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ペガサスの使命

 僕達は家に帰る。ミュラー何処に行ったんだろう? 

 

 家の上、屋根からミュラーの気配がする。僕は屋根まで飛んだ。そこには膝を抱えて座っているミュラーが居た。僕はミュラーの顔を覗き込み、

「ミュラー、ギルマスが地図をくれたよ。海に沈んだ大陸の! ほら! 皆が待ってるよ。‥‥‥ミュラーアリーナが寂しそうだよ」


 俯いた顔を上げてミュラーは僕を見る。


「シルフィー、僕‥‥‥」


 と今にも泣きそうだ。こんなに逞しくなったのに、何がそんなにミュラーをここまでこんなに苦しめるんだ。僕はそんなミュラーを見ていられなくてミュラーの服を引っ張った。


「ミュラー降りて来てよ! どうしたんだよ、ずっと何かに怯えている。ミュラー僕達に話して! そんなミュラーの姿見たくないよ」


 ミュラーは渋々屋根から降りて来た。皆はミュラーにどう接していいか迷っている。そんな皆を見たミュラーは、家に入ってテーブルに着く。


「ゴメン‥‥‥心配させたよね。ほら僕はペガサスだから天界に住む神々をよく知っている。僕等ペガサスは雷鳴と雷光を運ぶ使命があるんだ。その大陸を沈めた事に関わっていると思うよ。神ゼウスの命を受けて僕等ペガサスがその空を飛んだ。それは間違いない」


アリーナが


「それと今回の事とはミュラーは関係ないじゃない。同じペガサスって事だけでしょう?」


「‥‥‥僕はきっとその時その空を飛んでいたよ。僕はペガサスとして何度か転生を繰り返している。前の記憶は無いけど、きっとそうなんだよ」


 ミュラーは硬く握り拳を作って言う。それを見たエリカは言う。


「それが何だって言うの?」

 エリカはキッパリという。だがミュラーは、


「僕は怖いんだ! 神の怒りに触れてしまったら‥‥‥僕は天界に帰れなくなってしまう! 僕を待ってくれている双子のもう一人のペガサスに迷惑をかけてしまう」


 俯くミュラーにエリカはミュラーの両肩を掴み自分の方に向ける。ミュラーを見つめて言う。


「怒られたら一緒に怒られましょう。ここにいる皆で! そして、一緒に謝るわよ」


 皆が頷く。スライムさんは


「神様だろうと怒らせたのなら謝ろう。だが、私達は何も悪い事はしていない。そうだろう? 怒られる意味が解らない。もう存在しない忘れ去られた大陸を見つけたからってそれは悪い事になるのか?」


 そうだよ! 流石だああ! スライムさん! 凄い説得力! うん! これでミュラーも納得してくれるかな? 皆がミュラーを見る。皆の視線を集めている事にミュラーは気づき急に立ち上がる。


「ありがとう! 皆! もし怒られたら一緒に謝ってね」


 といつもの爽やかスマイルに戻った。



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