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始まりの夢
気まぐれ投稿です。よろしくお願いします
ピンク色の甘い綿雲の間をぽよぽよと私は跳ねていた。普通に考えれば雲は水蒸気だから跳べるはずがない。でも、ココは夢の中。何でも有りだ。
「うわぁ!美味しそうなお菓子!」
私はまるでヘンゼルとグレーテルのお菓子の家のようなお家を見つけた。屋根のビスケットには艶々とした飴や、チョコなどのコーティングがされていて美味しそう。可愛らしい丸窓の枠にはキラキラした砂糖の結晶が、輝いていた。周辺には大きなドーナツやプリンが立ち並んでいてとっても美味しそう!
「あと、あと少し!」
あんまり体力のない私は夢の中でもへなちょこで、やっと家の前に降り立ちドアノブを掴むというところで雲を踏み外した。
「あ…」
ひゅーんと虚しくも手は虚空を掴み、私は落ちていく。
あぁ、なんてことだろう。とても幸せな夢なのに。きっともう夢から覚めてしまうんだ。
フッと夢から現実に変える感覚がして私は思わず目を閉じた。




