テンプレ4 チョロインちゃんはちょろすぎて簡単に自分の過去を話すの。
考えるのがめんどいので会話がないです。
会話以外を読むのがメンドイという方はあとがきでダイジェストにしています(・∀・)
一泊だけ野営をすることにした。
奴隷とはいえディードやフランもその程度の知識はあったので特に問題はない。
むしろ初心者であるヤマトが足を引っ張ったくらいだ。
特にテントを建てるのは完全に2人に任せた。
代わりに狩りでは大活躍だった。
風で位置を特定し、水で仕留める。カマイタチよりウォータージェットのほうが威力があったからだ。どちらも狩りに使うには大出力すぎるので誤差なのだが、なぜかヤマトはこだわった。
そしてテンプレに則りディードとフランに分け与えた。
それからはてんやわんやの大騒ぎだ。
まずフランはしっぽをブンブン振り回してヤマトに懐き倒した。最中に知ったことだが彼女はディードよりも年上だった。ロリババアだ。
ロリババアが肉ごときで……とヤマトは思ったがどうも彼女、二重人格らしい。主人格は疲弊のために睡眠中で、その回復のために肉は必須なのだが奴隷故に満足に得られず久々の肉なのだそうだ。舌足らずな口調で教えてくれた。
具体的にどれくらい久々なのかは紳士の嗜みとして聞いていない。
そしてディードはたださめざめと涙を流していた。
彼女はフランと逆にそれほど老成していない。実年齢もヤマトとほとんど変わらない。ちなみにこちらの世界は24時間365日である。Theご都合主義。
人生の半分くらいは奴隷商を間をたらい回しにされ、死にかけたこともあったそうだ。
助かったのはひとえに彼女の母がかけた祝福のおかげである。
祝福の効果は2つ。
1つ。致命的なダメージは受けない。受けうる状況事態が回避される。
そしてもう1つ。いつか幸運の出会いをもたらす。
久しぶりの人間扱いに、半信半疑だった2つ目の効果が発動したことをようやく実感して泣いてしまったのだ。
ヤマトとしては祝福のことも彼女たちの過去も「聞いてないよォー(ダチョウ風味)」という感じだが、テンプレだったらこんなものかなと開き直ることにした。
明日は街に到着する。
ダイジェスト:ヒロインがデレた。