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プロローグ
遥か遠い昔、何もない世界に"リアリス"は目覚めた。
それは大地を創り、海に沈め、植物を育て、風を生み出し、星々や太陽をも創り、"世界を創った"。
あらゆる物を創り、壊す事は出来ても自分と同じ存在を創り出す事は出来なかった。
時を経て徐々に『孤独』という呪いに蝕まれていった。
更に時が過ぎると、それは孤独に耐えかねて自分の一部を三つに引き裂き、自我のある存在を造り出した。
一つは全てを創り出す力。
一つは全てを支配し操る力。
一つは全てを消し滅ぼす力。
自分と同じく自我がある存在、生命の誕生に歓喜した。
しかし、力を分けたことで長い眠りに就くことになってしまった。最後に力を絞りだし、生まれたばかりの子供達に"使命"を授けた。
『世界を繁栄させること』
それは後に『世界の母』と呼ばれ、最強最古の神を生み出した存在。
これは全てを滅ぼす力を持った世界神が辿る『七回目の転生物語』