雑魚のくせに調子にのってんじゃぇよ
経験値稼ぎと努力値稼ぎを初めてからどれほどたっただろうか?数週間?数ヶ月?とにかく毎日ボコボコにされながら努力値を貯めた。
俺はテイマーと鑑定士、創造者の3つの職業レベルを100まで上げてもらい、今は魔法使いとしてレベル上げをしている。
教官との努力値稼ぎも順調で、剣術スキルのレベルも8になった。
教官が言うには純粋な剣の腕なら俺の剣術スキルのレベルが9になったら教官よりも勝るようになるそうだ。
嬉しい!剣術に関してはキャリーでもなんでもなく純粋な俺の努力の結果だ。それが目に見えてわかるのは嬉しい。
それから新しく固有スキルの七転び八起きというスキルを得た。これめちゃくちゃ強スキルなんですよ!
七転び八起き:HPが2以上の状態でダメージを受けても1で耐える。
やばない?強ない?即死しないってのはかなりでかいと思うんだ!
自分の強さを試したくなった俺はウキウキで家を出たのだった。
──2時間後
俺たち一行は実戦形式も兼ねてやって来ていた森であるイベントに遭遇していた。
「お、覚えてやがれ!次はねぇからなぁ!」
古今東西稀に見るテンプレゼリフを吐きながらその場を後にする圧倒的小物感。
これぞ異世界の通例である。
身体には数多の傷を負い、涙を零し震えながら、それでもプライドだけは守ろうと強気な態度でその場を後にする。
『だっせぇ……!!!!』
俺は力いっぱい叫んだ、まぁ心の中でだけどな。
だってしょうがないだろ?
喧嘩売っといて返り討ちにあって泣きながら逃げてくんだぜ?
それをダサいと言わずになんと表現すれば良いのやら。
実力を弁えず、自分が優位に立っていると勘違いしたまま呆気なく破れる。お笑いだね。いい肴になる。
ちらりとリシアの顔を見る。
その瞳に宿すのは哀れみと呆れだろう。
ふふっ、そんな目で見てやるなよ。可哀想じゃないか。
……そうだ。見るな。
「俺をそんな目で見るんじゃねぇ!!!」
鼻をすすりながらキッとリシアを睨むと俺は一目散にブラッドウルフの群れから敗走した。
「グルゥゥッ」
背後からブラッドウルフの鳴き声が聞こえる。
俺はビクッと肩を震わせるとさらに加速してその場を後にした。
「しょーたってめちゃくちゃ弱いね?」
「うるせぇ」
ステータスが上がっても痛みには弱く、チキンな俺は夕日に向かって走るのだった。
ブックマークありがとうございます!
先を楽しみにしてくださる方がいるって嬉しいですね!
この作品の評価も少しずつ上がってきて作者もホクホクです!
今晩、閑話を挟んでいよいよ明日から
新章【ハイエナの王女誘拐編】です!
ぜひよろしくお願いします!




