第10話
その女性はモンスターと戦っていた。
「おぉ~い姉ち~ゃん、手伝おっかぁ~?」
ケイが下心丸出しで近寄っていくと
「あぁ?なんだてめぇ?」
と言うと、見るも鮮やかにそのモンスターを瞬殺した。
「悪ぃなぁ、このダンジョンは終わりだ。」
女性は言った。どうやらさっきのモンスターはこのダンジョンのラスボスだったらしい。
「す…すごい。」
私は自分より明らかに格上な彼女に感嘆した。
「ダンジョン?そんなことはどうでもいい。俺の目的はお前だよ、お嬢さん?」
嘘だろ…!?そんな直球に?と、私が驚いていると
「あ?なんだナンパか?気持ち悪ぃ。他を当たんな。」
どうやら気の強い人のようだ。そういうとすぐに帰ってしまった。
「あてが外れましたね。見向きもしませんでしたよ。」
当然だ。という気持ちで私が言うと
「おぉ~し後追うぞぉ~。」
ケイはどうやら諦めてないようだ。
「多分ムリですよ?もう話すらしてくれないんじゃないですか?」
「いいんだよ。ほれ、行くぞぉ~。」
「…はぁ~。」
私達は渋々ついていくことにした。と言ってっもシャロは乗り気のようだが…。
その後ダンジョンを出て先ほどの女性を探そうとした。ところが
「やっと出て来たか。」
そこには私たちが出てくるのを待ち構えていた女性の姿があった。
「お?どしたぁ~?俺のハーレムに加わる気になったのかぁ~?」
あまりにも気が早すぎるケイをよそに
「私は売られたケンカは買う主義だかなぁ。」
お互いが食い違い過ぎているこの状況。一体だれが収拾をつけるのか…。
「ケンカかぁ~…。じゃあこうしよう、俺がお前に勝ったらお前は俺のハーレムに加わる。負けたら大人しく去る。どうだ?」
「それじゃあ足んねぇなぁ。私が勝ったら、逆にお前は私の下僕だ。」
「OK~、いいぜぇ~。」
「あんな間抜けヅラどもに加わってたまるか。」
間抜けヅラ、ども…?
「ちょっとー?私はハーレムの一員じゃないですよぉー!?」
私は大声で伝えた。
「じゃあ始めっか。」
「いいぜぇ~?」
「ちょっとぉー!?」
完全に無視である。
そんな私を置き去りにして二人のバトルは始まった。なんなんだ、一体。




