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ーーーー…次の日…俺は学校へと足を運んでいた…年明けから俺…既に学校を2回ほど休んでいる…担任には山形で暮らす家を見に行くって言ったし問題はない…しかし、、
「…ふーた、やっぱり山形に行っちゃうの?」
「一様、将来の為だしなー」
「そうだよね…でも、ちゃんと帰ってきてよ?」
「分かってるってー」
…そう、織人がなー…渋々納得させるように催眠はかけたが…本当に渋々なのだ…こりゃあ、フフルクに後でもう少し強く催眠掛けられないか聞かないとなー…
「織、ふーたが困ってるから。その辺にしとけ」
「ジンジン…おはよう」
「おう、今日は来たんだなー」
「もう、卒業だし。母さんからも学校は行けるだけ行けってさ」
「なるほどなー」
…まぁ、仁も中学を卒業したら普通の高校へ行く…テストは受けてるし、学力もそこまで悪くない…ただ、出席日数がかなり低い…その為、志望校は俺が受けようとしていた所と同じだった…ってか、一人暮らしのこと言ってなかったなー
「そう言えば、俺一人暮らしすることなったんだー」
「えっ?!叔父さんの所に居候じゃ…」
「それが、俺の通う学校が山の中でさー…近くにアパート借りて土日は叔父さんの会社で修行って事になったんだ」
まぁ、そうでも言わないと織人は絶対に山形に来るからな…流石にあの豪邸を見せたくない…
「そうか…やっぱり、…ちょっとした休みに行くのは無理か…」
おい!やっぱりか!!…こりゃあ、長期休暇の時は一回帰るしかないか…
「はぁ、…ってかさっきふーたの事、放送で呼んでたけど」
「はぁ?俺?」
「多分、担任が聞きたいことでも有るんじゃないか?」
あ、一人暮らしの件かなー…一様、家を見に行くって言ったし…心配してくれてるのかな
「それじゃあ、ちょっと行ってくるー」
「いってらっしゃ~い」「うん」
俺は二人を置いて職員室へと向かう…職員室は俺達3年の校舎から踊場を通り1、2年が使っている校舎の一階に職員室がある。…俺は職員室に着くと、扉をノックし担任が居る席に向かう…
「お、釜崎。どうだった?山形は?」
「雪が多かったです、祖母は昔に比べれば少ないって言ってました」
「そうか、釜崎のお祖母さんは山形育ちだったか?」
「はい、」
「それで1人暮らしの所は見つかったのか?」
「アパートは見つかんなかったんですけど、祖母の親友が、俺の通う高校の理事をしているらしくて…昔使っていた家を提供してくれるそうで、春からはそこで一人暮らしする事になりました」
「そうかだったのか、…一様釜崎も準備や色々大変になると思うからな…学校休めとは言わんが、家の都合だ。俺達教師も出来るだけフォローするからな」
「はい、ありがとうございます」
…やっぱり、この担任は生徒思いだ…俺は3年間ずっとこの担任だった事に不満なんて無い…寧ろ俺の様に頭が悪い奴や仁の様な不登校の奴が安心して通える高校を探してくれる、優しい担任だ……将来、俺もこんな優しい男に成れたら良いなっと思う事がある。
「それで、釜崎…お前が通う蘭乃高校…お前よく入れたな…」
「え?」
「お前…まさか、知らずに受けたのか?」
「あ、はい…」
…いや、何も知りませんけど…確かに、300人数受けに来た学科に入れたけど…それは、魔術師としてだし…
「いいか、蘭乃学園は山形県にある私立高校の中でトップの偏差値を誇っている…特に"特進"コースは偏差値が毎年66~67なんだぞ?」
…そう言えば、大学専門のコースがあるって書いてあったなー…
「でも、俺が受けたのは別の学科ですし…」
「お、そうだったのか?いや、でも普通科でも偏差値55だし、…で、その学科は?」
「えっと、独習学科です、け、どぉ?」
俺の言葉に担任が驚愕の顔をして固まる…え?なんで?おーい、先生ーー…仕方なく俺は担任の肩を揺さぶってみる。
「あの…先生?」
「はっ?!、ヤバい固まっていたか…?!それより!釜崎が独習学科だと?!」
「え、いや、何でそんなに?」
「驚くに決まっているだろう?!、独習学科はテスト試験は一切ない!理事長の面接のみ!しかも、毎年300人以上が受けても入学できるのは10数名の学科だぞ?!何で入れたんだー!釜崎ー!」
ちょ!先生!!声が大きいし、テンパりすぎーー!!
