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怪 談   作者: 冬月 真人
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【誰かのクラクション】



【誰かのクラクション】と言えば尾崎豊の楽曲が有名だが、これは透が体験した不思議な話。


12月26日

透は北海道のH町へ向かっていた。

雪の降りしきる中で最後の納品を終わらせたのが午前5時50分。

次第に激しくなる雪に視界を奪われ、足元はアイスバーン。

いつもの10tよりずいぶん小さな2tトラックは頼りなく感じてしまう。

風雪に抗いながらまだ明けない夜を疾走していた。


そして、透はある地点に差し掛かった。

下り右カーブ。

そしてその先は橋で、渡りきると再び下りで左カーブ。

午前6時を少し回った頃。


ププーッ!

不意にクラクションが鳴った。

俺は辺りを見回した

前方、右、左。

……誰もいない。

右ミラー。

左ミラー。

……車影無し。

ミラーには激しく巻き上がる雪煙りが漆黒に消えていく様子が映っているだけだった。


そしてひとつ思い出した。

二週間前。

この橋の手前を滑り落ちた車があって、運転していた老人が亡くなった事。

発見されたのは死後数時間後。

事故の痕跡を見つけた通り掛かりの人の通報だった。


大丈夫、安心しなよ爺さん。

アンタもう見付けて貰えたからさ。

呼ばなくてもいいんだよ。



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