テンプレ13 QTKS(急に強いヤツがきたけどシバいたった)
たまに「人里離れた雑木林」みたいなわけのわからん説明をされるが、なんとなく言いたいことはわかるような気がする(雑木林は人手の入った林)。
そんな感じのする森だか林だかに獲物のゴブリンはいた。
十数匹の集団だったがフランの無双とディードの援護で瞬殺だった。
討伐証明は舌。強くなった奴がザコを狩りたがらない理由でもある。
防具屋の後で寄った道具屋で揃えた革袋に舌を入れていく。ヤマトの水で洗い流すので意外と綺麗である。ちなみに無限の鞄みたいなアイテムはないらしい。
ヤマトもソレ系のチートはもらわなかった。それくらいのハンデはないとね!
特に上限を切られていなかったので次々に狩っていく。風の動きで索敵し、フランとディードが素晴らしい連携で倒していく。
矢がなくなったら帰ろうということになった。折れたり曲がったりしない限りは回収しているので今日一日くらいは持つだろう。
帰り道はヤマトが無双することにしている。2人もヤマトの強さは目の当たりにしているので反対しない。常識的にはありえないが。
「しかし多いな!」
すでに100を超えている。
「そうね。変だわ」
ヤマトの独り言にディードも同調する。
「すなわちフラグ!」
ヤマトは索敵範囲を広げた。すぐに原因に行き当たる。
「デッカイ奴がいるぞ!」
同時にズシンと大地が揺れる。ソレはどんどん間隔が短くなっていき、ついに震源が見える。
「オーガ!」
フランが驚いたようにその名前を叫ぶ。ゴブリンはアイツから逃げていたわけである。
「ヤマト、逃げましょう。あれにはわたしたちの武器じゃ通じないわ」
「オーケー! じゃあオレがやるわ!!」
答えた瞬間にウォータージェットがオーガに殺到した。
身長3メートルほどの巨体は筋肉質で硬そうだ。しかしあっさりと超圧縮の水が貫通する。それらはすべて肘や膝などの関節に刺さり、簡単に倒れる。
「よわっ!」
倒れたところで頭をかち割る。オーガと言えど即死だ。
オーガは素材としてもおいしいので丸ごと持って帰ることにした。
もちろん狩りも終了である。
まことチートとは戦闘のしがいがないのである。
そろそろ序盤のテンプレが尽きそう……。




