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…新しい魔術、"転移トランステーション"を唱える…すると、俺の体は空中に浮く感覚に包まれ、…視界が一気に変わり、…屋上だ………


「…俺、…生きてる…よなー、…」


俺は自分自身の体をペタペタと触るが…、何ともない……って事は…成功したのか?


「えっ、…ふーたーが…消えた?!」


「ふ、ふ、ふーたは?!ねぇ!ジンジンっ」


…俺の存在に気づいてない二人は…俺が落ちていった…屋上の外側をキョロキョロと見渡す……さて、どう話をするかなー…


『ふーた、今のは転移かの?!』


『…なんか、不思議な体験したんだよなー…』


『不思議?、…まぁ、その話しはあとじゃ…それより、どうするかの?』


『どうするって…話さないと納得しないだろー?』


『…記憶は消さぬのか?我なら一発で可能だが』


わー、やっぱりそれかよ…俺は心の中でため息をつきながらフフルクに…


『あれでも、俺の大切な友達だからなー…あんまり、消去とかは気が進まない…』


『うむ、…一先ず、何処か適当な所に転移…名は何にしたのかの?』


転移トランステーション


『うむ、転移トランステーションかの。…ふーたにしては名前のセンスは良いの』


『うるせーよ、…じゃー公園で…』


転移トランステーション


俺は小さな声で行ったが…しっかりと、魔術は発動し、…フフルクと会った公園まで一気に来ることが出来たようだ…


「"我の配下、フフルク"」


俺の言葉にフフルクは姿を表し、公園にあるベンチに二人で座る


「…はぁ、…それで何故新しい魔術構築が出来たのじゃ?」


「それがー…俺にもよく分からない…行きなり、声と文字が頭の中に浮かんだだけだからなー」


「その文字は覚えておらんのか?」


「あの時、俺も焦ってたからなー…あんまり、文字は…あ、でも"融合"って魔術構築で見たことがなかったなー」


「?!、そ、そうか…」


「ん?フフルクどうしたよー?」


「いや、…何でもない…さて、話しは変わるが、…我から一つ提案じゃ」


「提案?」


「あの二人に催眠魔術を掛けるのじゃ」


「…もしかして、催眠術の魔術版かー?」


「まぁ、正確には催眠術は催眠魔術の劣化版じゃ…催眠魔術は我でもかなり、神経質になる…早めに、催眠魔術をかけなければ効果は薄れるしの」


「…それじゃあ、今日の喧嘩や出来事を…俺が説明して織人が渋々納得した内容にすり替えるのは可能なのかー?」


「可能じゃ…だが、30分位時間が必要になる…それじゃと、結界魔術をしなければならぬしの…アリリに頼むかの」


「婆ちゃん?…そう言えば、婆ちゃんってフフルクと何で知り合いなんだー?…フフルクって500年位こっちに来なかったんだろう?」


「んっ?言葉の通りじゃ。アリリの歳は今年で684歳じゃ」


「600っ、84?!」


魔術師ってそんなに長寿の一族なのかよー?!…でも、見た目は確かに70代前半にしては…約700歳は若い様な、若くないような…


「そして、先王の側近としてアリリは活躍したのじゃよ。…懐かしいの」


…婆ちゃん…、あんた先王と一緒に戦ったのかよー…以外と若い頃はじゃじゃ馬だったとか、か?…


「あ、因みにふーたの両親も既に今年で400歳だった筈じゃぞ」


「はぁーー?!400!?」


……人は、…いや、魔術師は見た目では分からないかー…はぁーー……んっちょっと、待てよ??


「人間の町に住んでいる魔術師ってどうしてるんだー?…見た目があんまり変わらないんだったら…住むのが10年単位で住む所を変えなくちゃいけないだろう?」


「それは、…皆、これを使っておる」


フフルクが取り出したのは、…白い水晶が付いたネックレス、ピアス、ネクタイピンなどだった


「これってー…」


「これには、人間だけに効く水晶でな。魔術師はこれを身につけている間は自分の年を誤魔化せる魔術が埋め込まれておるのじゃ」


…なるほど、…これで魔術師達は見た目を偽ってたわけか…


「おっと…そろそろ、アリリを連れていかんと不味いの。ふーた転移トランステーションを」


フフルクはそう言って俺の服の一部を掴んで言う…つか、掴むだけで一緒に移動出来るんだなー……俺はそう思いながら、自宅へ向かって転移トランステーションした。



「…なるほど、…分かりましたでは私もその転移トランステーションで学校に行きましょう」



…俺達が行きなり、リビングでテレビを見ていた祖母は驚いたが…事情等を話すと直ぐに付いてきてくれるらしい……ってか新しい魔術、転移トランステーションについてはあんまり聞いてこないなー…



「…あのさー、…俺が新しい魔術作ったの驚かないの?」


「驚きはしたよ?しかし、先王様も3つ程新しい魔術を作っていたからね」


…わぁお、…先王様に感謝感激ー…



俺達が屋上の端に転移トランステーションを使って行くと…既に教師や、多くの警察官が現場を見て回っていた…その中には、仁と織人が教師達に説明していた…そんな所に行きなり現れた俺達に、教師達や警察官は唖然とした顔を俺達に向けてくる…