「し、知りませんよ!理事長が面接して、少しすると「合格」って言われたんですから!なんなら、合格通知を教頭から見せてもらってください!」
うん、本当に!それを提出した時、いつも冷静で知られている教頭が「えっ?!独習学科?!」って素で驚いて言ったんだぞー…俺はあの表情を一生忘れるないことだろう…
「教頭からは!蘭乃高校合格しかきいてない!!」
「それじゃあ!ちゃんと、聞いてください!」
……担任と言い争っていると…隣の先生が…
「す、鈴木先生!落ち着いて下さい!ここ、職員室ですよ?!」
「あ、すみません……ごめんな、釜崎…少し落ち着いたから」
「あ、大丈夫です…」
…いやー驚いたー…担任がここまで驚き、俺に迫ってくるなんてなー
「…まあ、入れたんだ。これは喜ばずして担任失格だな…釜崎、頑張れよ」
「はい、それじゃあ。失礼します」
…俺は職員室から3年の校舎へと戻る……すると、突然…フフルクから…
『ふーた、どうやらこの町に特務捜査官が来たらしいぞ』
『!、特務捜査官が?』
『主、…およそ、7人ほどがこの学校に向かって来ています』
『…仕方ないかー、フフルク、エール応戦するから力を貸してくれ』
『魔王である、ふーたに協力するのは当然じゃ』
『主のお心のままに』
『それじゃあ、行くぞ』
俺はトイレに入ると、学校の近くのビルの屋上へと転移で飛ぶ…
……俺が屋上へ着くと…そこには、7人の黒いコートを着た集団が目の前に居た…その集団は突然現れた俺に驚き、距離をとり…数々の武器を取り出す…ナイフ、拳銃、ライフル、剣等だ……人間である魔術特務捜査官は当然、魔術は使えない…しかし、魔力は少量でありながらも体に保有している。
…魔術師特務捜査官は独自の研究開発により、喉に着けている黒いベルト…あれは体内にある魔力を増幅させ、武器に纏わせ…切れ味、魔力遮断、魔力で作った弾丸…それらを駆使して魔術に対抗し、唯一効果がある物だ
「お前!魔術師か!…何処から現れた?!」
「何処からって…転移を使ってだけどー?」
「訳が分からない事を!、!!さては!林さん達をやったのはお前か?!」
「林?…あー、俺を襲って来た奴か…何かごめん、上司だったのかー?」
「お前…!、よくも!林さん達を!!」
「気を付けろ!!林さんが倒した魔術師は不明の魔術を使うんだぞ!」
「!、けど!俺は今すぐにでも!!」
…何だか話が長くなるなー…仕方がない……俺はそう思うと、フフルクとエールを出すために言葉を発する
「"我の配下、フフルク エール"」
その言葉により、俺と集団の間に真っ赤な火柱と綺麗な光の柱が現れ消えていく…そして、二人が現れ…俺にスルッと向く。
「ふーた、一様今日は我ら二人に任せて見物じゃ」
「え?でも…」
「主に実戦は早すぎますからね、私達が全力でお守りしますから」
…んー、二人がそう言うのなら任せるかー…
「な、何だ!いきなり、!?」
「煩いのじゃ、小僧ども」
フフルクは蛇の炎の怪物を作り出すと、集団に向かって放つ…しかし、それは交わされる…直ぐに集団の一人が…
「"魔力遮断"!!…、な!なぜ効かない、!」
魔力を遮断する為の魔力を体に纏わせるが…それを無視したように、フフルクは炎の蛇で特務捜査官を捕らえる。
「魔力遮断か、それは我には効かん!!」
フフルクはそう言うと、その特務捜査官の事を炎の蛇ごと壁に叩きつけて気絶させる…
……そう、先ほど話した効果と言うのは…一般的な魔術師だけだ…強力な魔力を保有する魔術師や魔王である、フフルクやエールにはそもそも、魔力遮断などの物は、ただの紙の様にペラペラで何の中身が無い代物なのだ…
「くそ!、、!な、」
男の一人がエールに向かって剣で切りつける…しかし、エールはそれを避けると…右手に持っている短い剣で……男の持っていた剣をへし折った!
