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ーーーー今日は日曜日…俺はフフルクとエールを連れて、修行場所と化している…東京郊外へとやって来ていた。


「んーー…魔力の上がりが最近悪いなー」



…俺は修行の合間の休憩時間にそんなことを言っていた…実は昨日の修行から…少しずつだが、魔力の上がり悪くなっている様な気がする…



…元々俺の魔力量は普通の魔術師より異常に多いとフフルクが言っていた…



例えば、魔力量が多いとされる魔術師を100だとすると、一般的な魔術師は60~68前後…それに比べ俺は400…明らかに潜在的に有している魔力量としては逸脱しているが……そして、毎日コツコツと魔力操作や土日の魔術訓練等を経て…現在895…もう少しで900目前と言うときに、…どうも魔力量の増量が少ないのだ…



「やっぱり、これが俺の限界かー?」


「いや、魔力が少量でも上がり続けていると言うことは、まだまだ成長段階じゃ…寧ろ、これが初めての停滞期間じゃろの」


「停滞期間って…何か、ダイエットみたいだなー」


…つまり、何週間かは少しずつしか魔力量は上がらないのかー…ダイエットだったら下がらないってのも有るけど…



「ん?ダイエットとはなんじゃ?」



「ダイエットってのは、身長と体重の…BMI?だったか?…まー、人間には健康に過ごせる体重ってのが決まってるんだよ」



「うむ?そうなのか…我も、浩美から測れと言われて乗ったの…確か45kgじゃったか?」


はー?!いや、体重を言うなって言いたいところだけど、だけど!!45kgって…フフルクはどう見ても155cmはない…153cm?位か?…つまり、モデル体型って事になる……


「フフルク!それ!絶対に人前で!、しかも女の前では禁句だー!絶対に!」


「うむ、…ふーたがそう言うのであれば…」


よーし、これでフフルクには口止めしたぞ!エールが聞いたら、ショックが……あ、後ろに居た


「あの、主…私…お姉様より…20kg位…重いのですが…」


…えっと、…エールさん…聞いてたんですねー!…いや、エールは170cm位だし…大体平均体重位じゃないか?…寧ろ双剣の魔王で、筋肉が必要だし…


「気にするなー、元々身長が違うからー、エールは標準体重だから何の問題はないぞ?」


「…そうですか……」


あ、やっぱり気にしてる…フフルクが周りを気にしないでで言うからーー!!


「ん?エールどしたのじゃ?」


「い、いいえ!何でもありません!お姉様は気にしないで下さい!」


「うむ、エールがそう言うのであれば」


……少しは気にしろ…


「にしても…俺ってそんなに規格外か?…魔力量だって他の魔導士より低いんだろうー?」


「何を言っておる?ふーたに教えた王達は修行を終え、最高の魔力を手にした時の数字じゃ…ふーたは修行を初めて一月も経っておらんじゃろ?…我は今までの王達を育て、見てきたが…規格外なのは本音じゃ」


「…つまり、成長スピードが早い…ってことかー?」


「そうじゃな…まぁ、気にするでない。成長すると言うのは悪いことではないからの」



…まー、フフルクがそう言うのであれば…今は成長が止まらない事を祈るばかりか……そんな時、携帯が鳴る…俺は携帯を取り出すと…"母さん"と言う文字が出ていた…


「なにー?母さん…俺今修行中…」


『ふーた!?お父さんのメールみてないの?!』


「は?、メール?」


『見たら!今すぐ家に帰りなさい!!いいわね!』


ガチャ!!……母親はそれだけ言うと携帯を切ってしまった……てか、メール?


俺は携帯のメール欄を開くと…そこには父親からのメールが入っていた…内容は「笑子ショウコちゃんが家に来てる!しかも家出!!」っと……はっ?