「…全く、こんなに早く…多くの人間が来たものじゃな……先ずは余計な奴等からじゃ」


フフルクはそう言うと…空中に大きな魔方陣に…巨大な…時計?を出現させる



「"過去パーストゥ時計クロック"」


フフルクの言葉と共に、…巨大な時計が…

ゴォーン…ゴォーン…っと鳴り出す…すると、


「!?、皆が動いてる?…いや、逆再生かー?」


…先ほどまで、唖然としていた教師や警察官は動き出した…しかし、とても不自然に…まるで、見ているDVDの巻き戻しの様に…


「流石じゃ、…これは特殊な魔術での。我等は過去に向かっているのじゃ」


「それじゃあーこれって…」


「タイムループの様なものね、…まぁ、これはフフルク様達魔王だから出来る事…ふーたでもこれを使うのは…先ず無理だよ」


…それは、神に等しい偉業なんじゃねーのかな?……すると、いつの間にか俺が転移する一秒前まで来ていた……いやー、凄すぎ…だろう…言葉にならないってまさにこの事だよなー?…


「では、…"過去パーストゥ時計クロック"が切れたら、アリリは結界を…我はあの少年ふたりの頭を掴んで体の自由を封じるからの」


俺と祖母は頷くと…フフルクは少し、助走をつけるように、手を地面につく…ってか、その助走の付け方何処で覚えた?!


「では、…参る!!!」


フフルクは物凄いスピードで二人の元へと行くと…バリッン!!っと言う音と共に、過去パーストゥ時計クロックが消え去るのと同時に…祖母が大量の魔力を両手をついて流し込む…すると、直ぐにこの屋上を取り囲むような膜が張られる…


…そして、結界が張られて直ぐ…祖母が片手でずつ、仁と織人の頭を掴み地面へと封じ込める……



「ぐはぁ?!」「あっう!、」


二人は苦痛の声を上げる…うわぁ、痛そうだなー……この圧倒される様な動きは僅か4秒の間に起こった出来事だ……うん、お見事!



「かっ!体が!?」「何で動かないの?!」


…どうやら、フフルクの得意な身体封じの魔術にかかった様だ…俺だったら今頃、ちょっと泣いてるかもしれないなー…


俺はそんな事を考えながら、二人に見えるように…少ししゃがみながら、俺は言葉を掛ける…


「大丈夫だー、直ぐに事は済むから大人しくそこで横になってろよ」


「「?!!」」


二人のは目の前に居る俺の姿に二人は驚愕しそして震える……何故に?!安心させようとして出てきた俺の立場はー!?


「ふーたー、お前今、そこから、落ちたんじゃ…でも、…途中で消えたような…」


「あー、それ転移トランステーションって言うんだ」


「ふーたー!何に言ってるの!…まるで、こんなのっは、?!」


あら?フフルクが織人の口を強制的に喋れなくしてしまった……しかも、何か怒ってる?


「餓鬼、その言葉をいってみるが良い、…我はその言葉はふーたを傷つけ、悲しくさせるだけだぞ?」


「っ!、あっ!だっ、、」


「言っとくが、我は短気でなぁ…その肉体をジワジワと腐らせる魔術を使う他、」


「フフルク!そんな事するな、…お前は俺の為に怒ってくれる…俺はそれで十分だからー…な?」



俺はフフルクから放たれる、黒い魔力が織人に伸びるのが見えそれを止めさせた……俺は確かに、織人や仁も大切だ……だが、それ以上に…このフフルクは俺の双子の姉の様な気さえしてくるほど…大事なんだ……まだ、出会って…5日しか経ってない…それでも、俺は…このホムラの魔王が大好きなんた…



「……うむ、ふーたがそう言うのであれば止めておくかの…さて、時間がないからの。…予定の4分の1の時間で終わらそう」


フフルクはそう言うと、二人の頭を掴み…無言になる…そう言えばさっき、かなり神経質になると言ってたなー…てか、神経質?


「………、んっ!……」


「あのさ、」


「集中出来ないから黙らんか」


「あ、っ…はい」


怖えーーーー?!!ただ、声を掛けただけで睨まれて、黙れとか言うか普通?!……あ、これが神経質…か…



……それから、7分後…いつものフフルクに戻り、二人の方を見ると…薄目を開けてブツブツ…っと何かを呟いている…これ、大丈夫なのか?


「何とか、催眠は完了じゃ。後はこの屋上と入って来た人間の言葉で正気に戻るようにしたから、先ず大丈夫」


「あ、噂をすれば」


祖母が見つめる校舎の一階に複数のパトカーが集まっていた…うわー…校舎内は大変な事になってるだろうなー…


「どれ、ではアリリを送ったら、早退届を出して帰るぞ」


「えっ?帰るのかー?」


「どうせ、このような事態では学校は今日と明日は休みになるかもしれんからの」


「…まー、確かに今日は疲れたから、帰って寝たいけど」


「うむ、決まりだな」


俺は祖母を家に送ると、直ぐに学校に戻り…担任は居なかったが、机の上に早退届を提出して…男子トイレから転移トランステーションを使って家へと帰宅した。



…そのあと、学校から明日は休校だと連絡網が回って来た……なんか、フフルクって予言者かもしれないなーっと俺は心の中で思っていた。

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