「剣に乗せる魔力がペラペラだからそうなるのです、私の剣はその様に柔ではありません!」
……いやー、本当…俺、出ていかなくて良かったー……あんな無双二人に俺は付いていけない…
「ひ、ひい!に、逃げろぉ、!?」
「逃げなどさせないですよ?」
「存分にいたぶってやるのじゃ」
…こえーーよ?!いたぶるって?!つまり、君たちストレス溜めてたわけですよね?!鬱憤晴らしですよね?!……今度、ショッピングモールに連れていこう……
…俺がそんな事を考えて居ると…一人の男が俺の背後に周り、俺のこめかみに拳銃を突きつける…あれ?これって?
「お前ら!こいつを殺されたくなかったら言うことを聞け!!」
「?!、主!」
「ふーた、、」
…いや、ごめん。二人の無双っぷりに見とれてたらこうなったわー…
「へへへっ…何、あんな化け物。お前が出してるんだろう?直ぐに元に戻せば、ぁ、、」
「…二人が…化け物だと?」
……その時、俺から禍々しい程に黒いオーラが…辺りに充満するのが、自分自身でも解る程だ……いやねー…二人を化け物呼ばわりする奴にこれぐらいしないとねー…俺の気が済まないのよ?寧ろ、怒りムンムン!
「そうか、なら…この俺は何だと思う?」
俺は、男の顔を見るとニヤッと笑う…男は既に動けず…体は硬直し、…動悸や汗が止まらない様だ…俺はそれを無視して、男が持っている拳銃を右手に持つと、魔力を右手に…集中…そして拳銃を、
"握り潰す"!!!
バキ!!!…カン、…
辺りに俺が握り潰した拳銃が無惨な姿になり、俺はそれを床へと落とす…男はその光景を…言葉にならない恐怖、畏れの表情で見つめていた…そして、俺が粉々にした拳銃を見ながら…
「あ、お、れの…」
俺はその言葉を聞き、…振り返ってその男を見ると…耳元で静かに…
「もう一度、聞こうか、特務捜査官…俺は何に見える?、化け物か?魔王か?悪魔か?…答えられないようなら……体を差し出せ、それを対価として教えてやるよ」
…俺が睨みをきかせて言うと…男は口から嘔吐物を吐き散らし…目を白黒させ…地面に吸い込まれるように…倒れた…
「……ふぅーー、スッキリした。」
「ふ、ふーた!無事か?!」
「俺は大丈夫だー、フフルク達の無双姿見てたら人質にされそうになった、悪かったなー」
「いいえ、…しかし主…今は…身体強化の魔術ですか?」
「へっ?身体強化?」
「身体強化の魔術は、文字通り身体能力を向上させる魔術じゃ…しかし、ふーたが今使ったのは身体強化では無い…身体強化ではどんなに頑張ってもあの様な硬い物は素では破壊出来ん…」
「…なら一体…」
「んーー、…でも、魔術って事を考えると納得するな…さっき使ったのは…手に魔力を込めて…武器に放出…俺の力と連動させてパーンっと……あれ?」
「どうしたのじゃ?」
「…いやあの…俺、あの時…怒りに任せて…あのヘンテコ魔術を使ったけど…あの拳銃の欠片が無いんだ…」
……そう、俺が先ほど潰した拳銃は確かに床へと落とした筈…なのにその破片や残骸が"何処にもない"のだ…風で飛ばされるような軽いものじゃない……
「…分からぬ…ふーたが使った魔術については後回しじゃ…とりあえず、今は奴等に催眠を掛けるとしよう…エール手伝うのじゃ」
「はい、お姉様!」
…二人はそう言うと、あの集団の記憶隠蔽の為に俺から離れる…
…俺は二人に有ることを話せなかった……あの時、拳銃を握り潰す際…確かにこう思ったのだ……この武器を"消せ"っと……やっぱり、二人に言うべきだったのだろうか?…いや、止めておこう……この力は…謎な部分が多すぎる……
俺はそう思うと…二人が作業が終るまで、屋上で…冬場には珍しい青空を見ながら…先ほどの事をガイアに聞くべきか悩むのであった…
山形県にはこの様な高校は存在しません、団体、人物名は全てフィクションです。←ドラマに出てくるやつみたいにしてみました!