「…ヤバい…家に戻らないと…」


「ん?何なのだ?」


「主?顔が青いですよ?!」


…それは無理もない…何故なら俺の顔は真っ青になり…若干体が震えていた……3年振りにこの震えがくるとは…


「…し、笑子ショウコが…来てる…」


「うむ?笑子ショウコとは誰だ?」


「俺の…従妹だ…」


「「いとこ?!」」






ーーーー円藤エンドウ 笑子ショウコ母親の弟である広人の一人娘……そして、俺のトラウマである…


「久しぶり、ふーた。3年ぶりだよね?」


「…あー、うん…久しぶりだな…笑子…」


……俺は自宅のトイレへと転移し、ゆっくりとリビングへ入る…そこには、ショートボブでパーマを毛先にかけた…栗色の髪に、黒い瞳をした160cm程度の顔がまだ幼い少女が…俺に話しかけて来た………そうだよ!こいつだよ!俺のトラウマ!!


「…晴野と夏は居ないのね?」


「うーん、多分まだ寝てるんだよー」


…嘘です…晴野と夏は2階で震えて隠れてます…あいつらは俺以上にこの笑子がトラウマだからなー…何故かって……それはだなー



「それより、ふーた…本当に宇宙人!異常現象が!あるか調べよう!!そう!今すぐに!!」


…この少女……円藤エンドウ 笑子ショウコは…大の付くほどのミステリー好き(マニア)……なのだ…それは小さい頃からで、俺達が夏休みに山形へ行くと…必ず、夜に「UFOを呼ぶ!」と言い出し…朝まで付き合わされたり(村の目立つ丘の上だったので誰も気にしない)、夜中まで頂上現象の映画、バラエティー番組の録画を見せられたり、…幽霊が出ると噂の山小屋へ夜連れて行かれて道に迷ったり…等々……特に晴野は最年長と言うことで良く付き合わされていた……それは、トラウマにもなるレベルだ。



「…それより、何で山形から来たんだー?…しかも、家出って…」


…俺がその事に触れると…笑子は……いつも見せる…あの薄気味悪い笑顔ではなく…顔を歪めて、泣きそうな顔だ…


…俺がお茶を淹れている父親を見るが…首を横に振る……聞いたけど話さなかったんだなー…だから、歳が近い俺を呼んだのかー…まー、喋ると思うぞ…多分。



「………だって…お父さんが…」



おー、喋りだしたなー…



「広人さんがどうしたー?」


「…いい加減…子供じゃないんだから……そういうこと言うなって…」


「あー…なるほどな」


…広人はどちらかと言うと現実的な人だ…そりゃあ、俺達魔術師はどちらかと言えば、未確認生物の類…だが、笑子は14才…円藤家も15歳の誕生日までは魔術師と言う、秘密はまだ教えられない……笑子が知ったら絶対に喜んで、ジャンプしている所だが…これは、魔術師を守る"掟"だ…まー、俺は親てはなく。フフルクだったけどー


「…私は…お父さんに…文句を言われない位に…勉強だって…運動だって…頑張ってるのに…」


「…まー、広人さんが言うのも納得するけど…」


「ふーたもお父さんの見方をするの?…」


「いや、別にそんな事を言ってないだろう?…寧ろ、好きな事に一生懸命なのは良いことだぞー?」


「…本当に?」


…あー、だから泣きそうな顔するな…何かこっちが悪いことしてるみたいだろー…


「うん、だから。広人さんが何と言おうとも対抗しろ?…自分の好きな物を否定されても大丈夫だと思え!それが俺達オタクだろ!」


「!、ふーた…私!最強のミステリーオタクになる!!」


「おう!俺はアニメオタクを極める!!」


ガシッ!!っと……何故か俺達二人は熱い眼差しを送りあい…手を強く握り締める……何だか熱くなって…恥ずかしい言葉を行ったようなー…とりあえず気にしない…絶対に。


「話は終わったの?」


「はい!私は悩みすぎてたみたいです!」


笑子はそう言うと落ち着いたのか…顔をほっこりとさせていた……うん!これで万事解決!!


「それじゃあ、家に帰るんだね」


「……そうしたいのですが…実は……気になるミステリーグッズにお金をつぎ込んだら!!帰りの運賃が無くなってすっからかんです!!」


「なにやってんだー!!この馬鹿!!」


……俺は、笑子に向かって大声で少し強めに言った…このミステリー馬鹿!!


