怒ってる?
いっつんサイドですよ
「ま、磨穂呂ぉ................」
「........................ふんっ。」
「き、機嫌直してよぉ................」
「................別に、怒ってないけど?」
「その目は絶対怒ってるよ!!」
................あぁぁ、磨穂呂完全に拗ねちゃったぁぁぁ。ど、どうしよ................
磨穂呂の水玉をばっちり見ちゃって、その後磨穂呂にゲンコツされたのはいいけど................その後、ケーキカフェに着くまで一言も口を利いてくれなくて................さっきから、ずっとこんな感じ。
「................み、水玉だってかわいいじゃない................」
「................へぇ?忘れたいのに、樹はまだその話、引きずるの?」
「うぐっ................」
じ、地雷だった。
「................もしかして、コケたのも全部、計算の上?」
「そんなことないよっ!?」
こ、転んだのはほんとだし、.........目線が磨穂呂のスカートの中に行っちゃったのも偶然だけど................じーっと見たのはほんとだから、何も言い返せない。
「................あの、磨穂呂................」
「........................なに?」
「................こっち、来て................。」
「なんで?」
「い、いいから................」
磨穂呂の手を引っ張ると、トイレへと連れ込む。
「................もしかして、出てくるまでドアの外で待ってて、なんて言うつもりじゃないよね?」
「........................まほ、ろ................」
私はスカートの裾に手をかけて、バッと一瞬めくる。
「................こ、これで、あいこに、ならない................?」
俯きながら聞くと、
「................樹、そんなこと、するために、ここまで、連れてきたの?」
「................だ、だって................」
「................樹、何か勘違いしてない?................確かに、見られたのは恥ずかしかったけど................それで怒ってる訳じゃないよ?私はただ、樹がペコペコしてるのが、気に食わなかっただけで................てかさ、樹が私をこのお店に、誘ったのは、謝るため?それとも、イルカさんパンツ、見せるため?」
「ち、ちがうよっ」
「なら、何をしに来たの?言ってみて?」
「わ、私は................磨穂呂と、美味しいケーキを食べようと思って................」
「................はい、よくできました。」
磨穂呂がポンポンと頭を撫でてくれる。
「さ、それが分かったら、早速ケーキ頼もっか。................今日は樹が、選んでくれるんでしょ?」
「うっ、うん!!」
................なぁんだ、磨穂呂、怒ってなかったんだ。安心したっ。................って、あれ?
「................磨穂呂、もしかして................バッチリ見えたの?」
「................ど、動体視力、良いから................」
「そ、そう................なんだ................」
................やっぱり子供っぽいかなぁ、これ。
テーブルに戻って、まずはカフェオレを2人分頼む。
「磨穂呂、どれがいい?」
「んーと、この、フォンダンショコラ。」
「じゃあ私は、ティラミス。」
磨穂呂がフォンダンショコラにしたから、私は慌ててメニューを別のにする。................一緒もいいけど、違うのにしたら...............半分こ、できるし。
その時、ドアが開いてコロンコロンと鐘が鳴る。
「ねーねーマリッカ、何食べる?」
「んー?そうだね、千歳が決めてよ。」
「えー、ちぃが決めていいの?」
「................あ、あんまり高いのはパスな。」
賑やかな二人組が入ってくる。................あれ、あの人って確か................
「................お?こないだのと................子猫、ちゃん?」
「あ、嘘つきさんだ。」
「うそつっ................酷いなぁ。」
「嘘つきなのはほんとでしょ。ネコちゃんネコちゃんって言ってたのに、全然ネコさん居なかったじゃない。」
「あ、あれはだなぁ................」
「ねーねーマリッカぁ、その子達だぁれ?」
「こら、千歳は首突っ込むなよ。................んーと、シャイな子猫ちゃんその1と2?」
................なんで疑問形なの?
「へー、その色は新入生だねー。私は瀬戸千歳、下から読んでもせとちとせ、ちぃって呼んでね!!」
ちぃさんは胸を張る。磨穂呂のよりもおっきなお山が揺れた。
「................ほら千歳、なに食べるか決めなくていいのか?」
「あっ、忘れてた。じゃあねー、子猫ちゃん一号二号♪」
................な、何だったんだろう................
「................樹、あの人知ってるの?」
「................ちょっと昨日、絡まれたというか................」
「................そう、なんだ。................ここだけの話、あの人なんかニガテ................」
「わ、わかるかも................」
カフェオレが運ばれてくるまで、ずっと磨穂呂と顔を見合わせていた。
明日はいっつんの誕生日なので、ちょっとしたナニカを予定しております




