第19話
「一度死んだ…、消えない傷…。」
聖女は何やらぶつぶつとつぶやいている。
「やっぱり訳分りませんよね…、ごめんなさい混乱させちゃって…」
私が言い終わるか否かのところで聖女が言った。
「私、気に入りましたわ!あなたのこと!」
えっ…!?一同驚愕した。
「え…ど、どういうことですか?」
「一度死んでしまってもう二度と言えない心の傷…控えめに言って、サイコーですわ!」
「し、信じたんですか!?」
「いやぁ~、誰も思いつかないでしょう、こんな話。それに嘘だったら嘘でイタすぎるんで逆にアリです!」
「じゃあ、なんだ、とりあえず加わるんだな?俺のハーレムに。」
「はいっ!そしていずれ治して見せますわ、その死んだ目を。」
「あっそ。」
なかなか失礼な方だな…、と私は思った。
「で、でもとりあえず仲間になったんですよね?これからよろしくお願いします!で、お名前は?」
「アンジェラと申しますわ。どうぞよろしくお願いしますわ。」
こうしてアンジェラが仲間に加わった。
「さぁ~てぇと。もう4人かぁ~。」
ケイが突然何やら言い始める。
「なんか、あれだな。もう、おなかいっぱいかなぁ~。」
「え?何の話です?」
「よし決めた。俺のハーレムはこれにてフルメンバーとする!」
「はぁ…」
心底どうでもいい発表だった。
「さて、もう気が済んだんですか?じゃあそろそろ魔王討伐に向けて本格的に出発しますよ?」
「あ?まぁ~だ言ってんのか?そんなことを。いい加減あきらめろよ。」
「諦めるのはそっちですよ。さ、行きましょう!」
「えぇ~、しゃあねぇなぁ~。ま、とりあえず進むかぁ~。」
私たちは旅路を進んだ。




