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ミュラーの頑張り

 ミュラーはベッドに横になる。エリカはシルキーに紅茶を入れて貰っていた。


「紅茶にジャム入れるのって美味しいわね。シルフィーに教えて貰ったのだけど、お菓子やケーキにも合うし! この飲み方最高!」


 アリーナも

「ほんとだ! 何これ、凄く美味しいんだけど!」


 スライムさんが

「まあ、よくロシアンティーと言われるものだが、本当は濃いめの紅茶にジャムを舐めながら飲むらしいがこうやって飲むと砂糖を入れなくてもいいから休憩時間に飲むにはいいなあ」


 僕は

「そうだったんだね。前世でおんなの子達が好んで飲んでいたからやって貰ったんだけど、ジャムを舐めながらっていうよりこうやってお菓子と一緒の方かいいよね、美味しいなら何でもいいかな」


 フレアも

「美味しい! シルフィーって前世ってものを持っているのね」

「まあね、転生して前の記憶を持っているってきっと珍しいパターンだよね。まして別の世界だし」


 僕がそう言うと、スライムさんは

「私も転生者だが、前の記憶はないなあ、だがそれで困った事など今まではない」


 僕は

「今の事だって前世の記憶の中で知った知識でしょう? 十分役に立っているじゃないか」

「そうか、そういう事では今の私にとって転生してスライムになった事は悪い事では無かったっていう事だな」


 と紅茶を飲みながら言う。でも今日のミュラーまだ寝ているなあ、時々たまにこうやってよく寝る時があるんだよな。きっとこんな時はミュラーの中で成長しているんだと思う。と、アリーナが急に立ち上がりミュラーの所に行く。ミュラーが起きたんだね。ポーションを飲ませに行ったんだ。


 ミュラーが起きて来た。アリーナと一緒にテーブルに着く。


「心配させてゴメン。ポーション飲んだからもう大丈夫だよ」


 ミュラーは恥ずかしそうに言う。そんなミュラーにアリーナは

「この紅茶も美味しいわよ。ジャムを入れるんだって」


 そう言ってミュラーに紅茶を入れてそこにジャムを入れて渡す。それを飲んだミュラーも


「美味しい! ジャムの香りがいいね。紅茶との相性バッチリ!」


 うん! 元気になった! いつものミュラーだ。そこで、僕等が妖精のパックから聞いた話をする。


「そう‥‥‥」

 皆難しい顔をしている。


 そんな顔をしている皆に、僕は


「明日ギルマスが僕達の聞きたい事を話してくれるんだ。それでこれからどうするか決めればいいじゃないか。それからだってちっとも遅くないと思うよ」


「そうだよ。シルフィーの言う通り明日考えればいい。それよりさ‥‥‥僕また背が伸びたみたいなんだ。服買ってもいいかな」

 とミュラーが何故か困った顔をする。


 エリカがミュラーに近寄る。エリカと並ぶとエリカより背が高くなっている! 


「ほんと! 伸びたわね。今からでもアリーナと行って来てもいいわよ」


 それを聞いたアリーナは喜ぶ!

「ミュラー! 行きましょう! 私が選ぶわ!」


 とミュラーの腕を引っ張り出かけた。

 

 明日は新しい服を着てギルマスの所に行けるね。



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