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テンプレ8 気の利いたファンタジーだと古着屋とか出てくる。

 差別があるという話だったが向けられる視線は嫉妬のそれだった。

 両手に花という状態であれば侮蔑よりも嫉妬が上回るのは当然かもしれない。

 2人は種族を考えなければ美女美少女なのだから。


 むしろ差別問題はこれからだな、と気合を入れなおす。


 しかしそれも空振りに終わった。


「まあまあまあ!」


 服屋のおばちゃんは大福みたいな顔をほころばせて2人の服を決めていく。ディードはこそばゆそうにしていたが、まんざらでもなさそうだ。フランももちろん嬉しそう。

 どこの世界も女の子はおしゃれが好きだねえ、とヤマトは少しだけ黄昏れた(誤用)。


 結局緊急ファッションショーが終わったのは夕暮れどきだった。

 貫頭衣みたいな汚い服は下取りに出してオサレな服の足しにした。

 死んだ商人の財産の半分ほどが消えたが心配はしていない。最悪に備えて野営道具などは譲り受けたし、1泊分の金が残っていれば明日稼げばいい。


 そして出てきた2人はどこのお嬢さんですかという小奇麗な服を着ていた。


 ディードは茶色を基調にしたワンピースでフランはシャツとサブリナパンツだ。


 この世界の(あるいはこの国の)文化文明はどうなっているんだと思ったがカワイイから許すことにした。かわいいは正義だ。どんなテンプレも許される。


 もちろん着替えもいろいろと買ってある。オシャレに気を遣わない男はモテないってお母ちゃんがゆってた。


 ぱんつとブラジャーもいろいろ買った。あんまり色気のあるデザインではないがスポブラとかけっこう興奮する(興奮のあまりの変な日本語)。


 これは夜のお楽しみも近いですね!!

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