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テンプレ14 E~Sの6段階でAが活躍してるのを見たことがない。

 オーガを引っ張って街を歩いているとギルドから門番と職員が走ってきた。

 門番に軽く状況を説明してパシってもらったのだ。


 そのまま裏へと先導されて査定が始まった。

 が、ヤマトたちはギルド長のところへと連れて行かれる。

 事情聴取というやつだ。


 ギルド長は精悍な顔つきのおっさんで頼りになりそうだが、余計な仕事を増やしそうな感じもする。


「なるほど。お前からすればオーガごとき物の数ではない、と」


「そうですね。アレ、どれくらい強いんですか?」


「推奨はAランクだ」


 冒険者ギルドでは依頼と冒険者をランク分けしている。

 Eから始めてCで一人前、Bともなれば一流、Aならば超一流だ。

 さらに上にSというのがあるがこれは基本的に名誉階級なので大半は死後与えられる。


「装備が充実していればBでも相手はできるだろうが、倒すのはむずかしいだろう。飛ばないだけドラゴンよりはマシってレベルの化物だ」


「へえ……」


「しかしそうなると困ったことになる」


「ランクですか?」


「そうだ。実力はともかくお前はまだEランクだからな。さりとて俺の権限で飛び級させるにもCが限界だ。ところがAランク級の冒険者を遊ばせる訳にはいかない」


「つまり本部へ行けと」


「……行ってくれるのか?」


「行かなくていいんですか?」


「いや行ってくれ。実力者ってのはとにかく面倒事を嫌うからな。どうやって宥め賺すか悩んでいたところだ」


「実際、面倒だとは思いますがね。することもないんで」


「それなら助かる。一方的に向かわせるだけじゃ忍びない。なにか依頼を用意しておくからそれを受けるついでに王都へ向かってくれ」


「本部って王都なんですね」


「この国の本部はな。統括本部はまた別だ。場所は俺も知らん」


「へえ謎ですね」


「謎だ。生きていたきゃ敵対するなよ」


「覚えておきます」


「ついでにAランクの行く末も知っとけ」


「行く末?」


「ドラゴンを相手にできるような連中を国が放っておくと思うか?」


「自由を尊ぶのが冒険者では?」


「表向きはな。全員なにかしら鎖は繋げられる。もっとも半分以上は軍事を司る貴族と結婚だ。非常時の戦力として普段は悠々自適の生活ってワケさ。実態は知らんがな」


「へえー……。選択肢として覚えておきます」


「そうしろ。それとオーガの査定だがおそらく明日にずれ込む。ゴブリンの分だけ先に渡しておくから今日はもう帰れ」


「了解ス」


 メシの美味かった宿屋で連泊することにした。


 今日は夕飯も食べた。

Aが最上のときはBが噛ませ。

シナリオ上やむを得ないとはいえ悲しい現実だよね……。

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