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WooTober異世界に立つ  作者: 石の森は近所です
堕天使復活編
151/208

第145話、タケ、理性を失う。

本日一挙五話連投です。

 あれ、チョット待てよ。なんかおかしくねぇか?

 何度も麗華さんの胸を揉んでるから分かった。胸ってもう少し弾力があるよな。 しかもんだ時に、指の跡がしばらく残ってるし。これ、本当に胸なのか。

 でもなぁ、せっかく良い所なのに水を差すのも悪い気がする。


 うーん。まぁ、楽しければいいか。


 そんな感じで、酒池肉林しゅちにくりんを楽しんでいた訳だが、不意にサラフィナの方を見た時に罪悪感にさいなまれた。何だかやり場のないようなそんな面持ちでうつむいてる。

 サラフィナの方へ行こうと、急に立ち上がった時にそれは起きた。

 ある程度、酒が回っていた俺は、立ち上がるのに手すりを要した。で、とっさの勢いで誰かの胸を掴んだ。すると――脂肪の塊であるはずの胸が溶けた。


 えっ……。


 思わずソレをガン見する。これと同じモノをどこかで見た記憶がある。しかも手にはその物質がべったりとこびり付いている。その正体に気付いた時、俺の意識は正気を取り戻した。そっか。やっぱりエルフはまな板だったんだな。


 そう。ここにいる全員の胸は、スライムを何らかの加工を施して作った偽装。


 チッ。危うく騙される所だったぜ。


 散々、揉みしだき、好き勝手遊んだ後にコレである。


「なぁ、エルフってのはいつもこんな事をしてんのか?」


 完全に座った目線で俺は呼びかける。ここにいる三〇人のエルフに。

 全員、バレちゃったって顔で苦笑いだ。そこまで悪びれている感じではない。

 チョットしたイタズラ程度の感覚なんだろう。良く妖精はイタズラ好きとは聞いてるが、エルフもかよ! 客人を楽しませる目的なのはわかる。でも、これは何か違うだろうよ。


 俺の視線がサラフィナに向けられると、サラフィナはばつの悪い面持ちを浮かべた。そうか。そうだったのか。サラフィナも最初から知ってたんだ。

 だから、他の女たちが集まってきた時に、故意に席を譲った。なるほどな。

 確かに気持ちよかったし、歓待に慣れていない俺はコロッと騙された。

 でも、違うだろうよ。スライムまで使ってする事じゃねぇだろ。

 昔、キグナスの兄貴が『そんなに迷い人を独占してぇのか』ってサラフィナに問いかけた事があった。今回のはまさにソレだ。

 これが宗っちだったら、あっさり転んだろう。だが、俺は違うぜ。

 俺には麗華さんがいる。アロマも。ブラッスリーは……うん。一応は嫁さんだけど、今一付き合い方が難しい。今は妹のような扱いだからな。

 だから、こんな罠にハマるわけにはいかない。すっかりシラけ切った空気にげんなりして、俺は一人で部屋に戻った。後ろから無言でサラフィナが付いてくる。

 俺が部屋に戻ると、部屋に酒が用意されてあった。備え付けのグラスに手酌てじゃくで注いでそれを一気にあおる。


「ぶはぁぁぁ」


 もう一杯いっぱい


「ぶはぁぁぁぁ」


 チッ。全然酔えねぇ。もう一杯。


「ぶはぁぁ」


 何だか視界がぼんやりしてきた。体がふらふら揺れる。


「ダメですよ。タケ様。このお酒は強いんですから。そんな飲み方しちゃ」


「うるへぇ。これが飲まないでいられっか。全く何だって言うんだ」


「ごめんなさい……」


 別にサラフィナに謝ってもらう必要はない。これはただの焼け酒だ。


「胸なんて薄くてもいいじゃねぇか。コンプレックスなのは分からんでもないけどさ……ごまかすのはダメだろ」


「……はい」


 俺は俯くサラフィナにくだく。


「だいたい何でスライムなんだよ。俺はAカップだって嫌いじゃねぇぞ」


「はうっ……」


「全くよぉぉ。希望を持たせるんじゃんじゃねぇよ」


「薄くてもタケ様は良いんですか?」


 なぜか頬を染めながらそんな事を言われる。


「はぁ? ブラッスリーを見ろよ。あんなつるペタでも俺の嫁だぜ。不本意な婚儀だったけどさ。今さらだろうよ」


「それじゃ、私でも……」


 この時点で俺は考える思考を持ち合わせていなかった。きっと翌日には記憶も消えてるだろう。


「うん、サラフィナは婆に擬態ぎたいしなければキレイじゃねぇか。サラムンドの街で会った時に、すげー美人だな。ばばあじゃなければいいな。ってどんだけ思ったか。幼女・・ぐにゃ・・ぐにゃ」