「ば、馬鹿呼ばわりは酷い!!仕方がないじゃない!!とても、興味がある店があったのだから!!」


「馬鹿は馬鹿だーー!!普通は電車賃残しとくだろう?!」


「また!馬鹿って!!、そんなに馬鹿!馬鹿!言うんだったら馬鹿って漢字かけるの?!」


「馬に鹿だろ?!」


「じゃあ!!ノートと鉛筆用意するから書きなさい!!今すぐ!こ、こ、で!!」


……俺達がこの様に喧嘩をしていると…家のリビングの扉がドンッ!!と強く開けられる…晴野と夏が2階から見かねて降りて来たのだろうかー…俺達3人が扉の方を見ると…


そこには、…頭を刈り上げした…厳つい男性が…息を切らし…こめかみに青筋を立てていた……ちょっと?!何で?!…俺はその人物の顔を見て驚愕する……そして、笑子は……汗をダラダラとかいていた……あ、これはヤバい…


「笑子!!この馬鹿タレ!!」


「お、お父さん…何で…」


「なして?!お前が居なくなって!!わらわら!探したら!東京さいぐって!友達さゆたな?!…だからこうして連れ戻しに来たんだどれ!!」


「な、なして?!お父さんは!私の事が嫌いだがら!そだなこと言ったん、んねのー!」


「んだから!!なしてそんな風に言うんだず!!父ちゃんは!大人になってもそだな事言う娘が心配しただけだー!!」


「…!、…だって…私は好きなんだ…!!、どうしても!好きなんだがらしゃーねーべーーー!!」


「?!、…笑子…」



……はい、山形弁が分からなかった皆さん!!ここで解釈をしましょう!!話の内容はこうです!!


『何で?!お前が居なくなって!!急いで!探したら!東京に行くって!友達に言ったな?!だからこうして連れ戻しに来たんだよ!!』


『な、何で?!お父さんは!私の事が嫌いだから!そんなこと言ったんでしょうー!』


『だから!!何でそんな風に言うんだ!!父ちゃんは!大人になってもそんな事言う娘が心配しただけだー!!』


『…!、…だって…私は好きなんだ…!!、どうしても!好きなんだからしょうがないじゃんーーー!!』


はい、大体が標準語に直すとこんな感じです!因みに山形には山形弁と言うものはない!!地方や村によって若干の方言が違うのだ!…まー、この物語上他の地方の方言は使わないであろう……


「二人とも落ち着いて!?…広人さん、笑子ちゃんは好きな物を追及すると決めたんですから…親は見守りましょう?」


「…政文さん……俺は父親失格かね…」


「…まだまだ、父親としては…成長段階ですよ…我々は魔術師です…これからも子供達は出来ますから」


「んだな…」


……何か、父親同士で話が盛り上がってるな……てか!俺達にもしかしたら、弟か妹が出来るのか?!…流石にこれから4人に増えるのは勘弁してほしい…


「……笑子!帰るぞ!」


「…?お父さん?」


「…俺が悪かった…」


「!、お、とうさん…」


…どうやら、仲直りしたみたいだなー…全く人騒がせな親子だー…


「それじゃあ!帰るからは!」


「またね!ふーた!山形に来たら教えてね!」


「おーう」


……そして、親子は帰って行った…山形に……しかし、30分後…


「すまん!政文!!じぇね(金)がないから、貸してけろ(貸してくれ)!!」


「本当に!人騒がせだな!!この親子!!」


……お金を貸して、二人はやっと山形へと帰って行った……てか、性格上…感情が先走る二人だからなー…流石親子…



「はーー…何だか…疲れたーー…」


「ふーちゃんは巻き込まれたもんね」


「…夏達が怯えて降りて来なかっただけじゃんかー」


…現在夜…俺は既に、寝る準備を整えてリビングのソファーへと座ってテレビを見ていた……本当に…元気な従妹とその親だった…


「ごめん、流石にまだ会うにはトラウマが消えてなくて…」


「…まー、気持ちは分からなくもないけどー」


「だから、今度何か埋め合わせするね!お休みー!ふーちゃん!」


…夏はそう言うと、リビングを去っていった……さて、俺も寝るかー


「ふーたも寝るの?」


「あー、一様明日は学校だから…もしもの事があったら起こしてくれー」


「はいはい、」


…俺はそう言うと…リビングから出て自室へと戻った……はー、最近疲れることが多くて嫌になる……



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