表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/20

3

「…ふぅ、下界に降りるのは500年振りか、んっ?おぉ!少年!見るのは始めてだが、先王と比べても申し分無い端正な顔立ちをしておる様だな。そのつり上がった瞳はまさに、魔導士としての威厳じゃな」



…そんな少女の言葉に俺は思う……えっと…誰?



「…あのさー…、もしかしてだけど…さっきの声の?」


「んっ?そうだが?」



「…いやいやいやいや!声がちげーだろ!!さっきの声!どう考えたっておっさんの声だろうが!!」



「ほう?下界に繋ぐ時の声はおっさん?っとやらに変わるのか?…仕方がなかろう、何せ2000年前に作った通信機らしからの」



「…2000年前に通信機の技術があるのか?」


…いやー、普通無いだろう……まー、魔術師ってのが本当にいる種族だってのは確信だよ…



「…それより、彼処でうずくまってる二人は…あんたが何かしたのか?」



「あぁ、契約の邪魔をされないようにの。少し言葉と体の自由を奪ってやった」



うわー、えげつないことするなー…って名前聞いてないな…



「それより、…あんた名前は?」



「ん?我か?我は、(ホムラ)の魔王:フフルクだ」



「えっ?、フフルク…ってあれ…何処かで」



んー…フフルク、フフルク…フフルク……えっ?!俺が小さい頃に粘土で作った化け物と同じ名前!?ってか魔王って?!



「って!!俺が粘土で作った化け物と何で名前が一緒なんだよー!!」


俺はビックリして、フフルクと言う少女の肩を両手で掴み、ガシガシッと揺らす。



「ん?そりゃあ、同じに決まっているだろう?お前の夢の中で我が遊んでやってたのだからな、炎の魔術で」



「な、な、」


つまり、俺は夢の中でフフルクと遊んでたと?!そんで、夢の記憶が不完全であの化け物の魔術を少女の名前とドッキングして…粘土で作ってしまったと……やべー…ちょっと泣きたい…



「大丈夫か?少年?」



「…大丈夫だー、…てか、少年は止めろ…人前では名前で呼べ…いや、あだ名で呼んでくれ」



「ほう、あだ名とな…して、そのあだ名とは?」


「ふーた」


俺の言葉に少女は「ふーた?」っと呼ぶとそれを繰り返し、自分の中に浸透させているようだ…



「うむ!今日から我はふーたと呼ぶとしよう、ふーたは昔の様にフフルクと呼ぶといい」



「りょーかい、…それで、こいつらどうする?」



俺は体の自由を奪われたあの二人を見ながらフフルクに言うと…フフルクは…



「一様、記憶の隠蔽魔術を脳に施そう…我の魔力ならば問題あるまい」



「そうか…なら頼んだー」



俺が頼むと、フフルクは二人の頭を掴むと…赤い、…力がある光を二人の頭に注いで行く…これが魔術か………暫くすると、フフルクは二人の頭から手を離し、俺の方へと向く



「これで問題はあるまい、…今は眠っているが目覚めれば我やふーたの事を覚えておらん」



「そうか…、ってヤバい!もう0時半!?ヤバい!母さんに殺される!!」



「大丈夫じゃ、我も家族には説明してやろう…っと、そうじゃ。我の存在は人間にバレると大騒ぎになるから、ふーたのネックレスになるからの」


「ネックレス?」



俺が言うと、フフルクの体は突然光だし…俺の胸元へとその光は来て…一つの指輪型のネックレスになった…


「フフルク?」


『なんじゃ?』


うおー?!ビックリした!!


「…この声って俺以外に聞こえるのかー?」


『いや、我はふーたの脳に直接言葉を送っているから周りにも聞こえん…ふーたも心で会話出来るはずだからの』



「心でかー…『こうかー?』」


『上出来じゃ…では、家へと向かおう』


『はー…何か今日は色々と疲れたー…』



俺は心の中でそう思うと…家へと続く階段をゆっくりと着実に降りて、家へと向かった…




ーーーーー…俺は5分程度で家に着くと…玄関の扉を開けた…


「ただいま」


「!!このー!!不良中学生ーー!!」



俺が言葉を放ったと同時に、母親が俺の顔面目掛けて跳び蹴りを放った…俺はそれを避けると、靴を脱いでリビングへと入った…



「ふーた!、どうして遅くなったんだい?皆心配してたんだよ?」



俺がリビングへと入るとそこには、父親と晴野、夏…そして、一人の真っ白な髪をした70才程のおばあちゃんがそこに居た……そう俺達の祖母、円道(エンドウ) 義子(ヨシコ)だ。



