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テンプレ19 国家繁栄を祈るラスボスってあんまりいない。そういうキャラは敵味方問わずだいたい途中で死ぬ。

「ようこそ」


 と歓迎したのは押し入った方のヤマトである。


 王子の背後にいた黒幕──王の従兄弟に当たる侯爵は観念したように薄く笑った。


「嫌味なやつだ。誘い込む手筈を整えたその晩にやってくるのだからな」


「その方が衝撃的だろ? 相手を冷静にさせないのは戦略の基本だ」


「そうだな。それでこのタイミングでなにをしにきた」


「降伏勧告。陛下が信じているかは知らんがとりあえずお前が黒幕であることは伝えている。少々の証拠も揃えてな」


「であれば私はいずれにしろ死ぬしかないが」


「事情を知っているのはまだ一部だから替え玉でも据えれば問題ないと思うぞ?」


「私にも矜持がある。国家転覆を狙った以上、あくまでも抗わせてもらうぞ!!」


「そうか」


 ヤマトが頷くと同時に侯爵は動き、その動きに合わせて首が転がり落ちた。


「神の力で国が治まるとは思わんが、その熱意には敬意を表するよ」


 実にあっけなく、危急存亡の秋は過ぎ去った。


 チートの前に謀りなど無意味なのである。

コレ以上のテンプレ展開は国家観の知識が必要になるので次回で終了です。

応援ありがとうございましたm(__)m

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