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失われた大陸

 翌日、僕達はギルドへ来た。ギルマスから話を聞く為に。


「いらっしゃい。待っていたよ。そこに座って。これから、君達が知りたがっている大陸について話そう」


 そう言うギルマスに僕は言う。


「森の妖精から聞いたよ。当時の様子も見せて貰った」


「そうか。では大体は解っているんだね」


 ギルマスを僕は見る。

「妖精のパックが言っていたんだ、変わった人間だったって。それってもしかして‥‥‥」


 と僕が言おうとした時、ギルマスは

「シルフィーが思っているのと同じだろう。その大陸にいた人間はこの地上で生まれた者ではなく、違う星から来たと言っていた」


 やっぱりそうか。


「二千年前にこの地上にやって来たと言う他の星の人間は、それまでいた人間とは姿は似ていたが言葉は違い、信仰する神も違っていた。しかし不思議な力を持っていたよ。それはこの世界の魔法のようであり、そうではない物のようでもあった」


 思い出しながら話を進めていく。僕は、聞いた。


「ギルマスはその人間に会った事があるんだよね?」


「そうだな、私は会っているよ。言葉が伝わらないので苦労はしたが、当時のエルフの長がその人間達と話せてね、色々教えてくれた」


 ギルマスは話を続ける。


「当時では珍しい金属や宝石などを持っていた、それを当時のこの世界の人間達はそれを求めて交流を進めて行っていた。そのお陰でその国は豊かになった」


 ギルマスは椅子に深く座り直して話す。


「その人間にこの世界に天界は存在し神と呼ばれる者は沢山いるのだと伝えたが、自分達の信じる神はこの世界の神ではないと言い。話を聞こうとはしなかった。それでもこの世界の神はそれを許したのだ」


 ギルマスの顔が曇る。


「その国が豊かになったのは自分達が信じる神のお陰だと言い。この世界の神の存在を否定したのだ」


「この世界の神に対してその国の神官は無能と罵り、蔑んだ。それでもなおこの世界の神は許した。だが、その神官がこの世界の人間達に自分達の信じる神を崇めるように布教し始めたのだ。それに伴って人間達は互いに偽り騙す事を良しとした。堕落して行った人間に神は嘆き、流石にこの世界の神も怒った。そして、その国に対して制裁を加えたのだ。その怒りは雷を起こし海も大きく荒れた、その大陸も大きく地面を揺らし地面はひび割れてその大陸は海深く沈んだのだ。多くの宝と共に‥‥‥」


「‥‥‥‥‥‥」


「長い話になってしまったが、退屈していないかい?」


 ギルマスは笑顔で僕達を見て言う。僕は宇宙人の存在ってだけで興奮したよ! 皆は? 振り返って見る。大丈夫退屈なんてしていない。


 エリカも興奮している。

「ギルマス! その沈んだ大陸の宝はまだ見つかっていないのですよね!」


 エリカは行く気満々だ。瞳を輝かせてギルマスを見つめる。


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