「ふーた!俺はお前に何があったか知らねぇ!でも、俺や夏には一言かけろ!俺だって、真面目だった訳じゃねぇーけど…夏やお前には連絡してただろうが!」


「ふーちゃん?何があったの?俺、お兄ちゃんだけど…頼りないかな?…」


晴野は当然、怒り狂い…夏は心配そうに、俺の側に来て肩に手を置いてくれる…


「ふーた!!母さんの愛の鉄槌がまだ!済んでないわよ!!」


…はぁ…とりあえず、何か発しないとな…多分、お説教は避けられねーけど…とりあえず…あれを聞いてみるか…


「…魔術師って…どう言うことだー…」



俺の言葉に……家族全員…息を飲む……あー、やっぱり、俺以外は知ってる事実なんだなー…



「…誰から…きいたの」



俺の言葉に、最初に聞いたのは母親の浩美だった……ってか母さん結構怖い顔…



「…俺が、織人の家からの帰り道に行きなり、変な二人組…確かー…魔術師特務捜査官って言ってた…そいつらに追いかけられて…」



「魔術師特務捜査官ですって!?、ふーた!その二人に何かされた?!」



俺のその言葉に、家族全員青い顔をして…母親である浩美は俺の肩を掴むと身体中をさわり始めた…止めてくれ!



「それは大丈夫ー、フフルクが助けてくれたから」


「フフルク?…もしかして、!焔の魔王、フフルク様?」



父親が俺の言葉に驚きの言葉を上げる…晴野や夏でさえ言葉にならない驚きを見せている……フフルクってそんなに有名なのか?



『ふーた、我が出て話をしよう…"我の配下、フフルク"と呼べば私を呼ぶ事が出来るのじゃ』



『りょーかーい』


「?、ふーた?…」


「あ、ごめん…本人が直接話すってー」


「本人?…」



俺の言葉に父親は疑問の顔を浮かべる…うん、だよねー!有名な魔王がここに居るんだもんなー


「まー、見てて…"我の配下、フフルク"」



すると、俺のネックレスから勢い良く、炎が飛び出し、…それが止むと…フフルクが笑顔で現れた。



「うむ、我はフフルク、先王の四人の配下魔王の一人じゃ」


…突然現れた少女…フフルクに両親と晴野と夏が片足をついて頭を下げる……って、ええーーー?!母さんが頭を下げてるーー?!!


「フフルク様、私はマリリ=アンスの子、浩美と申します。」


「私はアドル=レイスの子、雅文と申します。」


「おぉ!マリリとアドルの子か!下界は既にそのような時間が過ぎていたのか…すると、!マリリ!」


「お久しぶりです、フフルク様…まさか、500年経ちまたお会いするとは…私もまだまだ死ねぬ様です」


「何を言うか!先王が若くして死んでから500年…我もそなたに会いたかったぞ!皆も時期に下界へと降りてこよう」


「誠ですか?いやはや…他の魔王様は元気に?」


「それはもう、皆で望遠鏡を使って下界を見つめては一喜一憂しておったの」


……いやいや、…もう俺の頭がパンクしそう…誰か説明を!!晴野、夏!頭を下げてないで!誰かーー!俺に説明をーー!!


「そうですか…、それより…フフルク様もしや、…ふーたが?」


「うむ!ふーたが我の主でもあり、友であり、王となる者じゃ」


「…これは、…早急に他の魔術師へ手紙を出さなくては…」


「…あのさー…所で、誰か俺に説明してくれない?…王とか魔導士とか…何で婆ちゃんの事を知ってるのかとか…」


「それはぁ、俺から説明する」


俺の言葉に反応したのは、兄貴である晴野だった…


「婆ちゃんは魔術師へ連絡してくれぇ…父さんと母さんは実家に連絡しろよぉ?一番関係あるだろう?」


「そうだね、実家の兄さんに連絡しないと」


「私も、弟に連絡しとくか…」


そう、両親は言うとリビングを後にし、祖母は何処から取り出したのか便箋で手紙を何枚かスラスラっと書いていく…それをフフルクは手伝うように隣に座って、便箋を詰めていく…


「どれ…何から話せば良いのやらぁ…」


晴野はそう言うとリビングのイスに座るのを見て、俺と夏は椅子へと座り、俺は晴野へ聞きたいことを言うために声を発した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