遅すぎたSOS ~推理編~
ついに期限がきました。
いろいろな可能性を考えてみましたが、最初に思いついたこの推理が自分の中で、一番自信というかしっくりきました。
でも、これが小日向雛子先生のミスリードなのか……?
悩みに悩みましたけど、私、コイコイの推理はこれでいきます!
皆様良ければ私、コイコイの推理をご覧くださいm(_ _)m
(なお、この推理編は私、コイコイが執筆しましたので、小日向雛子先生の作品と若干作風等違う点があるかと思いますがご容赦くださいm(_ _)m)
「犯人は……」
天野に一同の視線が集まる。
天野がどんな推理をするか。
特に園崎警部は目を輝かせて待っている。
「その前に、他の二人も呼んでもらっていいでしょうか?」
天野の発した言葉に一同はずっこけた。
天音以外は。
「もう! 今すごく期待してたのに! ……成木! 早く二人を呼んで来なさい!」
「はっ! かしこまりました!」
そう言って成木は物凄いスピードで走って部屋を出て行った。
そして、天音の前を通った後に、風圧で髪が揺れる。
(あの人は学生時代、パシリだったのかもしれないな。反応が早い走るスピードも速いし。それと逆に園崎警部はパシッてたほうかな。さっきの瑛真さんとのやりとりも迫力があったし……)
二人の様子を観察し、どうでも良い事を考えていた天野に麻里佳が声をかける。
「天野君って関西人? あのタイミングで焦らす?」
「いや、それで正解よ。みんな呼んでから話したほうが良いわ」
「ふーん」
天音の言葉に納得する麻理佳。
結局、天野は一言も発することなくその話は終わった。
「二人を連れて来ました!」
成木刑事は容疑者の五十五子、そして瑛真亜美の二人を連れて戻ってきた。
(あの人、マジで速すぎだろ!?)
そんな事を思っている天野に天音が声をかける。
「さあ、役者は揃ったわよ? 始めて」
天音の言葉に頷く天野。
内心ではここは園崎警部が仕切るところじゃないかと疑問に思ったけどあえて口にしなかった。
なぜなら、園崎警部がその役目を放棄して、目を輝かせながら天野の推理を待っていたからだ。
「では、始めます。おかけください」
そう言って天野は、先に座っている曽菅の横の椅子に腰かけるように二人に促す。
「なんで私がこんな子供の言う事聞かないといけないのよ!?」
「そんな事言ってないで早く座りなさいよ。お・ば・さ・ん」
「何よ! このガキはさっきも!」
天音の言葉に食い掛かる瑛真。
このままでは収集がつかないと思った天野が動く。
「お姉さん? 怒るとせっかくの可愛い顔がだいなしですよ?」
天野がそう言うと瑛真は「ふん」と言って怒りを抑え、席に着く。
五十は何も言う事なくおとなしく席に着いた。
「天野君って、口上手いんだね」
「い、いや、そんな事ないよ」
(頼むからおとなしくしててくれ! あーなんか最初の緊張がどっかに行っちゃったな)
麻理佳の言葉に内心でいらない事は言わないでほしいと思う天野だった。
「天野君、始めないなら私が言うわよ? 時間もったいないし」
「は、始めるよ! 待って!」
天音の言葉に心の中で『これは俺のせいじゃない』と抗議した天野は姿勢を正した。
「では、今からこの事件の真相を話します」
天野の言葉に一同の視線が集まる。
普通の小学生なら緊張で話せないだろうけど、天野は今までのやりとりで緊張が解けたようだ。
さらに、物事に集中すると他が目に入らない性格もあって落ち着いた口調で話し始めた。
「まず、状況の確認からです。
被害者は部屋に一人でいるところを後ろから襲われました。
襲われた場所は部屋の一番奥。
普通、ドアが開いたら気づくので、もし知らない人が入ってきての犯行だとしたら、
抵抗するはずですし、背後から襲われる事はないと思います。
なので、犯人は顔見知りの人物……この三人の中に犯人はいます」
天野はそう言うと三人に順に視線を送る。
容疑者たちは何も言葉を発せず、沈黙している。
他の者たちも天野の続きを促すように沈黙していた。
「そして、被害者の残したダイイングメッセージ。
被害者は背後から襲われる瞬間、鏡で犯人の姿を見ました。
それで薄れゆく意識の中、なんとか犯人を示すヒントを残そうと考えました。
しかし、そのまま名前を書けば犯人に消されてしまう。
そう思った被害者の璃子さんはドラマで探偵役をやっていたので、
ダイイングメッセージに隠された意味を持たせた。
SOSという文字はカモフラージュさせて犯人の名前が残してあります。
そう、つまりSOSは犯人の名前を示しています」
そう言って天野が一呼吸置いた時、園崎警部が声を上げた。
「あっ! もしかしてローマ字!? SOS……曽菅、あなたが犯人ね!」
「い、いや、僕はやってない!」
「待ってください! 曽菅さんは犯人ではありません!」
園崎警部の推理で、話がそれかけたところを天野は必至に話を戻す。
「でも、SOSは名前を表すって……」
「名前を表しているけどローマ字じゃないんです。」
「どういう事……?」
怪訝そうな顔をした園崎警部は天野を見つめる。
「SOSはローマ字じゃない、その文字ちょっといがんでたでしょ?
実はあの『S』はSではなくて、数字の『5』だったんです。
そして『O』はOでなく数字の『0』を表す。
505……名前でそれを表すのは一人しかいません。
……犯人は五十五子さん、あなたです」
天野の言葉に一同の視線が五十に集まる。
「わ、わたしはやってない! その警部さんがいう通り曽菅さんが犯人だわ! 凶器に使われてた花瓶だって曽菅さんが持ってきたんだから!」
五十は席を立ちあがり、一同の視線が集まる中、必死に訴える。
その様子を見て天野が口を開いた。
「五十さん、もし、曽菅さんが犯人だとしたら、
曽菅さんが部屋に訪れた後に瑛真さんが部屋にきています。
その時に何かあったとしてももう一度、
殺意をもって部屋に来るとしたら何かしら確実な凶器を用意すると思います。
空白の十五分の間に口論になったとしても、仕事の都合を考えれば余裕のない時に
犯行を起こさないでしょう。
彼は被害者の行動を知っているのですから。
ですが、五十さん、あなたは事務所からの電話を受けた。
実は璃子さん事務所を変えたいと言ってたそうですね?
それをあなたは変えないように前から説得していた。
そこに今日、事務所の社長から電話で璃子さんを説得するようにハッパをかけられた。
あなたは焦った。
でも璃子さんは頑なに拒否した。
それで、あなたはかっとなって近くにあった花瓶で璃子さんを殺した
……まぁ咄嗟の犯行だから、証拠は残されている。
凶器の証拠隠滅もできてなかったくらい動揺していたから、
きっと花瓶を触る時も何も考えてなかった。
……指紋の事もね。
だから、凶器から指紋が検出され犯人は分かる……そういう事だよね?
伊織川さん?」
天野は自分の推理が終わると沈黙が漂い、みんなに動揺が走る部屋で、唯一普段と様子が変わらない天音に声をかけた。
どうでしたでしょうか?
これから解決編が投稿されるまでドキドキです(>人<;)
良ければ、皆様の推理も教えて頂けたらと思いますm(_ _)m




