第15話
私たちは何日かかけて次の街に着いた。
「さぁ~て、飯食うぞぉ~。」
ケイが言った。
「あれ?大丈夫なんですか?出禁の件は。」
「皆まで言うんじゃねぇ。ここまで来れば大丈夫だ。」
ふぅ、どうやら私はやっとテイクアウトから解放されたようだ。
私たちは適当な店に入り各々席に着いた。
「さぁ~て、何にしましょうかね、と。」
私が迷っていると
「私ピザ!ピザがいい!」
シャロが言った。まったく、元気がいいなぁ。
結局それを聞いて、皆ピザにしたのだった。
「いやぁ~しかし、今日も聖女様は麗しかったなぁ。」
「ほんとほんと。」
と、その店の客が言っているのが聞こえてきた。
ていうか、よく聞くと私たち以外の客全員が言っている。
「何ですかね?さっきから。みんな聖女聖女って…。」
「あ?なんだ?聖女って。」
ケイは爆食いしていた。
「聞こえてないんですか!?なんかみんな言ってますよ?」
「あ?気にすんなよ。そんなことよりピザがうめぇ。」
はぁ~…マイペースだなぁー。
「…ん?あるいは俺の嫁か…?」
「ちょっと、何聖女を嫁にしようとしてんですか。だめですよ、ぜった…」
「よぉ~しお前らいくぞぉ~。」
「はい!ケイ様!」
またこの流れだ…。
「おい、いつもこうなのか?あいつはよぉ。」
エトがあきれて聞いてきた。
「出会った時からです…。」
私たちはこうして店を後にした。
「おい、アイギス。ちょっとそこら辺の奴に聖女のこと聞いて来い。」
「は?なんで私が!?自分で聞いてくださいよ。」
「いやぁ~、普通の奴との話し方忘れちまってな。」
「何言ってんですか情けない。コミュ障ですかぁ?いい年こいて。」
「うっせいやい。とっとと聞いて来い。」
「ったく、しょうがないですねぇ。」
自分も気になっていることもあって私はそこにいた人に聞いてみることにした。
「あのぉ~、申し訳ない。先ほどこの街に来たものですが、聖女って言葉を聞いたのですが。すみません、教えてもらえませんか?」
「お、いいですよ、旅の方。この街には聖女様がいらしてな、私らにご加護を施してくださるんだ。」
「え?誰にもですか!?」
「あぁ、そうだ。ありがたいことだ。」
「そうなんですか…ありがとうございます。」
私はざっくりとだが聖女のことを聞いた。
「だ、そうですよ。」
私はケイに報告する。
「なるほどぉ~。じゃ、俺たちも貰いに行くか、加護とやらを。」
「で?場所は?」
「あ、聞いてません。」
「何やってんだ。まぁいい、行くぞ。」
私たちは聖女を探し始めた。




