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怪 談   作者: 冬月 真人
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【大浴場】

透が在京時代に勤めていた会社のビル。

自社ビルで、1階が事務所。2~4階が社員寮になっている。

そのうち2階は共有スペースで、食堂とロビー、そして24時間入れる大浴場があった。


ようやく仕事を終えて時計を見ると、今日が終わっていた。

深夜1時。

これから帰宅して風呂に入るのも面倒だったのでその日は寮の風呂に入る事にした。

こんな日の為に風呂道具は置いてある。

透は事務所を施錠すると2階へと上がった。


浴室へと近付くと桶とシャワーの音が聞こえてきた。

(先客か…)

広々と使えると思っていたのに残念だった。

(しかし随分と遅くに…)

そう思いながら脱衣所の曇りガラスの引き戸に手を掛けた時だった。

透はおかしな事に気付いて開くのを止めた。

脱衣所に電気が点いていなかった。

生唾を飲んだ。

イヤな汗が額を伝う。

正直怖かった。

…が、次の瞬間に透は意を決っして脱衣所のドアを開けた。

同時に電気を点ける。

確認したかったのだ。

本当に誰も居ないのかを…

ただし、流石に中には入れなかったので外から見回した。

どの脱衣カゴも空で、何処にも人が入っている痕跡が無かった。

その先の浴室はもちろん暗い。

浴室を確かめる勇気は無く、透はそのまま自宅へと帰った。


以来、寮の風呂には入っていない。





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