 ここで何かが俺を包み込んだ。温かい。麗華さんに抱かれているみたいな。そんな熱を感じる。俺は無意識に空気が吐き出される口元へ吸い付いた。


「あっ……」


 ふふっ、アロマに最初にキスした時みたいな反応だな。

 キスした状態で、細いくびれを抱き寄せる。俺はそのままベッドへ運んだ。

 軽いな。いつから麗華さんはこんなに軽くなったんだか。

 夢うつつの世界で、俺は彼女をむさぼった。全身にキスを這わせる。ブラッスリーが来てからはご無沙汰だったからな。もう無茶苦茶むちゃくちゃやった。艶っぽい声が何度も聞こえる。ふふっ。喜んでもらえて嬉しいぜ。俺のも……。躊躇ためらいいがちな行為がまた何ていうか……情欲じょうよくをかき立てる。


 そして合体した。『痛っ』あ゛……ちょっと強引だったか。


「ゴメン。もっと優しく動くから」


 俺は酔った思考で行動する。そして、そのまま彼女の中でてると爆睡した。

 翌朝、幾分いくぶんか酒は残ってるが、宿の女将おかみさんの声で目が覚めた。


「お客様、昨晩はお楽しみでしたね。お風呂は大浴場でなさいますか、それともこちらで入浴されますか?」


 眠気眼ねむけまなこを擦りながら、大浴場もあるのか。そう思った時に、隣に寝ている裸の美少女に気付いた。


「あ゛っ……」


 少女は俺にしがみつくように眠ってた。頬に涙のあとを残して……。


「えっ――――――――マジ」


 寝顔だけ見るとめっちゃかわいい。整った顔立ち。細身の体軀。俺は慌てて布団をめくった。するとそこには赤いシミと、それに混ざるように吐き出された俺自身があった。

 何があった。思い出せ。昨日、そう昨日だ。昨晩、歓待を受けて、偽の乳だと気付いて……それから。

 それからどうしたんだっけ。そうだ、部屋に怒って戻って、酒を飲んだんだ。

 そこからの記憶がない。やばい、やばい、でも、俺がエッチしたのは確実。

 麗華さんに何て言おう。アロマにも。ブラッスリーは、まぁ何とかなる。で、誰だ。この美少女は……。散々、俺に揉まれ、愛撫されたであろう胸にはキスマークまでくっきり残っている。うん、したのは間違いない。

 俺の慌てぶりを無視するように、女将さんはほほ笑む。


「ふふっ。お若いっていいわねッ」


 女将さんは、『大浴場は必要なさそうね』そう言い残し去って行った。

 まさか、大浴場に何が待ち構えてたというんだ。いや、それよりも、ちげぇぇぇよ。そうじゃねぇ。違うんだ。誰に言うでもなく自問する。

 その後、俺は考えるのを止めた。もういい。責任はちゃんと取る。そう決めると、かわいらしい寝息を立てる美少女をしばらく眺めた。

 そうしている内に、息子は元気になる。おい、こんな時に、静まれ! 静まれ俺のウインナー。だが、最近ご無沙汰だった甲斐あって、収まる気配はない。

 ここで二度目の過ちを犯す。パンツを脱いだままの息子に、美少女の手が触れたのだ。ここで一気に理性は爆発した。一度やったものは二度目も同じ。

 美少女の唇に吸い付くと、二ラウンドに突入した。


お読みくださり、ありがとうございます。

何だか信じられないくらいポイントが上がってて嬉しいです。

でも、今日はここまでにしますね。

ちなみにこの回くらいの下ネタは大丈夫でしょうか?18禁にならないか少し不安です。

では、また明日。お楽しみに。

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