」
「シルフィー。貴方には本当に助けて貰っている。今回の事も貴方が居なかったら、この街は氷の中だったでしょう」
僕は嬉しい、誰かの為に自分が何かが出来てそれを喜んでくれる。やっぱり僕は笑顔が好きだ。
「僕は人間が大好きなんだ。だから、幾らでも力を貸すよ」
飛びながらキラキラと光る。
僕達は家に帰る。家に入るとそこのは温かい食事が用意されていた。
「ありがとう、シルキー。ダイアウルフの解体は後にして頂きましょう。動いたからお腹空いたわ」
ミュラーもぐったりだ。
「僕もお腹が空いてふらふらだよ。シルキーのご飯は美味しいから嬉しいなあ」
皆で、食事を済ませ、ダイアウルフの解体をする。肉と毛皮に分ける。
暫くはセルシウスがフラウが森や街を雪と氷の世界にして行く。僕も時々遊びに行こう。フラウが寂しそうにしていたからなあ。
冬の世界、雪の精霊達の遊び場になる。僕達シルフィーも風の中を舞踊る。人々は家の中で楽しそうな笑い声が聞こえる。
 




