第7話
ギィーー…、と音を立て扉が開いた。
「お、シャロじゃねぇか、…ん?誰だそいつら?」
中には何人か人がいて、そのうちの一人が言った。
「ひょっとして新しい仲間を連れて来たのか?」
ともう一人の男が言った。
「5人か…。」
ケイがつぶやく。
「おい!新人、挨拶はどうしたぁ!?」
別の男が言う。
「おいアイギス。ここの5人は任せた。俺は頭をやる。多分どっかにいんだろ。」
ケイはそう言うとボスを探し始めた。
「ちょ、ちょっと待って下さいよ!任せるって何ですか!?勝手に決めないでくださいよ!」
「はいはい、ガンバレ~~。おい、シャロっつったか?来い。」
「指図するぁ!」
シャロは反抗していたが
「ちょっとー!」
私が止めるのも空しくケイは行ってしまった。
「ん?なんだなんだぁ?こいつら仲間になりに来たんじゃねぇのかぁ?」
敵の男が言う。
「はぁ~…、仕方ない…。さ!行きます!!」
私は覚悟を決めて男たちの討伐にかかった。
一方ケイたちは
「で?どこにいんだぁ?お前の頭は。てか、ここ意外と広いなぁ。」
「おい!ちょっと待て、グイグイ進むな!乗り込むな!」
「いいからよぉ~、…ここか?」
ケイは勢いよく一室の扉を開ける。
「違うかぁ~。」
すると
「おい、何してる?シャロよ…。」
「お、お出ましたか。」
さらに奥から男が出てきた。
「聞いているのか?シャロ。」
「は、はい…!ボス!!」
シャロはひどく怯えているようだ。
「で?なんだこいつは?」
「はい…!こ、こいつは…」
「いい。俺から自己紹介しまぁ~す。俺はお前をぶっ倒すものでぇ~す。以上。」
「はぁ!?ボスを倒す?無茶だ!このお方は魔王と同じ技を使うんだぞ!?」
シャロは叫ぶが
「はいはい。とっとと始めっぞ?」
「何か知らんが、死にたいようだなぁ?」
というと、敵のボスはいきなり黒い大きな球体を放ってきた。
周りの空間が歪んでいる。
かなり速い速度でケイの元へ飛んでいく。
そしてケイに到達、炸裂した。大きな爆発だ。
「あぁ…」
シャロは絶望の顔を浮かべた。
「私に逆らうとこうなるぞ?分かったか?もう勝手なことするな。」
「は、はい…。」
シャロはうつむいていった。その時
「ま、第7号ってところかなぁ。」
爆炎の中から声がした。
「ま、まさか…」
敵のボスがうろたえる。
爆炎が消えたころ
「7号はこうやんだよ…。」
と言ってケイはさらにデカい球体を作り出した。
「俺はなぁ、力を偽って得意にやっているような奴が大嫌いなんだよ…。」
そして敵のボスに球体を放った!
ボスに炸裂し、その爆発により建物は半壊した。
「ほれ。お前の頭はいなくなったぞ。じゃあな。」
そうしてケイはその場を後にした。