表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

Ordinary sweethearts

作者: 成瀬寛人

私と彼は学生の頃

ただ席が近かったという理由で

仲良くなりました。


あの頃は一緒に居る事になるなんて全く考えられませんでした。


ただの仲良いクラスメイトでも

付き合い始めると何故か馬鹿みたいに大切な人になります。


お互いなんで好きかわからないくせに

とても強く魅かれ合って

いつしかすべてを捧げて愛し合います。


そんなどこにでも居るような、普通のカップルです。

学校が終わったら会う

ない日や代休は一緒に出かける

学校でも時々話したりする

もちろんメールは毎日ずっと

そんな日々がずっと続くと思いました。

結婚の約束も何度もして、愛し合いました。


しかし、私は愛した人を忘れて他の人を愛せる生き物みたいです。


そう、好きな人が別に出来ました。


そんな日の出来事の話です。。


「最近なんかちょっと変わった気がするけど?」


『ううん、別に何もないよ』


「俺のこと愛してる?」


『…うん』


「なんか…やっぱり変だよ」


『ごめんなさい。』


「何か悪い事したの?」


実は私はその好きな人ともう一緒に帰ったり…キスまでしてしまったのです。


『なんか…好きなのかわかんなくなってさ…』


これが精一杯のごまかしでした


「急にどうしたんだよ。」


『ごめんなさい…ごめんなさい。』


「なんだよ、何回も謝るなよ!」


『ごめんなさい…』


「なんなの?浮気でもしてんの?」


僕は浮気は絶対してない自信があったから、こんな事を言いました。


『…気になる人が出来ただけ…』


「…えっ?…!」


僕は身体が浮くような…この心臓が浮くような…恐怖とか不安とか何か胸が苦しく浮くような感覚にとらわれました。


「ふ、ふざけんなよ!!昨日まで、愛してるって言ってただろ!!」


僕は冷静さを完全に失ってました


『…あたし…帰るね。ごめん…』


私は一秒でも早く逃げたくて、走って出て行きました。


「おい、待てよ!!」


僕はおびえる身体で追いかけました。


私は彼の家の階段をかけ降りて、いつも二人で手をつないで帰る道を走って行きました。

私は彼が追いかけて来てくれることを期待し、追いかけて来てることに喜んでました。

そして当然彼は追いついて来ました。


「おい、どうゆうことだよ…」


『…あたしの事なんて忘れて…』


つい言ってしまったこの言葉…


「…。」


僕は魔法にかけられたかのように固まりました。


そして私はかけ足で帰りました。


僕は無意識で追いかけました


私は彼が追いかけて来てるのをわかって居ながら、振り向きませんでした。


ドッ…!


鈍い音がしたので、私は反射的に振り向きました。

そしたら彼が居ません

私は彼が諦めたのかと思って悲しんで目を背けたら

何故か向こう側に彼と同じ格好をした人がうつぶせでいました


『…?』


何が起きたのかわかりませんでした。

私は胸騒ぎとともに身体が浮くような感覚にとらわれました

…何が起きたか理解したのです。


彼は私を追いかける事で周りが見れずに

引かれたのです。


わずか…数メートル先で、彼は私の手の届かない場所まで行ってしまったのです。


私は…この時気がつきました。


彼が世界で一番…私の生涯でもっとも大切で…愛してる人だと


しかし…もう遅過ぎました


私は今日が最後だと思っていませんでした。

甘えて居たのです。

あとからなんとでもなると…

だって…こんなにも、最後が身近にあり…ましてや彼がそんな事になるなんて全く考えられませんでした。


あまりにも取り返しのつかない後悔でした…


人はどうして、大切なものを失ってから気が付くのだろう?


もし…もし大切な事をわかっていれば…

もし…もしあなたと過ごす日々が明日終わる事を知っていれば…


そう…わかってさえいれば…っと。

後悔の渦でした。


もし…あなたが大切だとわかっていたなら

どんなに甘い誘惑にも…惑わされなかった…



もし…あなたと過ごす日々が明日終わると知っていたなら

どんな些細な事にも幸せを感じ…大事に過ごしたのに…



過ちに気が付いた時、まだ物語が続いてる事に気が付いていたら

私はもっと早くあなたの胸の中で泣き続けて…ごめんなさいと心から言ったのに…



大切な人が思い出になる事がこんなに辛い事だと知っていたら

どんな時もあなたのそばでずっと笑顔で居たのに…



想ってるだけでは伝えきれないとわかっていれば

一生かけて心から伝えたい想いを…伝えたのに…



当たり前の日々がもう戻らない日々になる事を知っていれば

心から感謝して…あなたにありがとうと笑顔で言えたのに…







もし…もしもあなたとまた会えるなら


真っ先にかけより


強く抱き締めて


こう言いたい







『ずっと一緒に居ようね。』




読んでいただきありがとうございます。誰にいつ何が起きてもおかしくありません。皆様が日々を大切にしていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